大ドッケの福寿草


2010年3月3日(水)くもり時々晴。
何年か前の山渓に、秩父の奥深い所にある福寿草の写真が掲載されたのを思い出した。なんとなく行って見たくなる。
場所が不明なので、ネットで検索してみる。
このてのものの記事は、ほとんど場所をぼかしてあり、はっきりした位置は分からなかったが、何となく場所のイメージはつかめた。
とりあえず地形図上に目的の位置をスポットする。
福寿草の花は晴れないと開かない。最近の天気は雨が多く、なかなか行動できるいい日がない。
当初は3月中旬の晴れ日をと考えていたが、3月3日のひな祭り、予報は晴れ、とあったので、急遽休暇をとって出かけて見ました。
早朝暗いうちに出発、もやが立ちこめ、空は一面の曇り空、期待していたわりにはさえない天気。
秩父市内は濃霧注意報が発令中、なんとか晴れてくるのを期待しながら走る。
浦山ダム方向に左折し、川俣まで浦山川沿いを走る。
林道分岐付近には止めるスペースがなかったので、少し戻り、トンネル入り口付近の路肩に車を止めた。
8時半歩き始める。おおまかな位置を記した地形図を頼りに、天目山林道がある橋を渡って行く。

地形図では、もう少し先の民家の所から細久保集落へ登る道が記されたいたが、橋を渡ったすぐ先に右へ上がる山道があったので入ってみた。
1.5M幅くらいの山道をどんどん登って行くと、上部に細久保集落らしい民家が見えてきた。
道はあくまで道なりに真っ直ぐ進んでいく。最後の廃屋の横を通過、山道がなくなってきた。
前方に二人の先行者が見える。たぶん行き先は同じだろう。知っている人間だったらラッキーだが・・・。
先行者は道を確認しながら立ち止まっている、追いついた所で道を聞かれた。
「花見は始めてで、どっちへ行けばいいんでしょう」、と聞かれたが、「私も始めて、わかりません」、としか答えようがなかった。
私より年上の夫婦という感じでした。地形図を見ながら、先行して歩く。
なんとなく、ネットにあった沢らしいところに着いた。
あとは、どんどん登るだけだ。後ろの夫婦の姿は見えてこない。
歩き始めてみると、山葵田の跡があったので、この沢で間違いないという確信が持てた。

滝もない、ゴーロの沢を登っていく。最初は水の流れが少しあったが、歩くにつれ伏流になる。
どんどん登り、尾根が見えるころになって、一株の福寿草が出迎えてくれた。
その上には、芽吹いたばかりの福寿草群落があり、30M四方に広がっている。
雪はなく、黄色い蕾が沢山見える。こんな山奥に突然現れたお花畑、苔や倒木、自然の広葉樹と大自然の庭園でした。
登り始めに少し陽が射したが、相変わらず雲が多い天気だ。
さっそく写真を撮り始める。足元に注意しないと、落ち葉の下の若芽を踏んでしまいそうだ。
大木の根元にもびっしり生えている。苔の絨毯をバックに、倒木横の蕾と、激写・・・。
とりあえず、絵になりそうなところを一通り撮影してから一休み。
夫婦が登ってきた。最初に間違った以外はすんなりと来られたようだ。
太陽が出るのを待ちながら、パンをかじり、ゆっくり休憩する。
待っていても、晴れそうもないので、三脚をつけてもう一度、撮りまくった。
2時間近くいたろうか、夫婦はすでに下山し、自分も下山準備にかかる。
するとまた一人、中高年の人が登ってきた。挨拶をして先に下山する。
結局、ほとんど陽はささなかったが、すばらしい自然の福寿草が見られたことで満足でした。
沢の出会いまで下山したとき、先ほどの中高年の一人が左岸沿いに早足で降りてきた。
話しをすると、初めてなので、行けるかどうか下見に来たと言う。
会話しながら下り、山道になった所で、走って降りると言われて分かれる。
登り2時間半、下り2時間ほどかかりました。
案内、テープ等、一切無く、地形図を読む力が必要です。
途中、3ヶ所ほど、傾斜の強いガレた所があり、滑落しないよう注意して歩く場所がありました。

車――――福寿草――――――車

8:30  11:00(13:00)  15:00

 

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