大ドッケの福寿草


3月20日(火)快晴。
2年前に初めて見た福寿草ですが、今年も見たいなあ、と思い行ってみました。
ここの福寿草は秘境めいた所にあり、なかなか場所の存在はわからなかったが、 残念なことに、ある本で紹介されたこともあり、今年の様子を探る意味もあり出かけてみました。
家の庭にある福寿草は、大きく株分れして、もう、醜い姿に変身している。
山の花は、大体家庭の花から、一ヶ月程度ずれている。
今年の寒さで、どの程度花季がずれているか。週末で晴れる日はないか。
なかなか、出発の期日の予定が立ちません。
確実に晴れると予想された、20日の春分の日に決行しました。
たぶんまだ早いと思ったが、年度末はちょっと出かけられないので、しょうがないな。
福寿草の花は、日光の当たり具合いで、咲き方が全然違う。
カタクリ同様、自然の花は、日当たりが必要だ。
少し早めに出ようとしたが、ちょっと寝坊、5時半に家を出る。

秩父は、ちと遠い、25日過ぎになれば、圏央道の高尾山インターが開通するので ちょっと短縮できるのだが・・・。
日の出を迎えながら、相模川沿いを走っていく。
今日は、快晴、絶好の花見日和になりそうだ。
順調に走り、8時半ころ、浦山地区に到着した。
登山道近くには、駐車スペースが無いので、少し手前にあるトンネル横の旧道脇に車を止める。
集落を眺めながら歩いていく。
以前は、場所と行き方が分からなかったため、地形図で読みながら歩いたが、2回目なので、どんどん登る。
タクシーで来た9人パーティーを早めに抜く。
道はほぼ一本道だが、案内は一切なし。
道は前回と比較し、それほど変わってはいなかった。
沢に入ると、少し残雪が出てきた。
だんだん深くなり、時にはひざ下くらいに潜る。
前の足跡を辿りながら、ゆっくり登る。
上から単独の人が降りてきた。
咲き具合を聞くと、やはり、少し早めらしい。
それでも、早期の花と雪のバランスがいいらしいので、期待しながら登る。
途中の残雪は30cmくらいあり、かなり歩きずらい。
ここは水が切れてからの、登りが長い。
もう、そろそろかな、と何回も上を見上げながら、あえぎあえぎ登る。

やっと、一輪の福寿草が出迎えてくれた。
自生地は、日当たりが良く、雪もそう多くない。
まだ、一株の花が多く、可憐な姿で咲いていた。
雪を溶かして、咲いている姿も見られ、大自然を感じられる。
ほぼ、30M四方に咲き乱れ、足の踏み場には、注意しなければならない。
誰もいなかったので、まずは、写真を取り捲る。
樹の根元にたくさんの株があり、太陽の光を浴びながら、一輪の黄色い花を大きく広げている。
先ほどのパーティーが来るまで、場所を選びながら、撮影した。
下から歓声が聞こえる、ほぼ満足な写真も得られたので、入れ替わりで、下山にかかる。
途中、新たな、4パーティーとすれ違った。
今日、登ってきたグループは、これでおしまいだ、皆さん、慣れていて、目的地へ一直線に来ていたようでした。
今年は、周りに少し、テープなどがあり、だんだん観賞する場所を保護する目的で、整理するような感じでした。
雪も溶け、株分れで花芽が多くなれば、一面に黄色い花の絨毯がお目見えするだろう。
一度、そういう光景を見てみたい気もするが、咲き始めもかわいくてよろしい。
登り3時間、下り2時間半、かなりの時間をようするので、簡単にこれないこともいい。
これからも、秘境の花として、訪れる登山者を静かに待ち続ける場所であり続けることを願うばかりだ。
帰りは、天候とお彼岸ということもあり、至るところで渋滞、自宅まで5時間もかかってしまった。

車―――福寿草自生地――――車

8:45  11:30(12:10)  14:30

 

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