奥多摩・鶴川・大久保沢、阿寺沢川


6月14日(土)曇りのち雨。
梅雨の合間は、簡単に遡行が出来る沢をねらい、鶴川流域に向かう。
今日は、できれば4沢(大久保沢、阿寺沢川、大沢、神楽入沢)にある滝を訪ねたい。
まずは、大久保沢に向かう。
上野原から県道を小菅方面へ走り、初戸から越掛地区方面に入る。
遡行図をたよりに、出会いをさがしてみると、図にあるような道と橋があったので鶴川に下りてみたが、どうみても橋の上流 には、流入する沢は見当たらない。
それでも、隠れているんじゃないかと思って、少し本流を歩いてみるが、全然沢が出てこない。 どうやらここではないらしいと感じ、道路へよじ登る。
もう一度、地図をよく見ると、手前の沢がそれらしい。 道路を歩きながら500Mくらい戻る。
前と似たような感じで、駐車場横から細道を下り、民家2件の横を通り、鶴川に下りて見ると、3本丸太の橋があり、その上流20M くらいのところに、かなり水量のある沢が出会っていた。 この沢だ、これで間違いない。
道路から見ると、顕著な沢の窪みが見えなかったので見逃してしまったのだろう。 それに、似たような感じの駐車場、道、橋と間違えやすい。 橋は、コンクリートの橋と丸太の橋で違ったが。
大久保沢に入り、すぐにF1・5Mの滝が出てくる。 ここは右から小さく巻き、滝上に立つ。
小滝を越えながら行くと、幅広4Mの滝になる。 この辺は苔が美しいところ。
沢沿いには、導水パイプがずっと続いている。 この先は沢幅も広がり、ゴーロ地帯が続く。
パイプが頭上近くになると、取水用のコンクリート枡で終わっている。
ここまで、かなりの時間歩いてきたので、そろそろ大滝が出てくるかと思ったが、一向にその気配がない。 遡行図では、F1から45分とあるんだが。
1時間歩いても出てこない、本当にあるんだろうか?。
ゴーロが続き、見るものもないが、大きな葉の山葵がところどころにあり、昔、山葵田があったんだろうと伺わせる。

少し根を見てみたが、ほとんど山葵がついていない。
ちゃんと手入れをした田の中じゃなければだめなんだろう。 それにしても、足の遅い私であっても、そろそろ滝がでてきてもいいのでは?。
いいかげんいやになってきたころ、やっと沢がせばまってきた。 滑滝が見え、その上に直瀑が見える。 やっと着いたという感じだ。
ここまでF1から2時間かかっている。 遡行図を書いた人は、相当足の早い人だったのかな。
この大滝はかなり立派。 4段40Mとあるが、私の見積もりでは3段30M。
下2段は滑滝で、最上段は12Mの直瀑だ。 下2段は簡単に登れるので、上の滝直下まで行ってみる。 すっきりした感じのキレイな滝である。
登りは写真を撮りながら来たので、少し時間がかかったが、下りでここまでの時間を検証しながら、沢を戻る。
周囲に仕事道がないかと探りながり降りてきたが、なさそうだ。 F1までは1時間半の時間がかかった。 どうも遡行図の時間はかなり飛ばした時間らしい。
橋から細道を登って行くと、民家のおばさんと出会った。 「こんにちは」といって通り過ぎる。
次の民家にもおばさんがいた。 どうも家にいるのは、いつも女性人たちだ。 道路に出、車まで戻る。
次は、阿寺沢川へ向かう。
阿寺沢川にかかる橋を渡り、林道に入る。 林道途中で、木の切り出し作業をしていたため、手前に車を止め、林道終点まで少し歩く。

終点から堰堤上まで道がついている。 この辺は草が生い茂っており、うるしの木に要注意だ。 堰堤のガバホールドを利用し、沢に降りる。
すぐにゴルジュと大滝が出てくる、とあったが、平流の流れを少し辿る。
トイ状のゴルジュになり、写真にある大滝は”どこだどこだ”と探しながら登って行くが、同定できる滝がない。 もっと上にあるのか、と半信半疑で、さらに上流へ行ってみる。
大久保沢で、おもいのほか時間をくってしまったので、阿寺沢川はF2の大滝までとして、早くビールを飲みたいんだけど。
大滝は、”どこだどこだ”とおもいながら登って行くと、4Mくらいの滝がでてきた。
さっき登った、手前のゴルジュのところが大滝だったのか?。 写真とよく見比べてみたが、滝らしき流れはないとおもったが。。
この辺でも、遡行図のどこにいるのか、よくわからない。 しょうない、行く予定ではなかったF5の滝まで行って見よう。
深そうな淵を巻き、ゴルジュを辿ると、また4Mの滝が出てきた。 ここは小さく右から巻いていく。
ゴルジュの最後にF5があるとあったが、またそれらしき滝はなくゴーロになる。
しばらくゴーロを歩いて行くと、やっと写真にあるF5・7Mの滝が出てきた。 どうやら、4Mの滝2本が、F3・5MとF4・5Mの滝だったらしい。 やっと、ビールが飲める。
しかし、どうしても最初のゴルジュにF2の大滝があったなんて信じられない。 もときた道を下るので、遡行図と検証しながら戻る。
F3からF5までは、おおむね合っている。 しかしどうしても、最初のゴルジュのところに、写真と同じような滝の姿はみつからなかった。
1時半、ポツポツと雨が落ちてきた。 予報より大分早い降りだ、夕方まで持つと思ったのだが。 だんだん雨足が強くなってくる。
車に戻り、民家に近いF1の大滝を見に行く。
大滝は神社の横に落ちていて、すぐ上の橋から落ち口が見えた。 民家横から沢に下り、大滝の下に出る。
遡行図ではF1・8Mとあったが、どうしてどうして、10Mはある立派なスラブの滝だ。 深い釜を持ち、狭い落ち口からストレートに落ちている。 なかなかかっこいい滝である。
おそらく、滝にそれらしい名前があるのだろうが、だれかいたら聞いてみたいのだが(不動ノ滝だった)。
雨足はさらに強くなってきたので、今日はここまで。 残り2本は別の日にあらためて来ることにしよう。

 車――大久保沢出会――F1の滝――大滝――出会い――阿寺沢川出会―F5の滝――車

 6:40  6:50     7:00   9:00  10:40   11:10    12:20  13:45

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