大倉小滝、滑川大滝、銚子ヶ滝


10月6日(土)〜7日(日)晴れ。
メインディッシュは大倉小滝、デザートは滑川大滝と銚子ヶ滝というぐあいで、福島県へでかける。
一番の問題は天候なので、事前の予報を良く確認し、日程を決めた。
5日(金)夜国道をひた走り、道の駅つちゆに着く。
途中ガソリン価格が、安いところをチェックしておく、帰りに入れるとしよう。
満天の星空だ、明日の天気が約束されたようだ。
寝酒を飲んで、寝袋にくるまる。外の気温は少し寒いくらいだ。
いつものように目覚めは早く、外にはオリオンが上がり、細い月と大きな金星が光っていた。
3時からは、FMラジオ深夜便を聞く、今日は、内山田洋&クールファイブとアグネスチャンだ。
いつも通りのいい選曲、深夜に響く歌声はいい。便りの中に、9月に聞いた、さだまさしの関白宣言の秘話、という話しがあった。
私の住んでいる市の一主婦の投書で、”最後の子供の声、あれは、子供がひばり児童合唱団にいた頃、録音の終了後に子供達 が楽しそうに笑っているのを聞いて、さだまさしが「これっていいねぇ、なにかに使えない」と言ったそうだ”。
あとで、レコードを聞いた時、ミキシングで入れたらしく、びっくりしたそうだ。

次の投書が、高橋真理子の歌への話。”あの、哀愁に満ちた透明なバラード、なんともいい、偶然に起きた深夜にすばらしい贈り物でした”、という話し。 なんと便り二つが、一月前に聞いた、深夜便の話しでした。
5時前、明るくなって来たので、さあ出発、とエンジンキーを回したら、グニュと鈍い音。
やばい、バッテリーが上がった。もう1回ひねる、だめだ。少し時間おく。
さあ、どうか、キーを回し、アクセルを軽く踏む、なんとか始動、ぎりぎりセーフでした。
道の駅つちゆを出る。磐梯吾妻スカイラインは、6時前に入れば無料通行出来る。
途中で日の出を迎える。エンジンをかけたまま、路肩に車を止め、真っ赤に昇る太陽を撮影した。
すばらしい快晴で、遠くの景色も良く見え、とても清清しい。
浄土平の少し手前、兎平駐車場に車を止める。浄土平は有料で、ここは無料だからだ、すでに、10台くらい止まっている。
湯を沸かし、カップラーメンを朝食にすする。6時には出たかったが、少し遅くなり6時半出発、風があり、やや肌寒い。
登山道へのショートカット道は、橋が壊れ通行不可、浄土平駐車場経由となる。それでも、有料駐車場スタートと10分程度しか変わらない。

歩き始めれば、快適だ、紅葉も始まり、太陽が眩しいくらいだ。
まずコースは鎌沼への左コースへ進む。写真撮影中のカメラマンを抜く。
小1時間で鎌沼到着、木道を歩き、姥ヶ原からの分岐を駕篭山稲荷神社への道に入る。
あまりいい道とはいえないが、水平に近い道なので助かる。
1時間強で、簡易な鳥居がある、駕篭山稲荷神社分岐に着く。ここから、谷地平への下りとなる。
小滝への道は地形図にはあるが、分岐がはっきりしているとは限らない。分岐を見逃さないように、左を注意しながら降りて行く。
30分ほど下ると、大きな松があるところで、Yの字の分岐道がでてきた。
ようく見ると、木の下に朽ちた道標があり、かろうじて左小滝と読める。
割合はっきりした道で助かる、注意すれば、松の木にも、読めない板が打ちつけてあった。
ここから、200Mほど下らなければならない。根曲り竹に覆われているが、赤テープがベタベタあるので、迷うことはないだろう。
ロープを使わないで降りるギリギリのような道で、最後は、狭いガレ沢を下る。
沢まで35分かかった。それから上流へ10分ほど辿る。
周りはすべて高い壁に囲まれ、沢が左に曲った所に、垂直に落ちる端整で落差のある大倉小滝がお目見えしました。落差は50Mくらいか。

来た甲斐がありました、見ごたえがあります、満足満足!!。上部の紅葉も少し始まり、色づいています。
しばらく滝下で過ごした後、おもむろに出発。登りは40分で登山道分岐に到着、谷地平に向け下る。
20分ほどで、湿原の端に出る。前方に三角屋根の避難小屋が見えてきた。
大倉川の渡渉は、橋がなく、すべて飛び石で渡って行く。
流れは小川のようだ、避難小屋前の川には、岩魚が数匹、悠々と泳いでいた。
小屋は綺麗で、今日泊るという単独者が一人おり、しばらく話しこむ。
小屋を出て、5分ほど、警察の遭難訓練なのか10人ほどの制服組と上部でヘリコプターが何回も旋回していた。訪ねられなかったので、訓練だろう。
姥ヶ原までに二組のパーティーとすれ違った。

鎌沼に着くと、かなりの人に会う、ここは観光地、軽装の人も多い。
吾妻小富士と桶沼を正面に見ながら、連休で賑わう浄土平に降りる。
車に着き心配なのは、バッテリー、やはり一発でかからない。少し走ったのだが、充電されていないようだ。
間を持ってかけると、なんとかかかった、ほっとする。
帰りの料金所はチェックが無いので、そのまま通過、駐車場代、通行料金代、すべてただでした。
福島市内へおり、カー用品店をバイパス付近で探したが見つからず、取り合えず、今晩の食料調達ということで、コンビニに寄る。
ここでエンジンを切った事が失敗、充電されておらず、キーを回しても、ぐ、のみで、かからず、ついに、ジエンド。
しばらくして、バッテリーを貸してくれそうな主婦の車を見つけ、頼み込む。
ブースターコードは有るので、ものの1分で始動、助かった、何度もお礼をいう。
さあ、エンジンを切らないで、カー用品店を探さなくっちゃ。ディーラーのトヨタが見えたので、寄って見る。
値段を聞くと、そう高くなかったので、ここで購入、自分で取り替え、ほっとする。

まったく中古のぼろ車は何が起こるかわからない。14万Kも走ると、遠出するのも怖いのだが・・・。
さーて、これで一安心、今宵の宿泊地は決めておらず、適当に明日行く予定の滑川大滝方向へ走る。
国道13号線を走ると、いたる所にP表示が出てくるので、適当な所で車を止め、今宵の宿泊地とした。
さっそく、寝酒とし、早目の眠りにつく。今日は疲れもあり、ラジオ深夜便は聞けなかった。
4時半ころ目が覚める。今日も月と金星が見える、いい天気だ。
あまり早く行ってもしょうがないので、ゆっくりし、明るくなってから、カップラーメンをすする。
東栗子トンネルを抜けると、すぐに滑川温泉の案内が出てくる。
左折し、狭い林道を滑川温泉向け走る、ここは狭いので、明るくなってからの走行がベターで、朝方は対向車もなく気持ちいい。
滑川温泉100M手前の、4,5台止まれるスペースに車を止める。すでに2台止まっていて、丁度1台分空いていた。
空は明るいが、少し薄雲がかかり、山の上はややガスがかかっていた。

仕度をし、出発、宿の横を通過、吊橋を渡り、登山道に入る。
早くも、前に一人、後ろから宿泊客か4,5人の人達が続いてくる。
20分ほどで、尾根の展望台に着く。一般観光客はここまで、滝は上部半分が見える程度で、あまりかんばしくない。
少し沢方向に下ると、もう2,3箇所全体が見えるビューポイントがあった。ここにも4,5人の観光客がいた。
少しガスっぽいので、あまり写真は撮らず、そのまま沢まで降りた。沢まではほんの10分くらいで降りられた。
目の前はすばらしい滑床だ。早速、靴を履き替え、滑床を歩く。非常に気持ちがいい。
5分も歩けば大滝の前だ。大きい、ただただ大きい。あまり近づきすぎると、カメラに入らなくなってしまう。
青空も見え、少し晴れてきた。しばらく色んなアングルで撮影し、ここを引き上げた。
どこまで続くのか、滑床を探りに少し下って見ると、下から一人遡行者が登ってきた。
中年の女性で、聞くと5人グループとのことだ。女性3名、男性2名、完全武装で上流まで詰めるとのこと。
聞けば橋の袂から入ったらしい。とても気持ちよさそうだった。
一息入れ、尾根まで上がる、途中2,3箇所の場所で撮影タイム。尾根では、二人に会う。そのまま、登山道を下り、車に戻る。
滑川温泉より、姥湯温泉の露天風呂の方が評判いいらしいが、ここは時間の節約でガマン。一路、次の銚子ヶ滝目指し、福島から本宮まで戻る。
本宮から県道8号“本宮、磐梯熱海線”に入る。そろそろガソリンがエンドライン近くなってきた。
磐梯熱海から、無料になった母成グリーンライン方向に右折する。旧料金所手前の牧場から入ろうとしたら、運悪く市民健康ウォークとやらで 入場不可、しかたないので、さらに上へ進み、無料駐車場に車を止めた。
なんてこたあない、ここからだと、舗装道路往復30分余慶に歩かされる。
滝入り口には、数台地元の車が止まっていた。ここから、水平的な登山道を30分ほど歩くと滝下につく。最後の200Mくらいが、急な階段と少し鎖がある道だ。
落差48Mと書いてあるが、38Mくらいに見える。まあまあそこそこの滝である。
最初人がいなかったが、結構次々とやってくる、まあ100名瀑の一つですからね・・・。
撮影を終わり、階段を登っている途中で、突然降りて来る人が転び、沢へ1Mくらい落ちかけた。
目の前にいた旦那に「あっ、落ちた」と指差し、近寄ると笹に捕まっていた。
すぐに旦那が助け、事なきを得たが、落ちた奥さんは「あぁー、怖かった」と言っていた。
旦那は「こんなところで落ちるなんて」と言っていいる。階段の石に躓いたらしく、あっという間に、手すりと手すりの丁度空いている隙間から落ちたと言う。
下まで落ちなくて良かったですねー。60過ぎの夫婦のようだったが、年を取るとちょっとした躓きでも、踏ん張りが利かなくなる。
自分も年々、足元が弱くなっているなあと痛感する出来事でした。
途中すれ違う人、それぞれ色んな格好だ。ヒール履の若者にはちらっと目をやり何も言わなかったが、赤ん坊を抱いた若奥さんには、 一言注意を促した(一箇所両手を使い、鎖で2Mくらい降りる場所があるので)。
今まで天気は上々でした。車道を歩いていると、地元の車がしゃーしゃーと通過、なんなんですかねー・・・。
さあー、途中でガソリン補給し、帰るだけだ。もうエンドランプは付きっぱなし。国道に出る手前で渋滞、やばいのでUターン、 小さなスタンドで値段を聞いてから20Lだけ入れる。ちなみに145円でした。ついでに渋滞を避ける裏道を聞く。 うまく旧道を使い、少し先の国道49号線へ出られた。
福島県内は142円、栃木県上部は137円、新国道4号沿いは130円、東京は140円、最安値は129円でした。
途中、130円で再度補給、一路自宅までノンストップで帰りました。

兎平――鎌沼―駕篭山稲荷神社分岐―小滝入口――小滝――――小滝入口―――谷地平――――鎌沼――兎平

6:30  7:25   8:30      9:00  9:50(10:30)   11:30   11:50(12:15)  13:35  14:30

 

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