奥多摩の滝、泉水谷・大黒茂谷


7月19日(土)曇り。
今日もしとしと雨が降っている。 雨が降るのはありがたいが、行動しているときはあまり降ってほしくない。 そんな思いで走っていると、6時ころにピタリとやんだ。
今日は泉水谷の大黒茂谷に行く予定だ。
途中、丹波山村・保之瀬の滝口沢にさしかかったところ、何か滝らしき流れが目に入ったので、車を止めて眺めて見る。 滝と思って見たのは堰堤だったが、何で”滝口沢”て名前がついているんだろうと考え、下の方も覗いて見ると、滝らしき流れが見える。 急な崖になって、丹波川に落ちている。
これは下から見てみないとわからないな、と思い、保之瀬地区に下り、丹波川の川岸に車を止め、見に行く。
川の流れを少し歩き、対岸から眺めて見ると、あるある立派な滝が。 数段になって落ちている見事な滝だ。 上には神社があり、下には民家があるので、おそらく名のある滝なんだろう。 丹波川を渡渉し、滝下まで行ってみる。
下から覗くと、さらに数段の滝が見える、かなり高さがある滝だ。 滝の名前は、人がいたら聞いてみればわかるだろうと思ったが、朝早いため、誰にも会わなかったので聞けなかった。 いずれわかるだろう。
少し寄り道したが、本命の泉水谷へ向かう。


林道は綺麗な舗装がしてあったが、それもすぐに終わり、ダートの道に変わる。 底をすらないように、ゆっくりと走る。
ところどころ車が止まっており、釣りの人が早くも入っているんがなあと感じる。 そろそろかなあと思って走っていると、出会いがあり、これは”小室谷だ”と勝手に決め、さらに奥ヘ向かう。
途中、4.5KMの表示があり、ちょっと車を止め、地図で確認してみると、来過ぎているのに気が付いた。 さっきの谷が大黒茂谷だったのだ。
戻り、出会い近くの5,6台止まれるスペースに止め、橋を渡って入渓する。
巨木の下を通り、巨岩がゴロゴロしている大黒茂谷の出会いに立つ。 巨岩の間を小滝をまじえながら、豊かな水量で流れており、ここを通りぬけるのも、なかなか楽しい。
分流の5Mの滝を横から登り、巨岩帯を越えて行くと、CS・3Mの滝が出てくる。 ここは右から越えていくと、美しい滑の流れが出てきた。


しばし、美しいこの滑を堪能する。
やがて次に出てくるのは、4Mの滑滝。
滝横の岩が、洗濯板のような感じで面白い。 ここは左から越えて行く。
途中、右岸、左岸と次々に美しい流れで流入してくる枝沢がいくつも出てくる。 変化があって、あきることがない。
次に出てくるのは、F3の滝下の滑だ。 大きな滑滝がF3まで続いており、美しい景色だ。
ここは左から小さく巻き、F3・6Mの滝は左側を登る。 ここから先は、ゴーロと滑が続く遡行になる。
右上に幾つか、新しい木の橋が見えてきた。 そろそろ、谷を横切る林道かあ、と思いながら歩いているが、なかなか横断する橋が出てこない。
かなり歩いたころ、やっと谷を横切る立派な、木橋が出てきた。 100Mほどで、谷は二俣になる。
ほとんど伏流の左の谷に入る。 さらに登って行くと、次の木橋が出てきた。
水の流れも戻り、谷らしくなってくると、先の方に滝らしき姿が見えるようになってきた。 たぶん、F4だろう、今日のフィナーレだ。
スラブの壁を滑るように落ちる、F4・12Mの滝のおでましだ。 丁度、お昼になったため、写真と飯タイムの休憩をとる。 もう、この先めぼしい滝はない。
帰りはどっちの橋を渡って戻ろうかなあ、早く谷から離れた方がいいやと思い、奥の橋から山道に上がる。 しばらく、だらだら登って行くと、泉水十字路に出た。
ここを右折し、大黒茂林道を下る。 道は広く、軽自動車が通れるくらいの幅だ。
しばらくは谷から離れた、静かな下りが続く。 次の三叉路は左に曲がった。
少し行くと、登りになり、谷から遠ざかるようになってきた。 ここで間違いに気づき、三叉路のところまで戻る。


さらに下っていき、水音が近くなってきたところで、また三叉路。 たぶん、右はすぐに最初の橋にでるんだろう。 こちらの方がぜんぜん近かった、もう少し我慢をして、谷を下っておけば良かったと思う。
道は谷沿いをどんどん下っていく。 いつ、谷から見えた新しい橋がでてくるんだろうと思いながら下るが、一向にでてこない。
やがて、最初の出会い近くの巨岩帯が見えてきたので、終わりが近づいたのがわかった。 途中で見た木橋には、ついに会うことがなかった、あの道はどこに繋がっているんだろう。
林道で着替えていると、オートバイが2台上から来た。 この林道は全部繋がり、柳沢峠の方に抜けられると聞く。
車をゆっくり走らせながら、本流にある滝を探す。
谷の流れの音が変わったので、車を止め、下を覗いて見ると、眼下に幅広の滝が見える。 ちょっと険しそうなので、再び着替え、ロープを使って、下まで降りてみる。
谷幅一杯に落ちている、すばらしい滝だった。 不動ノ滝のようだ、落差は約10Mほど。
立ち木伝いに登り林道に戻る。 あとは、帰るだけだ。
林道はゆっくり走り、舗装道路になると一安心。 入り口近くの駐車場には釣り人の車が数台止まっていた。
丹波山村ののめこい湯でおみやげを買い、風呂には入らず、一路帰途についた。

 車――大黒茂出会―F1・CS滝――F3・6M滝―奥の木橋―F4・12M滝―泉水十字路――車

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