押ン出シ沢


平成11年夏押ン出シ沢。
箒沢バス停近くから中川川方向の農道に少し入り、車を止める。 沢には入り、左岸の押ン出シ沢出会いを探すと堰堤があり、すぐわかった。
いくつかの堰堤を右側の仕事道を利用して巻いていく。
適当に沢へ降りられそうなところを降りる。
沢は結構水量があり、F1の滝から急な滑と滝を形成している。 F1を左から巻き、滑と小滝を気持ちよく登る。
左に旧ワサビ田利用の水として引いた滝が落ちていて、正面にはF2(8M)の滝 がきれいな青色をした滝壺に落ちている。 F2を左から巻き、少し行くと二股になる。
ここは左には入り、しばらく進むと沢は崖に囲まれ、左にF3(10M)の滝が眼前せまる。 よく見ると滝の一番上左側の水の流れが変だ。 水が噴水のように飛び上がっている。 これが案内にあるヒョングリ滝。 これほど見事に跳ね上がっている滝を丹沢で初めて見た、感動だ。
F3の滝は倒木を利用して登り、2Mのヒョングリ滝を間近に見る。 するとさらにF4(8M)チョックストンの滝が垂直に続いて落ちる。 すばらしい景観だ。
さてF3の降りはと考え、降りようとしたが登ったように簡単に降りられない。 怖くなったので他に道はないかと、崖に囲まれた周りを見回す。 F4の右側の壁に、一本のハーケンからたれた、細く古いロープがたれているが、 先まで手が届かないので安全かどうか、確かめようがない。
さてこまった、上にも下にも行けない。 しょうがない、いを決してロープに飛びついてみる。 一回目は少しすべり、掴むのに失敗。 二回めは端を掴んだ。
宙に浮きながら、たよりないロープに全体重を乗せて、ぶらさがる。 数秒掴まっていて、切れないのを確認し、おそるおそるロープを引っ張って登り、 ハーケンに片足をかける。 さてその上はと見ると、急な崖の草付きに巻き道が続いているが、 次の一歩が出ない。
こんな崖の途中で止まっていても危険なので、思い切って飛び上がるように、上に飛びつき 草を掴む。 なんとか滑らず登れた。
少し登れば、立木もあり安心。ここは右を巻き気味に降り、 やっとF3の滝下に降りることが出来た。 下からルートを追って見ると、結構厳しい。
下りは沢沿いの仕事道を降りた。 短いわりには急で水量が多く、おもしろい滝があり、以外と楽しかった。

車―――押ン出シ出会――F4の滝―――押ン出シ出会―――車

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