丹沢・鬼石沢


8月17日(日)曇り時々雨。
今年の夏休みもそろそろおしまい、丹沢へ1回くらいは行かなくちゃねー。
鬼石沢の上部探索に行ってみる。
林道は濡れており、沢を覗くと、大滝沢の水量は少し多いようでいい感じだ。
一軒屋避難小屋までは東海自然歩道の登山道を歩く。
林道や登山道は荒れた所もなく、沢音を聞きながら、ゆっくり歩けた。
避難小屋には宿泊客がいる、鬼石沢方向へ男女が入っていった。
早く行くと滝で追いついてしまうので、休憩と靴を履き替える。
おもむろに出発、自分も鬼石沢へ入る。
どんよりとした暗い雲の下、沢の中も暗い。
入渓して左に曲がるとすぐにF2・10Mの滝。
F1は小屋下にある50Mの雨棚、ここは右から巻いて登る。

続いてすぐにF2・15Mの滝、ここで先行する二人が滝の登攀をしていた。
そんなに時間がかかりそうもなかったので、女性の登攀を見物する。
滝の右側が登攀ラインで、上部で男性が確保、簡単に登って行った。
人の気配が無くなったところで、写真撮影。
水量が多いせいか、ヒョングッている箇所があり、見ごたえがあった。ここまでは、以前来ている。
この滝の巻きは左右どちらでも行けそうだ。右の枝沢に少し入り、右側から巻いて登る。
沢への下降は少し急だったため、ロープを出す。
右岸側を見ると、しっかりした仕事道が沢沿いに伸びていた。
このあとはしばらく何もない平流が続く。
ゴーロの沢が続くが、苔が生えた石や、感じのいい流れが続き、そんなに飽きることがない。
この沢は滑があり水や砂が綺麗でなかなか感じが良く、蛭の心配もなし。
やっとF4・6Mの滝が現れた。この滝は登れそう、右のラインを登る、ここは巻くよりか、滝を登った方が安全だった。
次はこの沢の一大ハイライト、鬼石のいわれかと思われる場所だ。
巨大な大岩、畳何畳もありそうな、平らな石、変わった風景だ。左側はC・Sの滝になっている。
ここの通過ポイントは何箇所かある。

通常は大石の空間を通過するらしいが、覗いてみたら、登りきる先の手がかりがなく、一歩が出ない。
その下に30cmくらいの隙間があり、細身の人間であれば、空身で通過できそう。
C・Sの滝はちょっと登れそうもない。
一番簡単そうな、大石の右側が安全であり、楽に越えることが出来た。
しばらく進むと、水量比1:1の二俣、左を見ると、小さな滝が見えるくらい。
右を見ると、大きな滝が見え、その上には堰堤が見える。
水量はやや右が多いし、確か堰堤に大石が乗った沢が本流だったような気がした。
当初は水が少なくなれば堰堤先から左尾根に上がり、ステタロー左岸尾根を下るつもりでいた。
そんなもんで、ここは迷わず右を選択し、登って行く。
4Mトイ状の滝を巻いて上がると、堰堤前12Mの綺麗な滝、当初の情報ではこんな滝は無かったなあ?。
この滝は左から簡単に巻いて行ける。

堰堤の上には大石は見当たらず、無くなってしまったものだと思った?。
水流は細くなってきたが、まだ続くため、もう少し登ってみる。
倒木が多く幅広い滑壁があり、下段は3M滝、上段には6M滝が続く。
さらに4Mくらいなトイ状の滝を二つ越えていく。
そろそろ水流も石の下に消えそうになり、先を見ても、面白そうな所はなさそう。
ここで靴を履き替え、右岸尾根に登る。
何となく、ステタロー左岸尾根というイメージがわからなかったため、上部を目指し登って行く。
獣道のような踏み跡が続く。さて登山道のどのへんに出るんだろうか。
霧の中、ドラム缶が見え、青いトタンも見えてきた。
人くさくなってきたなあ、登山道も近いだろう、と思っていたら、小屋が見えてきた。

あれー、畦ヶ丸の避難小屋じゃないか、何処の尾根を歩いたんだろー?。
ちょっと思惑と違っていたが、結果はまあ良し。一休みをしてから、登山道を下る。
途中、単独登山者とすれ違う、こんな天気で何もない畦ヶ丸にくる人もいるんだなあ、まあ、丹沢だからねー。
下山中、小雨も降り、陽の光は一回も射さない暗い樹林帯をひたすら下る。
陽射しがないため、尾根歩きは暑くなく丁度いい。
一軒屋避難小屋は、もう締め切っており、すでに人の気配は無かった。
遠くに青空が見えるが、西丹沢は暗い雲の下、小雨の中を下り、車まで戻る。
着替えをして、丹沢湖まで下ってくると、陽がさしてくる。
246に出ると快晴の青空、こんな丹沢もあるんだな、と思いながら、帰路に着いた。
帰宅後他の記事を見てみると、判を押したように、二俣を左に入っている。
通常は二俣付近までくるとあまり水がないらしい。
水流はどうみても右のほうが多かったし、それなりの滝も続いている、左は涸れ滝が続くようだ。
水が多いか少ないかにもよるが、イメージとしては、感じのいいお薦めの沢でした。

車――右岸尾根――避難小屋――車

7:30  11:45   12:30  14:30

 

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