大野山沢


平成13年4月大野山沢。
玄倉から林道に入り500Mくらいの路肩に車を止める。ここは例の水難事故があった場所だ。 大きな横断幕に河原への注意勧告が書かれている。
広い河原におり、穏やかな細い流れを見ると、こんなところで多数の死亡者が出たとは思えない。
事故があった前日、私も大雨に降られながら、通行止めになった道路を迂回し、 ところどころ水に浸かって動けない車を見、ひやひやしながら田舎に帰省 した記憶がある。
沢の水の増水については気をつけているがあのときの雨量は異常だった。 なぜあのとき翌朝まで中州にいたのかふしぎだ。ともあれ、冥福を祈ろう。
沢は広い河原の右岸に伏流で合流している。 この先水があるのか不安だ。
小さな堰堤を越えていくと水が戻り、すぐF1の滝(8M)が見えてくる ここは右から巻き、すぐ上のF2(8M)も見たところ降りられないので 続いて巻く。
その上にF3(10M)、F4(8M)が連瀑として見えるがいかんせん 降りられるようなところがない。 右をさらに巻きながらF4の滝落ち口に降り立つ。
大きな倒木が横たわっているのでF4滝壺までこれを利用して降りるのは可能だ。 これより上はF5(5M)、F6(10M)と連続しているが傾斜がゆるく楽に 登って行ける。
F6の上には堰堤が見え水量も少なくなったのでここまでとする。 それにしても短いがF1からF6までみごとな連瀑としてゴルジュを形成している。
帰り道はF3の写真が撮れそうな尾根が反対側にあったので右岸で道をさがすと、 よく踏まれた巻き道が出てきた。 この道は仕事道もかねているらしく右岸を湖の方向に延びている。
途中をF3の滝方向に降りていくと滝壺へ降りられそうだが、F3.F4全体が見えるところで 写真を撮り、立木をたよりに下る。
降りたところはF1の滝下で、ちょうど登って行った反対側だった。
もう少し水量の多いときであればもっと立派な滝に見えるのになあと思いながら、本流を渡り 林道に上がる。
帰りは時間があったので玄倉から橋を渡り右折して車を止め、発電所の向かいの 沢を見に行く。 ここにも滝が3つほど見られる。

林道―――大野山沢出会――F6滝上―――大野山沢出会―――林道

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