世附川系小抜沢と富士見峠


4月6日(土)晴れのち曇り、世附川系小抜沢から富士見峠。
忘れられた峠・富士見峠へ、小抜沢から登って見た。 滝を見て、富士山が見られれば最高だなあ、とかってに思いながら林道を歩く。
地図上で見ると、小抜沢をそのまま詰めれば、富士見峠に行けそうだ。 沢名はゼンリンの地図に載っていた名前、昭文社の地図には書いてない。
大又ダムを過ぎ、一時間半程度の歩きで、出会いにつく。 出会いには堰堤があり、緩やかな流れの沢。
しばらく、藪と倒木がうるさい平凡な流れが続く。 やがて、沢は緩やかに右に曲がり、少し滑が出てくる。 小さな壊れた堰堤と小滝があり、そこを抜けるとまた、平凡な沢に戻る。
少し進んで二股、右が水量が多く本流らしいので、右に行く。 もう、この辺までくると大分水量も少なくなってきた。 しばらくして、4M・階段状の滝、ここは正面から登る。
このあと、すぐに水がなくなり、涸沢となる。 結局、この沢で滝らしいのは唯一、4Mの滝だけだった。
倒木が激しく、先に進みにくくなったので、ススキの斜面を右尾根に登る。 植林との境界付近をそのまま登っていくと、林道に出た。 この沢の詰めは、すべて林道に囲まれているようだ。
林道を富士見峠方面に歩くと、富士山が大きく、見えるところに出る。 ここが富士見峠かな、でもなにも案内等はない。 ちょうど切り株のテーブルがあったので、富士山を正面に見ながら、ビールで乾杯。
丹沢でも富士山に近いところなので、かなり大きく見える。 よほど悪い天気でもなければ、一年中見られるだろう。 昔は山仕事の人々が縦横無尽に歩いていたんだろう。
昼食を終え、地図にある富士見峠付近まで林道を歩いてみる。 しばらく歩いて見たが、林道脇等にはそれらしき案内板はなにもない。 林道から10Mくらい入ったところに、朽ち果てそうな古い標識があった。
地蔵平への道は左右両方にある。 良く見ると、右の道は、がけ崩れで通行不能と読める。 昭文社の地図には、左の道が点線であり、別の地図には右の道が点線であった。
さて、どちらにいこうか、少しあぶないと思われる右に行ってみようかなあ、なんとかなるだろう。 それが甘かった、最初は道もしっかりしていたのだが、だんだん篠笹が深くなり、 そのうち道がはっきりしなくなった。ほとんど、人が通った形跡がない。
しばらく猛烈な藪こぎをして進んだが、状況はかわらないので、戻ろうかな、と考えていた矢先、 植林対の境界ロープが見え、それ伝いに少し下ると、下に道路が見えてきた。 なんのことはない、小抜沢を登ってきて飛び出した林道だ。 降りたところは、林道の終点。
今度はカヤトの中をしばらく行く。 少し下って左尾根に入ると境界杭があり、植林に赤丸で印がしてある。 道かどうかはわからないが、印を見失わないようにして、急坂の植林帯を降りて行くと、 沢音が大きくなってきた。
でたところは地蔵平より少し上のところ、すぐ対岸上に林道が見える。 沢を渡り、林道にでて、下りてきた道を振り返り、ルートと現在位置を改めて確認した。 降りたところは、だいたい間違いではなかったが、途中からは道を見失ったようだ。 どうも、左側のルートの方が無難のようだ。
すぐに富士見橋を渡り、地蔵平につく。 途中神社により、中になにがあるのかなあと見に行った帰り、軽い石段を一歩足をだしたところで、 突然、右足太ももの痙攣、続いて左足にもきた。苦痛に耐えながら5分ほど、足をもみ じっと我慢。少し足の痛みがうすらいできたので歩き始め、少し歩くと痛みがなくなった。 最近、太ももがしょっちゅうつるので恐怖である、なおしかたがよくわからないのもある。 今日は、滝の新発見はなかったが、富士見峠からの雄大な富士の姿が見えたので、良しとしよう。

 車―――――小抜沢出会―――林道―――富士見峠―――地蔵平―――――車

9:00  10:30  11:50  11:55  14:05  15:40
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