丹沢・皆瀬川系オオタ沢


2月10日(日)曇り後雪。遡行図
丹沢の中腹から上には雪雲がかかっていて見えない。天気予報では曇り後晴れといっていたので、そのうち晴れてくるだろうと気分は気楽だ。 目的のオオタ沢は、低地の里沢なので心配はしていない。地図を見ると、皆瀬川の支流に、かなり流程の長いオオタ沢というのがきになっていた。
山北町の旧道に入り、八丁への県道に入る。 右側を眺めながら行くと、山並みが大きく割れて沢が合流している感じになったが、合流する水は見えない。 丁度道も広くなっていて、路肩に駐車スペースがある。
皆瀬川に下りる道があるので、本流へは簡単に降りられた。川を渡る個所がみつからないので、石を投げ込んで飛び石を作って渡る。 冬とはいえ以外と水が流れている。
さて、目指すオオタ沢は、右側から行くか、左側から行くか、じっと眺めてみると、左は雑木林、右は植林帯、植林帯のほうが簡単に行けそうだ。 葦の原を掻き分けていくと、オオタ沢の流れがあった。結構水量がある、なんとか期待が持てそうだ。 植林帯を少し登り沢を見ると、大きな堰堤が見える。
こりゃもう少し登って、大きく巻かないとだめだと考え、さらに植林帯をのぼり、適当に堰堤の先とおぼしき河原に下りる。 沢に降りてみると、右岸に立派な道がついている、なんだ早く降りればよかった。しばらくは沢沿いの道を歩いていく。 小さな石済みの堰堤がいくつかあるが、道がついているので簡単に歩いていける。
しばらくは高度差のない里沢という感じで登って行く。 道が途切れると沢幅もせばまり、沢歩きという雰囲気になってきた。 石を伝いながら、水の中に落ちないように右、左と越えていく。
少し狭くなって、何かあるかなあと思っていると、また広くなり、緩やかな流れになる。 結構、出会いから長く歩いているがこんな調子だ。
一時間半ほど歩くと、右岸に枝沢が合流してくる。水量比は1対4くらい。 枝沢に入って少し探ってみると、小さな滝が続いてあった。3Mと4Mくらいの滑風の滝。あとは流れが細くなるので戻る。
それからしばらくは、前と同様な単調な歩きが続く。 正面に細い滝が二つ見えてきた。合流する枝沢二つとも、滝となって落ちている。
本流はとみると、左に曲がっており、奥を覗くと、あった会った、立派な滝が、堂々と落ちている。 10Mはある直瀑だ、やっとあったあ!!。 ここは右側の植林帯から巻き、沢に戻る、左の方が正解だったかも?。
少し歩くと沢は二俣になっている。水量比は2対3、右が本流のようだ。 左俣にはスラブの滝がかかっている。その上も滝が続いているようだ。 水量があまり無いのだが、これも立派な滝(8M)、水の多いときは幅広の滝となってすばらしい姿になるだろう。 またいつか来よう、そのときはもう少し上まで、と思い今日は滝下まで。
右、本流はゴルジュとなっていく。狭いゴルジュに、2Mくらいの滝と深い淵があるので、ここは越えられない。左側を倒木を利用し、よじ登る。 上は両サイドとも植林帯だ、ゴルジュはまだ続き、5Mチョックストンの滝、2Mの滝と続く。 その上は、もう植林が沢床近くまで迫ってきて、平凡な感じな沢になった。
歩きはじめは降っていなかった雪が、だんだん本格的になってきて、周りにも少し白く積もり出した。 ここで遡行は打ち切り、植林帯にあがる。
上を歩いていると、ゴルジュはぜんぜん見えないし、ましてや滝も見えない。沢に興味がなければ、下はどうなっているかわからないだろう。 二俣で一旦沢に降りる、さて帰り道はどうするか?。 結構、ここまで歩く時間が長かったので、地図とにらめっこし、しばし考える。 左岸の尾根を登って右にいけば、滝沢からくる林道へでられそう、あとは尾根沿いを降りていけば戻れそうだ。よし、尾根に上がろう。
半植林帯を150Mくらい登ると、突然ダートの林道に出た。あら、ビックリ。滝沢からの林道は、もっと上でずっと先のはずだ。 これはもうけ、右へ歩く、この先どこまで続いているのか。 おっと、電柱がみえてきた、茶畑が出てきた、舗装道路にぶつかった。 どうやら、滝沢からの林道に出たらしい。
このまま歩いていくと、山北の町のほうに降りてしまうので、出会いに戻れない。 尾根をはずさないように、右植林の中に入り、ジグザグに水音がする沢に向かって降りる。 降りたところは、以外と手前で、最初の小沢が入る先のほうだった。
まだまだ出会いまでは距離がある、少し歩くと沢沿いの道になった。 あとはてくてく歩き、最初に巻いた堰堤も、立派な散歩道で簡単に皆瀬川に出た。 なんだ、県道から降りた道を真直ぐあるけば、この道につながっているのだ。 見所は、二俣の前後のみなので、次にくるときは上の林道利用が便利だ。 雪ももう、あまり降っていない。
時間があるので、丹沢湖の新土沢を見ていこう。 246に出て中川方面に入ると、再び雪の降りが本格的になってきた。 道路に雪はないが、湖周辺の山は真っ白になってきている。 天気予報はどうなったんだ、さあっと見て、早く帰ろう。
新土沢の左俣F1 を見て、早々に引き上げる。 秦野までくるともう雪は降っていない。山の上の方も見えてきて、急速に晴れてきた。 今日は収穫はナシと思っていたが、平凡な沢にも滝があり、思った以上の結果だった。

 車―――――F1の滝――――二股――――ゴルジュ上――――――車

 9:05  10:50  11:10  12:10   13:50
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