丹沢・大音沢


11月11日(日)快晴、大音沢上部。
土曜日は一日中雨のため、日曜日に予定を変更。 今日は日曜日のため軽いところと思い、大音沢に行くことにした。 大音沢F1は前に見たため、林道から上部へ行ってみる。
昨日の雨から一転して、雲一つない快晴。 葛葉の泉の駐車場に車を止め、林道を歩き始める。 今日の予定は大音沢を登り、ニノ塔から三ノ塔まで行き、ニノ塔尾根を戻ってくる予定だ。 富士山がよく見えることだろう。
林道を歩き初めて約30分、大音沢入り口につく。 雨が結構降ったわりにはそんなに水量は多くない。 もともと沢が細いため、あまりためられないのだろう。 下から見ると上の林道も見える。 林道、林道間の高さは100Mほどだ。
まだ日の出直後のため、沢の中は以外と暗い。 すぐにF3・8M滝に出会う。 ここは左から巻き、また沢に降りる。
橋の下は少し急な滑滝が続く。 橋を過ぎるとF4・10M2段の滝、傾斜が緩いので簡単に登れる。 沢というよりはV字状の窪を歩いているようで、沢幅が狭い。
続いてF5・6M、くの字に折れ曲がったような滝で右から登る。 少ししてF6・5M、細くすじのように流れている。 通常はこの辺りでもう水がなくなるらしい。
しばらくして、水はほとんどなくなり、 3Mくらいの涸れ滝が2つ続く。
最後に正面が崩れて、行き止まりのような状態で沢としては終わる。 ここは木の根をたよりに上がり、その上は小さな道のようになって上に続く、しばらくすると、 こんもりした岩場に出た。
ここは下裾を左に回りながら、左側の尾根に逃げる。 地図を見ると、左を斜めに上がっていけばニノ塔尾根の登山道に出るらしいので、藪のなかを登る。 篠が背たけくらいになり、獣道もなく苦しい。
20分くらい藪こきをしたろうか、上に植林帯が見えてきた。 植林帯に入るとすぐ、突然目の前に道がでてきた。 かなり明確な道で、そのまま上に登る。
赤い布きれがついたルートになり、やっとひと安心。 すぐに平坦になり、日本武尊足跡という杭があり、ヤマトタケルノミコトが立ち寄った 跡地という広場に出た。
ここは尾根ルートからはずれていて、ほとんど人が立ち寄った気配がない。 ここからニノ塔方面と書かれた登山道を登る。 しばらくして、ニノ塔尾根との分岐点に出た。 尾根からの富士山の眺めが素晴らしい。
紅葉し、重なった尾根の上に、5合目から上に冠雪した雄大な富士の眺めにしばし堪能する。 このぶんだと三ノ塔からの眺めもすばらしいだろう。
ここで先ほど見た、日本武尊足跡方面から、一人の高齢者がダブルストックで登ってきた。 どこから登ってきたのだろう?。 聞いてみようと思ったところ、聞く間もなくすたすた行ってしまった。
ここからニノ塔までは10分ほどで、表尾根登山道にでた。 ここにくると一般登山者が数名いる、さらに三ノ塔まで15分ほどでついた。 ここからの眺めは360度の眺めで、地球のまるさが思わず実感できる。 富士山の眺めも一段と素晴らしい。
快晴のため、周りの重なるような尾根、遠く江ノ島、真鶴半島、箱根や伊豆の山々等、素晴らしい眺めだ。 昨日まで降った雨で出来た水溜りに、一部氷が張っている。 しかし、快晴と風がないため、それほど寒くない、むしろ気持ちのいい気温だ。
ここで終了のため、まわりをゆっくり散歩しながらまわりの風景を堪能する。 先ほど出会った人がいたので、どこから登ってきたのか聞たところ、”菩提峠から日本武尊足跡を通って ニノ塔まで出る道があり、そこを通ってきた”という、地図に乗っていないが普通の登山道だという。 大倉の人で、散歩がてら登っているのだそうだ。
4人の高校生風のグループが登ってきた。 若い人が登ってくるのは多いに結構、すがすがしい、雄大な富士の眺めと方向板を眺めながら確認している。 今日は日曜日のため、幾分少なめだがさすが表尾根、ぽちぽち、登山者がくる。
ビールを一本のみながら、風景やら、登山者やらを眺め時間を過ごす。 あまり休んでいると、一番バスからの登山者がいっぱいきそうなので、三ノ塔に別れを告げた。 ニノ塔までは登山者と行き交うが、ニノ塔尾根に入ると急に静かになる。
正面に富士を見ながらゆっくりと林道まで下った。 時間がまだ早いので、少し増水した葛葉川を見に、林道を橋まで歩く。 林道脇に二名、しっかりヘルメットとハーネスをつけ休んでいた、ここまで沢を登ってきたのだろう、さすが葛葉には人が入る。 ちょっと富士型の滝まで行って来ようとおもい、靴を履き替える。
沢に入ると結構増水、素晴らしい。 上を見ると先行の遡行者が二名見える、これもヘルメット、ハーネス、ザイルをしょっている。 私もあとをついて上る、改めて葛葉本谷のよさが光る。
ゴーロ歩きが少なく、滝の連続だ、それもまるっきり登れないのではない、水流ぞいを登れる楽しい沢だ。 富士型の滝をさっさと登って行くので、その後ろ姿を入れて写真を撮る。 私はここまで、さあ、降りよう。
降りながら登ってくる三人のパーティに会った。”コンニチワ”と元気のいいあいさつ。二名は若い女性、うらやましいなぁ。 やはり葛葉は人気があるなぁ。 再び林道に出、登山道を降りる。
葛葉の泉についたのは丁度12時、水を汲みにくる人が絶えない。 しかし、大量に大きなボトルやポリタンに水を入れている姿を見るとなんなんだろうと思ってしまう。 割りこんでコップいっぱいの水を飲む。 ここでお握りを食べ、今日一日の行程を地図を見ながら確認し、帰途についた。

 車―――――大音沢出会―――ニノ塔―――三ノ塔―――葛葉本谷―――富士型の滝―――車

 6:20  6:45    8:45  9:00  10:30  11:00  12:00
トップへ戻る