丹沢・織戸沢

4月28日(土)くもり時々晴後雷。
今日の目的は二つ、一つは世附織戸沢、もう一つは山百合橋より上流部にある、右岸の沢の探索。
天気予報では、午後は雷とにわか雨があるという、早めに帰らなくちゃ。
浅瀬の道路脇に車を止め歩きだす。釣り人達の車はそう多くなさそうだ。
やや黒雲が流れる空を見上げながら、ゲートをくぐる。夕滝の水量を見ると多い方だ。
山百合橋を過ぎ、イガイガさんの情報にあった”雷沢排砂口の沢”により道。
林道脇に水の流れは無いが、階段を登るとすぐに水音がしてくる。

少ない流れながら、滝が続いていた。F1・二段12M、F2・4M、F3・10M、その上は排砂口のようだ。
林道に戻り、少し歩くと、右岸の沢音がしてくる。本流を渡渉し二つ目の右岸の沢を覗いて見る。
5Mの滝があるが、何か過去に見たような記憶がある沢だ、この滝は後で資料と要チェックだ。
また林道に戻り、林道から沢音を確認して、三つ目になる右岸の沢を見る。
水量はあったが、ただのガレ沢のようだ。
さて、もう一つ土沢出会い付近から分岐している、右岸の沢があるが、時間の関係で割愛、水の木に向かう。
取水口より上流の水量は多い、ゴーゴーと流れ下っている。大棚の水量も多そうだったが、目指すは織戸沢。

水の木の林道分岐から、ほんの少し歩くと、左上に廃屋があり、その対岸が織戸沢出会いだ。
水量はまあまああり、釣り師がこのみそうな沢だ。
この沢には唯一の滝が中ほどにあるという、なるほど、歩き安い平流のゴーロが続く。
並行して右岸に林道があるはずだが、下からは見えないので、どのくらいの距離があるのか分からない。
歩き出してから20分、滝の姿が見えてきた。両岸がせり、狭くなったゴルジュに二段になって落ち、上段の姿は全部見えず、
さらに枝沢の滝が上段横に落ちているのだ。
なかなか絵になる風景だ。下段は幅広二条、上段は90度曲がった横からヒョングっていた。
枝沢の水量は少ないが、10M以上はありそうな滑滝のようだ。
久しぶりに水量のある本流の滝で、見た目もすばらしい。色んなアングルで滝の写真を撮る。
全体像が見えない、せっかくここまで来たこともあることだし、なんとか上の部分を覗いて見たい。
さて、巻きだが、両岸とも非常に厳しい。滝の直登は難しそうだ。

何度も両岸を眺めたが、傾斜もきつく、かなりの高巻きになりそうなので、一旦少し下り、下流から巻けるかどうか検討したが、
なかなか、登れそうなルートが見出せない。
もう一度滝前に戻り、右左登れないか眺める。なんとか左側が登れそうなので、チャレンジ。
草付きを少し登り、上に見える木にロープを投げる。
なかなか、引っかからない、5分ほど挑戦してからようやく手元に手繰り寄せることができた。
この木の上も草付き、確実なステップを作りながら、滑り落ちないように一歩一歩登る。
ようやく篠ヤブの中に入り一安心、滝の上をトラバースするように小さく巻く。
ここから枝沢の滝の様子が良くわかる、全体的には20Mくらいありそうな滑滝だ。上段の滝上に降りるのにもロープを使う。
沢に降り、一息ついてから、上段の滝や枝沢の滝を覗いて見た。
上段の下へはちょっと降りられそうもない、枝沢の滝は上段の滝横を滑るように落ち、滝壷は共用だ。
本流の滝は下6M、上5Mくらいだった。
せっかくだからと、散歩気分でさらに上流を少し歩いてみる。
すぐ上に釣り師が付けたと思われるトラロープが垂れていた。
上流部は滑が続きなかなか良い。左岸に枝沢が合わさると、対岸(右岸)に仕事道のような踏み後が降りていた。
少し歩くと、左岸から階段状の滝で枝沢が出会う。本流の滑とあいまって、実にいい感じだ。枝沢は階段状7M滝。
これはもうけもの、さらに滑が続くので流れを辿り、くの字状3Mの滑滝、さらに何かないかと奥を覗くと、大きなコンクリートの堰堤がでんと出てくる。
これで、ジ・エンド、結局いい所は、本流の滝からくの字の滝までのほんの200Mくらいだった。
踏みあとを追い、テープを追うと、あっけなく、すぐに林道に出た。沢から、ほんの100Mであった。
林道を下り、沢から大きく離れる所で、再び沢に降りる。あとは、楽な流れを下るだけだ。
出会いに戻ると2時半、空は曇り、だんだんやばそうな雰囲気になってきた。早足で下るも、途中で雨が降り出す。
一時、雷と雨が強くなったため、20分ほど雨宿り、雷が収まったところで傘をだし浅瀬まで戻った。
車――織戸沢出会――二段の滝――車
7:05 10:30 11:00 16:00
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