法論堂川


1月5日(月)晴れ。
本年最初の滝始めは、飲みすぎた体調ほぐしに、宮ヶ瀬周辺に行って見る。
以前、法論堂川に法論堂の滝があるんじゃないかと訪ねたことがあったが、「そんなの聞いたことがないよ」 と言われ、それっきりになってしまっていた。 再び、無駄を承知で探しに出かけて見た。
今時の法論堂川は、あまり水はないが、それでも少しは流れ、多少は期待がもてる。 リッチランドの前で左右分かれており、最初は右俣に入る。
リッチランド内に、人の姿が見えたため、見えないところから植林帯に入り、堰堤の上に降りた。 ここには、リッチランドからの道があり、キャンプ用の施設がある。 素直に中を通させてもらえば簡単にこれるんだが。

この先、取水用のパイプが奥まで伸びている。 すぐに4Mの滝が目の前にある。
この上、パイプ沿いに登って見たが、水が細るばかりで、何もなく、途中で引き返した。 先ほどのキャンプ施設まで戻り、今度は左俣を目指し、杉林を登って行くと、立派な道標があった。
右・仏果山、左・リッチランドとあり、”こんなところにも登山道があるんだ”と感心させられた。 谷を横切るようにして、左俣の沢に降りると、これまた立派な道がある。 ここもまた、完全なリッチランド内のキャンプ場だ。
こちらは法論堂川の本流らしく、川幅も広い。 水は小川のような、せせらぎで、ゆるく、ゆったりと流れている。
キャンプ場終点から、少し杉林を歩いて見たが、望むような地形もないので、戻った。
また見られるのがいやなため、堰堤から右岸の植林帯に入り、橋に降りた。

もう一つ、気になっている、枝沢がある。 林道沿いにある沢で、上の橋までほぼ真っ直ぐに突き上げている沢だ。
林道を少し下り、大きな谷を見せる支流を目指す。 林道から、沢沿いの地区内の道へ入り、奥に進むとどん詰まりに小さな会社がある。 沢はその横を流れているので、降りにくい。
人目につかないように、対岸の植林帯を沢沿いに登り、幾つかの堰堤をパスして、沢に戻る。 水量は一番あるような気がする。
期待していたが、出てくるのは堰堤ばかり、やがて橋が見えてきた。
結局、”法論堂の滝”はなかったのである。
次は、宮ヶ瀬湖北岸の永峰橋へ行く。
この道路は、今まで通行止めだったため、マイカーで走ったことはない。 ダム見学の時、バスで走った記憶がある。
ダムサイト手前の橋に着くと、なるほど、一筋の滝が見える。 車を道路に止め、”立ち入り禁止”の看板をしりめに、中に入り、下に降りる。 湖岸まで降り、出会いに立つ。
最初は10Mくらいの滑滝だ。 傾斜がきついので、乾いた横を登る。
次は2段・10Mの滝。 この滝は、滝らしい滝で感じがいい。 ほぼ垂直のため、もろい壁を小さく巻きながらあがる。
最後の滝は6Mくらいで、この滝が橋から直線になって見える滝だ。
滝壷近くには赤杭が打ってあり、おまけに落ち口にはホースが見える。 こんなに傾斜がきついところにも、人くささが随所にあった。
下りはロープを使いながら、湖岸まで降り、車に戻った。 全体は3段30Mくらいの滝だった。
鳥居原園地に車を止め、虹の大橋を眺めながら、遅い昼飯を食べる。
対岸の宮ヶ瀬駐車場は、有料になってから止めたことはない。 無料開放の方が人は気楽に寄れていいと思うんだが、有料と聞くと、商売根性丸出しが見えて、いじでも入りたくない。 丹沢湖のダムサイト駐車場(有料から無料開放)を見習ってほしいもんだ。
この鳥居原駐車場は、無料で広く、景色はいいし、散歩も出来るしと大変気に入った、ここも初めてである。 今日は、このさわやかな園内を気持ちよく散歩して、”新年の滝始め”を終わり帰途についた。

車――右俣引返点――左俣引返点―――車

9:20  10:20    11:00     11:30

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