大野山からのダイヤモンド富士


3月19日(土)快晴。
花粉症がひどく、鼻が詰まり、熟睡できない。 せっかくの三連休だが、今週は見送ろう、車もないし(息子にとられた)、と考えていたんだが・・・。
朝起きて見ると快晴、もったいないなあと思いつつ、ネットサーフィンをしたり、カシミールを見ていた。
そうだ、”電車で大野山へ行こう”、と思いたつ。 さっそく、電車、バスの時刻表を調べ、ルートを検討。
谷峨まで電車で行き、そこから大野山に登り、日没後速やかに山北まで下ることにした。
日没までは十分時間がある、ゆっくり出かければいい。 花粉症対策は、例によって、気休めのマスクとサングラス、。 大量のティッシュと目薬を詰め込み、昼食後出発。
新松田で御殿場線に乗り換える。 初めて乗る二両連結の御殿場線電車、ワンマンバスならぬワンマン電車、初めてずくしで楽しい。
長いホームの松田駅、どこに二両止まるのかと考えるのも、面白い。 ボタンを押さないと開かないドア、無人駅は前から降り、清算する。
逗子からきた老人たちは、降りるとき、かなり戸惑っていた。
谷峨の駅に14時30分到着。 これから登るというような変人は皆無、民宿へ行くグループと地元の人が少々降りただけだった。
時間はあるんだし、ゆっくり登ろう、このコースも初めてだ。 案内を見ながら、酒匂川の吊橋を渡る。
うす雲が多くなってきたのには心配だが、たんたんと車道を歩き登っていく。
車道から分かれる登山道になった、畑の間を登っていく。 車道を横切り、コンクリート舗装された立派な道を登る。
深沢からくる、車道に近づいてきたころ、右下に栃谷沢が見え、やっと見覚えのある景色に気がついた。
車道に出た、この先の登山道は前にも一回歩いたことのある道だ。
すぐに、富士山が大きく見えてくる。 あとは雄大な富士や太平洋を眺めながら、大野山の頂上についた。
まだ、日没まで1時間もある、撮影ポイントを探しながら、付近を散策。 頂上には誰もいない、一人くらいは、車で来ている人がいるかと思ったんだが。 丹沢の主脈や目的の富士山がはっきり見えている、牛がいないので、ちょっとさびしい。
撮影する場所を決め、暖かい日差しにまどろみながら、ゆっくりと日没を待つ。
一面覆い始めた薄雲も時間とともに消え、また快晴の青空になった。
日没が近づいたころ、同様な二人のアマチャアカメラマンがやってきた、やはり、一人くらいはいなくっちゃね。
富士の手前に長い影が出てきた、そろそろ日没だ。 日差しが強いので、露出補正が難しい、あっという間の3分間でした。
さあ、早く降りよう、山北駅、19時18分の電車に乗らなくちゃあ、遅れると1時間はないぞー。 牧場のゲート前を17時50分通過、閉門は18時とある。
車で来ている二人は、まだ降りてこない、歩いて通過するには全然問題ないが?。 途中、二人の車が降りてきた、通い慣れ知った地元の人間かな、19時ころだ。
暗くなってきた車道を早足で降りていく。 時計を見ながら、歩きを急ぐ。
防犯灯に照らされた前面の路面に、怪しげな猫のような陰が映った。 おお、怪猫あらわる。
思わず後ろを振り返り、上を見ると、道路を横切る電線上を、タイワンリスが、まさに、頭上を横切らんとしているところだった。 リスって夜行性だったかあー?。
246に出た、これで電車に間に合う見込みがついた。 途中の酒屋でビールとつまみを買い、19時10分、山北駅に到着。
御殿場線の電車に乗れれば、あとは気にしなくていい、小田急は5分の接続で急行に乗ることができた。
小田急に乗り換え、おいしくビールを飲みながら、お初の電車登山は終了した。

 谷峨駅――――大野山――――日没―――――山北駅

14:30  16:20  17:22  19:10

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