奥多摩・サカサオッパの滝
6月11日(日)小雨から雨。
予報はくもりだったが、小雨からとうとう本降りになってしまった。
今日は、サカサオッパの滝を見る予定で、早朝、水ノ戸沢沿いにある林道に入る。
檜原村の滝地図によると、白岩沢の支流にあるように書いてあるが、特殊な名前から、
水ノ戸沢支流にある、”サカサオチバの沢”に、滝はあるとにらんだ。
舗装が切れた橋の先の、小広場に車を止め、さらに林道を奥へ歩いて行く。
林道終点から、水ノ戸沢に降りる。
地形図によると、そう遠くない右岸から、サカサオチバの沢が入りこんでいるはずだ。
水ノ戸沢は薄暗く、すぐ小滝と釜を持った、ゴルジュが始まる。
5M滑滝を越え、CSがある連瀑を小さく巻いていく。
そのすぐ上に8Mくらいのいい滝が落ちていた。
この滝が、遡行図にある大滝らしい。
滝壷の右岸に、滴るように高い壁から、わずかな水を落としている沢がある。
ひょっとして、これが、サカサオチバの沢か?。
それにしても水量が極端に少ない。
疑問に思いながら、もう少し、上流まで行って見ようと、8M滝を巻いて行く。
すぐ上の小滝を過ぎると、ゴルジュは終わる。
蜘蛛の巣や倒木をかわしながら、歩いて行くと、右岸から、少し水量がある沢が、合流してくる、水量比1:3。
この沢が、サカサオチバの沢だろうか?。
出会いの流れからして、とても滝があるような沢には見えない。
場所からすると、来過ぎている感じだが。
しかし、この沢しかないだろうと信じ、なんの変哲もない藪沢を登って行く。
登ると、すぐに山葵田が現れ、しばらく続いている。
手入れはされていないのだろう、かなり荒れている。
山葵田を過ぎると、傾斜の緩い滑滝が続く。
左岸は植林帯で、かなり上まで続いている。
こんなところに滝があるんだろうかと、半信半疑に思いながら、どんどん登って行く。
しばらくすると、先の方の高みに、水流のような白い筋状の流れが見えてきた。
近づくと、見事な滝の姿が眼前に現れた。
3段20Mくらいあるだろうか、半円形のようにえぐれた岩に囲まれた、見事な滝だ。
おそらく、この滝が、サカサオッパの滝だろうと思われる。
滝下まで植林が続き、山仕事の人が見つけたのだろう。
平凡な沢の上に突如現れるから、びっくりする。
雨は、本降りになってきたので、カメラのレンズに雨粒が当たらないよう注意しながら、撮影。
しばらく、鑑賞と撮影に専念した。
奥多摩って不思議ですね、なんでもないような沢に突然、岩壁が現れ、すばらしい滝がでてくるんですから。
雨はやみそうもないので、早めに下る。
山葵田の上には、登ってきたとき気がつかなかったが、炭焼き釜のあともあった。
注意しながら降りて行くと、釜跡から、山葵田に続く、踏み跡がある。
その道を降りて行くと、水ノ戸沢に掛かる木橋に続いている。
橋を渡ると、道はしっかりした山道になり、左岸沿いに続いている。
これはいい道があったわい、ほくそ笑みながらたんたんと下っていく。
対岸に林道が見えた、どこまで行くんだろうこの道は、このままだと、車を置いた場所を行き過ぎてしまう。
植林帯から沢へ降りなくちゃいかんかなぁ、と思っていたら、じぐざぐに、沢方向へ下り始めた。
もう、対岸に車の姿が見えているので、ひょっとすると、近くに出るかも。
なあーんと、山道は、車を止めた広場の下、丁度橋のたもとに、ピッタリ降りてきたのであった。
雨が降りやみそうもなかったので、今日は、これで引き上げだ。
滝までは、山道を行けば、40分くらいで、行けるだろう。
サカサオチバの沢は(木橋から200Mくらい)、遡行がベターで、植林の尾根よりは楽である。
車―――サカサオッパの滝―――車
6:35 8:40 9:30
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