今年のシロは不作?


平成22年5月21日(金)晴れ。
シロヤシオツツジの咲き具合を確かめるべく、三角の頭へ行ってきました。
天気は快晴、そろそろシロヤシオが咲き出したとの情報も出てきている。
今年はフジの花がことのほか綺麗だ。いたるところで咲いている。
金曜日にかかわらず、塩水橋付近には、数台の車が止まっていた。
歩き始めると、汗が噴出してくる。日光が眩しい、今日は暑くなりそうだ。
キューハ沢出会いから登り始める。
かなり踏まれていて、尾根を直登する道もあるが、疲れるので、忠実にジグザグの仕事道を歩く。
植林地帯には何も無いので、ひたすらマイペースで登って行く。

標高1200Mくらいになると、四町四反沢右岸にあるブナ林がお目見えし、シロヤシオの木も出だした。
しかし、今年の景色はおかしい、花が全然咲いていない。
白くなった木があっても、おかしくないのだが、咲いている花は、探さないと見つけることができない。
花芽を探しながら、山頂まで歩いたが、白く咲いている株を見つけることが出来なかった。
今まで、この時期になって、これほどまでに花の少ないシロヤシオを見たのは、初めてのことだ。
これから咲く、花芽を付けている株は、ほんのわずかでした。
アカヤシオは花芽を付けている木もあったが、まだ蕾の状態、あと1週間後くらいだろう。
以前、丁度満開の頃訪れた時は、山頂一帯がシロとアカの競演になった状態で、興奮して撮影したものでした。
あまりの少なさにガックリ、当初予定した、周回コースも行く気にならなくなってしまった。
それでも、天気が良いので、富士山でもと歩きだしたが、次第にガスり、それも難しくなってきた。
下から、水音が聞こえる。滝のような感じもする。
ルート変更、尾根からオバケ沢枝沢へ下降してみる。

水音は100Mくらいの下から聞こえるため、それほど遠くはないはずだ。
立ち木に捕まり、水の無いガレルンゼを少し下ると、少しずつ水も出てくる。
滝の落ち口に出た。三段の滝で、落ち口にある立ち木に捨て縄があった。
ちょっと降りられそうも無かったので、左岸尾根に上がり、左のガレルンゼから回り込むようにして、三段の滝下に出た。
水量は少ないが、黒々とした、三段・10Mの滝でした。
聞こえた水音は、この滝ではなく、さらに少し下った、別の沢の音でした。
ここにも滝があり、二条・12Mの滝を落としていた。
もう少し下れば、本流との二股だ、そこが下に見えている。
思いがけず、こんな上流部に二つの新たな滝が発見できて、うれしかった。
下るか、登るか、少し迷ったが、沢支度ではなかったので、登り返すことにする。
一度間違えて、赤土むき出しの斜面に出てしまう。
もう一度下ってきた尾根を確認し、ルンゼを横切りながら、登り返す。
大分時間も過ぎてきた、下りながら、もう一度花芽を探そうと思い、ゆっくりと降りていく。
咲いているアカヤシオの株を1本見つけた、シロヤシオはとうとう1本も見つけることは出来なかった。
幾つか、咲いている部分を撮影し、ゆっくり下る。
1200M付近は今頃、山頂から上は、シロもアカも一週間くらい先になり、来週が見頃になるでしょう。
上はガスってても、下にくると暑い、気分同様、足取りの重い一日でした。

車―――三角の頭――――車

7:30  10:00   16:55

 

トップへ戻る