丹沢・某沢、中津川支流


9月15日(土)くもり時々小雨。
今日は表丹沢の某沢へ、貴婦人を見に行く。
貴婦人と呼ばれる”サガミジョウロウホトトギス”は、限られたところにしか咲いていない丹沢特産種。 環境庁レッドデーターブックに乗る絶滅危惧種でもある。
普通のホトトギスとの見分けは、茎に毛があるかないかだ。
戸川林道は、台風9号の影響で、新茅橋手前で通行止め。
ほとんど徐行状態で走り、腹を擦らないよう路面を選び、やっとのことで、手前広場まで到達。
4駆の車であれば楽勝なんだが。

なにせ、普通の駐車場にある車止めでも擦ってしまう我が車では、かなりつらい走行でした。
本気で復旧するつもりがあれば、1日程度で通行可能に出来る程度のくずれだ。
新茅橋手前の路肩にテントが一つ、終点には、バイクが1台止まっていた。
いつもより、15分ほど余分に林道を歩くことになる。
水量はまだかなり有り、通常の2倍くらいはありそうだ。
今年の咲き具合はどうだろうか。
以前、滝の上に咲いていた1輪を、よく探して見たが、見当たらない。
その近くに別の1輪を見つけた、今日最初の出会いだ。
沢を辿りながら、花を探すが、しばらく出てこない。
次の滝の上、岩壁にある数輪の花は健在でした。

さらに辿ると、秘密の花園に出る。
しかし、今年の花付きは悪いのか、群れて咲き乱れるような感じはなかった。
写真を撮っていると、下に本格装備の5,6人の沢登りパーティーがやってきた。
彼らは下で丁度休憩していたので、先に登る。
帰路の途中、犬を見かけた、ちょっと呼んだら目の前にやってくる。
飼い主が少し遅れて現れたのでほっとした。
途中、少し降られた雨もやんできた。
気温が高いので、シャワークライムで濡れた衣服はあまり気にならない。
車に戻った時は、丁度12時、今日はもう1ヶ所滝を探りに行く予定だったので、まあまあいい時間だ。
帰りも気をつけながら下り、林道を抜けるとほっとする。
セブンで昼食を仕入れ、次の目的地、中津川に向かう。

地形図を見ると、中津川下流に幾つか小さな支流が流れ込んでいる。
水量の多い時期でないと、あまり期待出来ないので、今日は丁度チャンス到来である。
国道246の信号から寄方面に右折し、湯ノ沢団地住宅の裏手にある、中津川沿いのゲートがある前の道路に路駐する。
ゲート横から入り、草ボウボウの道を少し歩き、適当なところを選び、葦を掻き分け河川敷に降りる。
対面に最初の枝沢があり、中津川に流れ込んでいる。膝程度で渡渉し、小沢に入って見る。
奥に3Mほどの簾状滝があり、その上も少し荒れた感じだが、滝が見える。
多分、それ以上は望めそうもないので、ここで引き返す。
本流を2,3回渡渉すると、左岸に水量のある沢が合流する。出会いには堰堤が見え、それ以上何もないだろう。
さらに渡渉しながら進むと右岸にコンクリートに覆われた枝沢が出てくる。
あまりにも異様な姿の沢なので、少し歩いてやめた。
流れも少し狭まり、膝上程度の渡渉を重ね進むと、右岸にまた枝沢の流れが見えてくる。
少し奥を覗くと、滝のような流れが見える、やっと出てきたなという感じだ。
結構大きな滝だ、2段くの字の滝で、下段は滑滝、上段は立っている。下段は、簡単に登れる。
中段から眺めて見ると、全体で30Mくらいあるだろうか。
こんな所にある滝なんて、誰も登ってないだろうな、なんて思っていたら、しっかりと上部に古い残置シュリンゲが見えた。
いったい誰が登ったんだろうか、岩自体はかなり脆い感じだ。
通常はあまり水量の期待は出来ないが、立派な姿の滝だ。
時間もおしてきたので、今日はここまで、渡渉を繰り返しながら下り、車まで戻った。

車――某沢――車   車――中津川30M滝の沢――車

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