丹沢・セドノ沢右俣大滝


9月16日(土)くもり時々晴れ。
セドノ沢右俣にある、F4の大滝(再訪)を覗きに行く。
三連休の週末は、土曜日のみ、天候が持つらしい。
どっちにしても、後半は法事のためだめなので、空きは土曜しかなく、条件はバッチグーだ。
セブンで朝食を買い、風の大橋手前の綺麗なトイレで出発準備を済ます。
戸沢出会いの駐車場には、早くも10台くらい止まっていた。 今日は、すぐ一杯になるだろう。 沢用の仕度をし、すぐに出発。

今日は、目的がもう一つあるのだ。 秘密の花園に咲き乱れる、丹沢の貴婦人を覗き見る楽しみがある。
勇んで、登って行ったら、なんてことはない、戸沢を少し登ってしまった。
途中で、水量、沢幅ともおかしいと気づき、引き返す、往復30分のロス。
何回も通い、見なれた景色も頭に入っていると思っているのに、このていたらく、本谷に戻る。
広い沢幅、水量、大石、やはり、格が違うなあと改めて思う。 F1まで、踏み跡を歩いて行く。
水量は、まあまああるのに、F1の景色が変わっていた。
通常は二条になって落ちているはずなのに、右側の落ちがない。
右側は、セドノ沢の水が落ちているはずだが、落ち口が変わってしまったのだろうか。
鎖を伝い、F1の上に出る。 さあ。少し、沢のお掃除だ。

セドノ沢の落ち口に降り、詰まっている、砂や小石を取り除いて、流路を確保してみるものの、水面が落ち口の高さまで達しない。
おそらく、セドノ沢から流れ出る水が、本谷方向へ行く時、何か壁になる岩や石があったのだろうと思われるが、それが無くなり、 今は、すべて落ち口上で、本谷の水と合流してしまうのだ。 もう、二条に落ちる滝の姿は見られないのかもしれない。
掃除途中、単独者に会い、掃除後下を見ると滝に挑戦しようとする、三人の遡行者が来ていた。
さあ、セドノ沢に入ろう。 F1は、鎖を利用し、上がる、すぐに二俣、左俣の方が、水量が多い。
今日は、右俣に入って行く。 すぐに、右俣のF1、F2と連瀑が現れる。
ここは、左から大きく巻き、F2の上に降り立つ。
普段は下を見ながら歩くのだが、今日は、岩壁に咲いている、貴婦人を探すので、きょろきょろ目をこらしながら、ゆっくりと登っていく。

しばらく、ゴーロを歩いて行くと、13MのF3が出てくる。 ここは、なんとか登れそうなので、ゆっくり一歩一歩水流沿いを登る。
上部は岩が被さり、ザックが引っかかってしまう。 這いながら、一旦ザックを手で上へ押し上げ、空身で這い上がる。
ここは、滑ると下まで落ちてしまうので、少し緊張した。
F3の上に出ると、また、しばらくゴーロが続く。
やっとF4・35M大滝の姿が、見えてくるようになった。 今日は、比較的水量があるようだ。
ここまで、貴婦人の姿は、一輪も見えなかった、やはり、難しい花だ。
しばらく、アングルを変えながら、大滝の写真を撮った。
さあ戻ろう、下りは安全第一で、右岸を大きく巻きながら降りて行く。 すべて右岸から巻き、二俣に出る。
時間があれば、左俣へも行こうと思っていたのだが、余分な回り道をしてしまい、疲れてしまったので、今日はやめ。 F1は、鎖を利用して降り、本谷に出る。
本谷の、とある岩壁に咲いていた、一輪の貴婦人(サガミジョウロウホトトギス)を撮影し、帰路に着く。
この場所は、一度も見たことのない人にとって、見つけることは困難だろう。
戸沢の駐車場は、やはり、満杯になっていた。
まあ、大滝と貴婦人一輪を見られたことで、今日の目的は十分達することが出来た。
時間は早めながら、家路についた。

車―――右俣大滝――――車  

7:20  10:20   13:20

 
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