石老山・ダイヤ富士


1月9日(土)快晴。
石老山から見られるダイヤモンド富士を見るため、ゆっくり出かけた。
石老山には2度ほど登っているが、ダイヤモンド富士だけを見るために行くには初めて。快晴無風、条件はバッチシだ。
下山を早く、確実にするため、林道からのアプローチを考えてみた。
すき屋をパスし、割引の牛丼をと吉野家に寄ったところ、まだキャンペーン前で、ちょっとがっかり。
昼すぎ、顕鏡寺横から伸びる林道入り口前に着く。
車を止めるスペースがなかったので、入り口の鎖を確認してみたら、簡単にはずれた。
工事用の車両が一台止まっており、林道奥では、何かの工事が入っているようでした。
ちょっと失礼、鎖をはずし、ゲート近くのスペースに車を止めて出発。
舗装された林道を歩くと、次に鍵のかかるゲートがまた出てくる。
林道は荒れていないので、走行には問題ないと思ったが、施錠されると困るので、入り口近くに置いてきたのは正解でした。
地形図を見ながら、最短で、簡単に登れる場所を探しながら、歩く。
横浜のランドマークも見えてきた。日の出を見るには、ちょっといい隠れたスポットだ。
山側は岩場が多く、なかなか登れそうなところがない。
大きな沢を横断する箇所が登れそうで、地図を見ていたら、上から工事車両のバックフォーが音を立てながらゆっくり降りてくるのが目についた。
会うのはまずいと思ったので、少し水の流れがある、沢に入ってみる。
行過ぎる音を聞きながら、尾根に登るルートを検討する。
当初、この沢の右岸尾根が最短ルートで、登れそうなら登るつもりだったが、少し急だ。
地図を読み、上の景色を眺めながら、中間尾根ルートの方が登りやすそうなので、ルート変更する。
林道からの沢は、入るとすぐに二股になる。本流は右の方だ。
取り付きは少し急で、両手を使わないと登れないが、30Mほど登ると、かなりなだらかになる。
二股からは、ヒノキの植林帯で下草が刈られ、そんなに歩きにくくはない。
尾根をはずさないように登り、少し暗い植林の中をくぐるように、左に曲がりぎみに歩くと、抜け出したところの先がカヤトの尾根になる。
カヤトを横切ると、尾根の登山道に出た。林道からは30分くらいでした。

暗い植林帯の中の道だったため、もう少し歩きやすく、下山時に使える道はないかと探して見たら、ありました。
出た尾根を少し下り、平坦になったところに、鳥獣注意と書かれた、赤い看板があるところから植林帯に入る踏み跡があった。
山仕事の道のようで、下りながら、植林帯を左に曲がるように進むと、すぐに登ってきた尾根に出る。
尾根に出れば、比較的明るいので、下山は問題ないだろう。
ポイントに少しマークをつけ、道に迷わないようにしておく。
さあ、時間はまだ早いので、この尾根道前後の探索と、石老山山頂までの時間を、十分に探索してみる。
看板から山頂までは、時間を計りながら登ってみる。10分ほどの歩きで、石老山山頂に着いた。山頂には、一人の登山者がいるのみ。
日没までは、まだ2時間あまりある、寒くはないので、周囲をじっくり歩きまわりながら、好ポイントを探してみた。
北には大岳山から雲取山までが見られる。
あとは、丹沢方面から富士山、御正体山までの景色が見られるだけで、周辺は植林の山頂でした。
富士山の山頂付近から、丹沢主脈方向には取れにくそうな雲がある。景色を眺めながら、時間をつぶす。
その後、3時半までに三人の単独者が登ってきたが、それぞれ、短時間で下山していった。
どうやら、日没までいるのは、自分一人のようだ。
少し、寒くなってきたので、尾根の下山を想定し、小走りで分岐の看板まで走ってみる。
5分で着く、道を間違わなければ、20分で林道に出られるだろう。
看板までの間に、牧馬に下りるかすかな、踏み跡を発見した。
地面近くに小さな看板があり、注意してないと、見逃してしまいそうだ。
尾根道の先は高塚山と呼ばれている675峰のようで、地形図上ではそこで道はお終いになっている。
ベンチで横になったり、雲の様子を眺めたりしながら待っていると、だんだん雲が取れてきた。
30分前、ついに、山頂付近の雲がうすれ、富士山が見えてきた。
20分前、急に沢山の話し声が聞こえ、18人で男女の団体がどこどかとやってきた。
こんな時間にやって来るには、同じようにダイヤモンド富士が目的の人達だろう。
聞いてみると、案の定、石砂山を登り、目的地の石老山まで登ってきたという。
ネットで集まり、今まで一緒に登ったことがないメンバー同士で、ここに来たという。
2、3、十代の若いメンバー達で、女性の方が多い。
初めての仲間で、こんなに明るく、ガヤガヤ登れるというのが不思議でした。
最近の山は、山女が増えているらしい、男ももっと山に来てほしいね。
日没5分前、撮影準備する。少し雲が出てきて、山頂付近を隠している。
雲の動きと、太陽の降下を見ながら、撮りだす。
16時20分、山頂に接触、半分雲に隠れた太陽が沈みだす。
雲が隠しながら、太陽が最後の光をさし、剣が峰近くに沈んだ。
完全な姿では見られなかったが、それなりのダイヤモンド富士を見ることは出来た。
日没後、すぐに下山準備をし、あいさつして、駆け下る。
看板まで5分、暗くなった植林帯をすぐに抜ける。下狩りの根に注意しながら、尾根を下る。
傾斜がきつくなったところでロープを出し、どんどん下る。山頂から15分で林道に出ることが出来た。
まだ十分に明るい、準備したヘッドランプを使用することなく、林道を下っていく。遠くには、明かりの付いた、景色が望まれた。
車に着いた頃は、かなり暗くなり、もう10分遅ければ、明かりが必要になってくる時間になってきている。
途中のゲートはしっかり施錠され閉まっていた。入り口の鎖も二重になり、しっかり閉められていた。
横にダイヤル鍵もあったので、本来はここも施錠してしまうのかもしれない。
私の車が中にあったので、施錠せずにしておいてくれたのだろうか。ともあれ、車を出し、鎖を元に戻し、帰路に着く。
もう、暗くなるのは早い、少し走れば、夜の帳がどんどん近づいてくる。短時間の登山でしたが、面白かった。
あとで、ネットを検索してみると、高塚山までのバリエーションルートが沢山あり、いずれ近いうちに登ってみたい興味がわいてきた。

車―――林道から沢――石老山山頂――――車

12:30  13:00   14:20(16:30)  17:10

 

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