篠原川遡行


4月23日(土)晴れ。
週末の天気予報は晴れ、先週の疲れがまだ抜けないが、ついつい出かけてしまう。
大学の新歓で、車を使うという息子に、車をとられたため、電車で行けるルートを考える。
この前行った、篠原川へ行って見たい。 藤野町の篠原までどういうルートで行けるのか、HPで電車、バスの時刻表を探り、ぐるーと回って、相模湖駅からバスで行くことにした。
橋本からは、直通バスはなく、三ヶ木で乗り継ぎ、さらに料金が高い。 藤野駅からだと、やまなみ温泉から、町営バスに乗り継ぎで、バスの本数が少ない。
相模湖駅からだと、三ヶ木行きバスに乗り、ピクニックランド前で下車、徒歩、約1時間で行ける。 電車、バスの本数は以外とありそうだ、出発の駅だけの時間を合わせ、出かけた。

コンビニで朝食を買い、電車が空いたところで食べようと思い、手にぶらさげながら、電車に乗った。
相模大野、町田、八王子、高尾と電車を乗り継ぐが、すべて1,2分待ちのため、構内で食べる時間がない。
空くと思われた電車も、以外と満員、中央線の電車なんか、中高年の登山者であふれている。
登山ブームもすごいものだ。 おかげで、朝食のパンにありついたのは、バスの中。
それも、ちょっと一つ食べ終わったら、降りる予定のピクニックランド前バス停に着いてしまった。 ここまで、便利がいいとは、電車、バス利用もいいかも。
新緑が始まった景色を眺めながら、篠原方面目指し、ゆっくり歩く。 ときおり、さくらのはなびらが舞い降りてくる。

歩くこと1時間、篠原手前の、送電線鉄塔があるところの尾根から、下降することにした。
近くで伐採の音がする、近寄らないように、避けて下る。 沢に近づくと滝のような音がした。
注意しながら降りると、枝沢にかかる滝の下に出た。 落差4Mほど、あまり水量はないが、滝らしい滝だ。
ここで靴を沢足袋に履き替え、枝沢を下る。 すぐに、落差のある滑滝になった、その先にはもう、本流が見える。

ちょっと、危なそうだったのでロープを出し、滝横を下まで降りる。 全体で15M、下部は6Mくらいの滝らしい滝になっている。
篠原川本流は、ゴーロの緩い流れ、ゴミや生活廃水が目立ちそうな、人里くさい流れだ。 相模湖の出会い目指し、下降する。
200Mも下ったろうか、先に壁とゴルジュが見えてきた。
さては、途中にあるゴルジュかぁ、と思っていたら、先に相模湖の湖面が見える。 あっさりと出会いに着いてしまった。
大滝だと思っていた青田の滝も、長さ15M、落差4Mほどの緩い滑滝だ。 湖面には1Mほどの落差で落ちている。
滝の姿を見て、がっかりし、正面に回るのをあきらめてしまった。
両岸の岩壁は高く、湖方面から、巻いて川に入るのは、かなり大変だ。 そのかわり、ボートで湖から接近し、滝横を登れるように、トラロープが垂れている。
ここは早々に切り上げ、篠原川遡行に入る。
途中、二輪草が咲いていた、数ショット。
周りに竹藪や石積みの護岸もあり、里に近い川を感じる、魚影はなし。
少し歩いたところで、川幅が狭くなった。 ゴルジュの中に滝が見える、5Mほどの滑滝だ。
右岸からは土砂が落とされ、上の方は何か工事をしている場所のようだ。 滝は、水流右側から登る。 このあとは、もう、何もでてこない。
民家が見え始め、生活廃水が垂れているところを通り、橋手前で、ジ・エンドだ。
まだ時間があるので、帰り道は、石老山経由で行こうと、少し道路を、登山道入り口まで歩く。
靴を履き替えている間、2,3の石老山から降りてきたらしいグループが下っていった。
山吹の花がきれいだ、可憐なスミレの花もまたいい。 1時間ほどで、石老山山頂に着いた。
時間が遅いため、山頂にいた登山者は一人だけ、それでも帰り際、まだ2グループが登ってきた。
薄曇りの空に、丹沢の山並み、霞んだ富士山が見えていた。
さすがに、ギフチョウの姿はどこにも見られなかった。
下りは、大石のある顕鏡寺経由で降り、バス停で時間を見るとバスが来るまで15分ほどある。 一つ先の、ピクニックランド前バス停前まで歩く。
ここでは、何組かの登山帰りらしい人達がいて、一緒に待つ。 相模湖駅に着き、電車の時間まで15分ほどあるので、駅前商店街にビールを求め買いに行く。
角の食堂では、登山者らしい何組かのグループが、ラーメンを食べたり、ビールを飲んだりし、歓談している。 最近は中高年の登山者が増え、こういった食堂や飲み屋が結構人気らしい。
駅の構内でゆっくりビールを飲みながら、電車待ちの人達を見ていると、登山者が7,8割、ここ相模湖駅でもかなりの人がいる。
帰りの電車も、行きと同じ、中高年の登山者であふれていた。

自宅――相模湖駅―ピクニックランド前――入渓――青田の滝――篠原――石老山――相模湖駅――自宅

6:25  7:55    8:10   9:00   10:00  12:20   13:30  16:02  17:30

 

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