塩地谷その2


11月1日(土)晴れ。
日原の塩地谷を訪ねる。 前に地蔵の滝まで行ったことがあるが、今日はさらにその奥の8Mの滝まで行くつもりだ。
天気は急速に晴れてきて、快晴に近い、デジカメ撮影にとって条件は悪いが、紅葉を愛でるには暖かくていい。 三連休とあって、少しは込むかもしれないが、倉沢林道には一台の車もなかった。
車高が低いので、ゆっくり進み、危ない石は、車を止めてどかしながら進んだ。 閉鎖された鍾乳洞下の道が広くなったところに車を止め、歩きだす。
橋を渡り、がれた斜面を下り、谷に降り立つ。 大石を右に左にかわしながら、地蔵の滝に出る。

大きく散りながら落ちる水と、右壁苔の岩との感覚がいい。 ここは、少し登った側面から見る滝と右壁、前方の大石とのアングルが良かった。
ここからは、ざれた急斜面を登り、仕事道に出る。 岩を乗り越した先から、再び谷を目指して降りて行く。 残置されたトラロープの利用と自分のロープを使いながら、下に降りた。
感じのいいゴルジュを進む。 深くなる釜と、さえぎるような壁の奥に6Mの滝が落ちている。
全景は、腰まで浸からないと見えないので、ここは左から巻いて上がる。
上からは、全体像は良く見えるが、半分陽が当たっていて、写真移りはよくない。
次に出てくるのはハングして空中を飛ぶ6M滝。 この滝の左右は、ちょっと登れそうもない岩壁だ。 ここも左から巻く。
ゴルジュ最後の滝は5M滝。 もう、左上を見ると、仕事道が迫ってきている。
ここを巻いて上がると、谷は開けてくる。 少し進むと、小屋跡が右にあり、仕事道が合わさる。 この辺は気持ちのいいところで、テント泊だったら、自由だ。

これからは、大きな滝はないが、小滝と雰囲気のいい谷が続き、楽しい遡行が続く。 あまりゴーロがないのがいい。
小ガッコー沢が、左から滑滝をもって合わさる。 小滝を過ぎると、今度は正面から棒杭沢が合わさってくる。
本流は左に曲がり、狭いゴルジュ状のところから、流れてくる。 また、小滝と滑を登って行くと、8M滝が出てきた。

この滝も感じのいい滝で、左右は切り立った岸壁だ。 この滝の上は二股に分かれているようだが、今日はここまでの旅なので、詳細はわからない。 巻くルートは左にありそうだ。
さあ、ビールを飲むいいポイントに戻ろう。
棒杭沢出会いまで戻り、明るい日差しの中で、紅葉を眺めながら、美味しくビールを飲んだ。
適度なゴルジュと感じのいい谷筋と、この塩地谷が人気があるというのがうなづける。 時間があれば、一杯水まで遡行してみたいところだが、なにせ、日が短い。
下山してくる道は3ルートあるという。

一般登山道で東日原へ降りる道、ヨコスズ尾根から廃墟寸前の倉沢地区を通り、倉沢バス停近くに降りる道、棒杭尾根を下り、林道終点近くに降りてくる道だ。 またの機会にゆずることにしよう。
時間もあるので、ゆっくりと下り、小屋跡からは仕事道を利用する。 歩きやすい道で、上からゴルジュを眺めながら下って行く。 2時前にも車に戻った。
時間があるので、帰り際、鳩の巣から西川の上流を伺いに、林道を登って見る。

滝下橋から入渓、短時間で滝場まで行ければ見ることにし、見つからなければ、時間を決めて帰ることにする。
手入れされている山葵田を横目にして登ると、すぐに山葵田跡がでてくる。
橋から2,3百Mくらいだろうか、谷は右に曲がり、数段の滝をかけていた。 ここの全体像だけでも見ていかないといけないな、と思い、少し登りかけると、右岸に最近つけたらしいトラロープが目に付いた。
ロープを利用しながら、一つ一つ、滝を見ながら上がる。 大きく分けて三段、全体的には五段くらいある、すばらしい滝場だ。
登りきると、再び山葵田跡が出てくる。 下から、2M、3M、15M、10M、6Mと全体で40Mはある滝だ。
里近いから、おそらく名のある滝なんだろうが、名前は不明だ。
今日も、充実した楽しい滝めぐりができた一日でした。
西川の滝写真は、スペースの都合で次回の紀行分にのせる予定。

車―地蔵の滝―ゴルジュ5M滝―8M滝――車

8:00  8:30   10:25   11:25  13:50

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