箱根・白糸の滝

6月1日(金)晴。
箱根の白糸の滝下段部を確認しに行く。
この前ちょっと寄ったときに、下段部出会い側に筋のような流れが見えたので、それが白糸のいわれではないかと思った。
時間の関係で確認できなかったが、今日は早めに出発、宮ノ下の少し下、国道脇に車を止め早川へ下る。
早朝のため、対星館玄関前には誰もいなかったので、調べの滝をゆっくり撮ることが出来た。
早川を渡り、山道を白糸の滝手前まで歩く。 手前のガレ場からロープを使用しながら降りると、丁度滝を眺めながら降りられる。
人目見て、ああ、これが白糸の滝のいわれかと思った。

今まで、遊歩道の上側部分が白糸の滝だと思い、たいした滝じゃあないなと思っていたが、どうしてどうして、立派な滝だ。
二段になって落ち、下は12M、上は18M、全体で30Mくらいある。上段は、本当に白糸を垂らすような流れだ。
遊歩道上も合わせると50M近くある大きな滑滝だ。
対岸に建物が見えるので、対星館の客であれば、風情よく眺められるのだろう。丁度、もみじが滝上にあり、秋が一番いいかもしれない。 以外といい滝だったのには驚いた。
さあ、最後のチェックする滝として、初花の滝へ向かう。湯本に戻り、旧道をホテル初花手前まで走る。
この辺は車を止める場所があまりないので、注意を要する。
この前も初花の滝は道路から見えなかったが、今日も確認できない。確か、必ず道路のどこかで見えるはずだが。
ホテルの前を行ったり来たりしながら、見上げて見たが、何もみえない。しょうがないので、地形図上での場所を確認し、須雲川へ向かう。
ホテル手前にある作業場のようなところから鉄パイプで組んだ階段が川まで作られていた。丁度いいので利用させてもらう。
この階段は、箱根町の水道施設保守用の道のようだ。以前、渡渉し、初花の滝前まで行ったことがあるが、何処を渡ったか、全然記憶がない。
堰堤を渡り、堰堤上にあった仕事道を辿る。小鉄塔のところで道は切れるので、適当に上を目指し登る。
確か初花の滝前には取水施設があったが、それより下へは水の流れがないので、探すのは難しい。
尾根や、はっきりした谷もないので、それらしき方向で探す。幅広のはっきりした水平中間道に出た。
以前はわからなかったが、この道を左右どちらかに辿れば、いずれ滝近くに行き着くだろうと思いまずは下流方向へ行ってみる。
対岸にお寺が見え、そこを過ぎても、上部下部滝音すら聞こえない。こっちじゃないなと思い、また引き返し、取水パイプがあるこの水平道を歩く。
ホテル初花を過ぎても一向に、滝音がしない。何度も注意深くチェックしながら歩いたが、初花の滝は見つからなかった。
この水平道は、左右どこまで行けるのか先はわからないが、かなり続いていた。
歩きながら思ったのだが、下から滝が見えないのも気になったし、水平道沿いに埋められた小さなハンドホールも気になった。
ひょっとしたら、水流を埋め、すべて取水用としてしまったのではないか。
この辺で捜索はやめ、植林地の歩きやすいところを下り、車に戻った。道路から滝さえ見られれば、行くことは簡単なんだが。
観光協会へ電話で問い合わせて見ると、確実な返答はなし。「初花の滝は、大雨が降らないと見られない」というだけだ。
大天狗山神社の上に落ちるまぼろしの滝は、大雨後でないと見られないが、初花の滝の流れは、いつもあるはずだ。
どうも腑に落ちないが、あきらめて帰ることにした。
これで、里の滝再訪問は終了。

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