丹沢・谷太郎川、白滝


9月23日(土)曇り時々晴れ。
今日は谷太郎川上流にある、白滝を見に行く。
車がないので、残っている子供の原付を借り、近場の谷太郎川まで行く。
広沢寺周辺の田畑の畔には、まだ彼岸花が残っている、日向薬師周辺の彼岸花も、少し遅いが見事に咲いていることだろう。
不動尻のキャンプ場が閉鎖されてから、かなり手前にゲートが出来てしまった。 自転車は入れるが、原付は無理だった。
ゲート前にバイクを置き、ニノ足林道を歩いて登って行く。
トンネルは風の通り道で、かなりの風圧を感じる、抜けると、たいして吹いていないのだが。
20分ほど歩いて不動尻到着。 谷太郎川右岸の山道を歩き、不動滝まで行く。
仕事道は、滝上の堰堤まで続いている。 ここから沢通しに、遡行していく。
しばらくすると、右からくの字に曲がった大きな滑滝がかかる沢と、出会う。 水量比は3:2くらいか。 谷太郎川の本流は、左だろうか。
さて、白滝はどこにあったんだっけ、記憶があいまいだ、とりあえず、左に行く。
先に進むと右からかなりの水量で落ちる上部3条の8M滝が出てくる。 左から登ると、続いて6M・2段の滝。
左から巻き上に出ると、湧水帯と25M滑滝がでてくる。
この辺で、過去の記憶が甦る。 たしか、この上で水はお終い、白滝はココじゃなかったんだなあと。
一応、上部を確かめ、ここで引き返す。 そうすると、白滝のある沢は、あの滑滝の上しかないなあ。
ゴルジュはロープをだしながら下り、右俣である、滑滝下まで下る。

この大きな滑滝は、フリークッションがきき、気持ちよく登っていける。
落差は30Mくらいあるだろうか。 さらにゴルジュは続く。
6M直瀑だ。 左の小沢の下部を膝クッションで登り、左から巻いて上がる。
ようやく出会うことが出来ました、白滝に。 落差は15〜20Mくらいだろう。
左は涌き水の広場で、白滝側ももう少し上でお終いのはずだが。
以前、唐沢から広沢寺へ抜ける尾根から、大きな一筋の滝が見え、この白滝だと思うのだが、周りの立ち木が覆い被さり、遠くから簡単に見える とは思えない、帰りがけに確かめてみよう。
ここからの下りは、右岸を巻いて降りる。 滑滝上から、左岸にずーとトラロープが簡単に張りめぐらしてある。
ドラム1巻、そのまま使ったような感じで、滑滝を巻くように下まで張ってあった。
蛭は、2,3匹くっ付いていたが、大分少なくなってきたようだ。
不動滝で、一人の高齢者と会う。その人は滝を見てから下っていった。
林道に出、尾根からの眺めを確かめるために、巨木の森を登る。 40分ほど登ると、分岐の東屋のところに着く。
右側の眺めを確認しながら、大山方向へ尾根を歩いて見るが、一向に水の流れが見えない。 日向薬師の分岐まで歩いて見たが、見える場所はなかった。
おそらく、夏場は木々が生い茂り、見えないのかもしれない。 ここであきらめ、戻る。
途中、高齢の夫婦とすれ違った、こんな時間(1時半頃)に何処へ登るのだろうか、行き先は聞かなかったが。
東屋の分岐まで戻り、指導標を眺めると、この先の尾根方向は鐘ヶ岳とあったので、巨木の森方向へは降りず、そのまま、真っ直ぐ進む。
確か、鐘ヶ岳分岐からトンネル入口へ降りられるはずで、そっちの方が楽で、車まで近くていいや、とこの時簡単に思った。
しかし、下りだと思った尾根が、結構アップダウンがある。 トラロープが張ってあるところもあり、結構きつい。
途中、2ヶ所ほど”見晴広場”という案内があったが、鐘ヶ岳という案内はなし。
かなりの時間、鹿柵沿いに歩いたが、トンネル下への分岐が出てこない。
途中尾根を下るところで、とうとう道を見失った。 遠く、広沢寺の屋根が見えるので、その方向へ降りて行く。
植林帯があったので、仕事道を拾い、下へ降りて行く。 沢音がしてきた、何処へ出るのだろうか。
沢沿いを歩いて行くと、なんと、ゲートが見えてきた。
針金で縛ってある鹿柵のドアを開け、出るとゲート。 間違ったおかげが、ぴったしかんかんでした。
結構、尾根を歩いたつもりだったが、まだトンネル上まで、行っていなかったのだろうか。
東屋で鐘ヶ岳と書いてあったが、それ以後、鐘ヶ岳への指導標はなく、単純に行き着ける道ではない。 尾根筋は、かなり複雑な分岐尾根があるようだった。
車が2台ゲート前でUターン、こんなところへ何をしにきたの、と思っていたら、すぐ下に涌き水を汲む場所があったのだ。
ここで、顔を洗い、朝飯も昼飯も忘れ、飲まず食わずだった腹に、水をガブガブ流しこんだ。
こんなに、歩く予定じゃなかったのに。 着替えず、そのままのスタイルでバイクに跨り、帰途に着いた。

車―――左沢湧水帯――白滝―――東屋分岐―――車  

8:10   10:00  11:00   13:00   15:00 

 
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