丹沢・塩水橋から塔ノ岳


5月17日(土)くもり。
シロヤシオの咲き具合を訪ねて、塩水橋から塔ノ岳へ登ってみる。
先週は記録的な低温で、丹沢にも雪が降ったとか。
5月4日に湯口沢沿いの尾根で咲いていたので、今年は早いのかもと思っていたら、異常低温で足踏み、 例年並みになってきたようだ。
橋たもとに車を止めたが、すでに十数台の車があり、釣人たちの出足は早い。
予定は、キューハ沢出会いから登り、寿岳、日高、塔ノ岳、新大日、長尾根、塩水橋と降りる、周回コース。
丹沢に数は登っているが、今日のコースは初めて歩くので、新鮮な気持ちで楽しみだ。
滝が無いのは寂しいが、帰り際に、五町歩の滝へ下るという手もある。
出会いから、植林帯の中に続く仕事道があり、登山道並みに登って行ける気持ちのいい尾根だ。
途中に小さく手書きの道標があり、日高林道と記されていた。
上部になると、キューハ沢側に気持ちのいいブナ林が広がってくる。
少し道をはずれ、ブナ林の中を歩きながら登る。
気持ちのいいブナ林を歩いていると、非常に清清しい気持ちになる。
咲いているシロヤシオが見え出した。
ブナとシロヤシオ、丹沢を代表する景色はすばらしい。
よく見ると、この付近は咲き始め、満開の木もあるが、半分は蕾。
標高1000M〜1200Mくらいが、見ごろになってきたようだ。

ブナ林を歩いて行くと、なだらかな寿岳の山頂に着いた。
足元には、スミレの花が多く、歩くのに気を使ってしまう。
山頂は気持ちのいい、広葉樹林があり、ゆっくり休憩していきたい場所だ。
表尾根も良く見え、塔の方から、ほら貝の音が聞こえてくる。
誰一人とも会わず、静かな尾根歩きである。
寿岳から、少し下り、日高への登りに取り付く。
かなりしっかりした道が続き、尾根を拾って行けば問題ない。
一箇所、10Mくらいのザレた場所があったが、ゆっくり滑らないよう注意して登れば問題ない。 もう、上に登山道が見えてきた。
日高に出る100M手前に、全体に蕾を付けた、シロヤシオがあった。
もう、1,2週間すれば、すばらしい眺めになるだろう。
草原を歩くように登ると、日高の分岐に出た、ここには、木の間に朽ちた道標が刺してある。
今日はくもりのため眺めはないが、マメ桜が咲いていて、とても居心地いい。
主脈登山道を歩くとかなりの登山者とすれ違うようになってきた。
塔ノ岳直下のシロヤシオも多くの花芽を付け、咲く順番を待っているようだ。
山頂は丹沢登山のメッカ、多くの人が休憩している(約50人)。早速、喉しめしにビールをいただく、至福のひと時・・・。
帰路は表尾根、新大日の頭まで下る。まだまだ登ってくる人が多い。
新大日の頭から、長尾根に入る。途端に静かな山行、行き交う人は皆無になる。
尾根を少し下ると、なだらかになり、左本谷川側にブナ林が出てくる。
上では蕾だったシロヤシオも、再び咲いて見られるようになった。この付近も気持ちのいい場所である。
空模様が怪しくなり、雨の音がしてきた。だんだん強くなったため、しばらく雨宿り。
にわか雨だろうと思うが、なかなかやみそうも無かったので、小降りになったところで、歩き始める。
雨を気にしながら、どんどん下ってしまったため、本谷川方向へ下る尾根を見落とし、かなり下まで来てしまった。
まあいいか、あまり未知の尾根を雨中降りる気もしなかったので、これもしかたなし、オバケ沢林道の分岐も分からず、札掛分岐まで降りてきた。
この頃になって、やっと雨が上がる。
札掛への道を分け、水平歩道を本谷川へ歩く。ジグザグに川に向け降りると、本谷川にかかる立派な吊橋を渡る。 日差しの出てきた林道を30分ほど歩き、車に着いた。

車――キューハ沢出会――寿岳――日高――塔ノ岳――新大日――車

6:50  7:55   10:25  11:10 11:40  12:30   15:30

 

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