再び奈良へ


4月29日(水)〜5月2日(土)すべて快晴。
高速1000円を利用し、久しぶりの遠征だ。
連休を利用し、奈良県の大瀑巡りに出かけた、メインは双門、あとは適当に考える。車に寝袋、カップラーメンを積め出発。
渋滞を考え、早朝出発、厚木から亀山まで順調に走ることができ、最初の目的地、赤目四十八滝入り口に8時半ころに着いた。
入り口周辺は、すべて有料駐車場なので、止める場所を探しながら、少し周辺の道路を走ってみる。
少し手前、竜口方面の道路に入って見たら、丁度一台止められるスペースを見つけたので、駐車する。
まだ朝早いため、あまり観光客はきていない。入り口で300円の入山料を払い遊歩道に入る。
観光地化されているが、川の水は綺麗で、とりわけ石に付いている苔が美しい。
不動滝から最後の岩窟滝まで、のんびり景色を眺め、ゆっくり撮影しながら歩いた。
登りは2時間ほどかかり、最後の岩窟滝から再び戻る。
5大瀑の中では、千手滝が一番印象に残った。

滝と周辺の岩のマッチが美しく、観光地化されているとはいえ、わりあいに良い所でした。
ここのベストシーズンは、やはり紅葉時期だろう。
足慣らしのスタートを切る滝としては、好印象でした。
早朝、ガラガラだった駐車場も、ほぼ満杯、観光客の出足もいいようだ。
今日はここでお終い、宿泊予定の道の駅”吉野路黒滝”へ向かう。
室生寺、長谷寺と誘惑が多かったが、寄り道せず、走り抜ける。
桜井市のジャスコで、酒と食料を仕入れ、ゆっくり走る。
道の駅”吉野路黒滝”には4時前に着いた。
ここから100Mくらいのところに酒屋があり、冷たいビールを調達、早めに一杯始める。
6時すぎには、眠りこんでしまった。
目が覚めたのは、0時半、満天の星空でした。
例によって、FMの深夜便を聞きながら、うつらうつら朝まで過ごした。
今日は昭和20年代歌謡曲、さすが生まれた頃の歌のため、知っている曲は一つのみでした。

4月30日(木)双門大滝。
天気の心配をする必要がないので、気が楽だ。
ナビで双門の滝入り口を指定すると、80KM、2時間30分を示す。
どうやっても変わらない、確か10数KM先だと思うのだが・・・。
ちょっと不安ながら、カップラーメンを食べ、早めに出発。
国道309号線を天川村へ向かう。
天川村川合まで道は良かったが、急に細い道になる。
少し走り、ナビの設定をしなおすと、なんと5KM先、10分となった。
原因はおそらく、冬季通行止め期間があったためだと思う。
4月15日から通行止め解除で、いつもの年はもっと遅かったのかもしれない。
弥山川出会いの林道入り口に到着、すぐに鎖のゲートがあった。
橋の入り口、国道脇に数台止めるスペースがある。

すでに2台止まっており、彼らも丁度出発の準備をしているところだった。
以前は林道を少し走れたようだが、最近がけ崩れがあり、通行できなくなったようだ。
ゲート脇にイラストされた滝への案内板がある。林道をゆっくり歩いていく。
途中、大きく崩れたところがあり、脇を通過、おそらくここのがけ崩れで通行止めになったのだろう。
林道が左右、十字路になって分かれるところに着いた。何も案内板がない。
真っ直ぐ歩いてみたが、尾根登りになったため、間違ったなと思い戻る。
十字路から川へ降りる道に入る。堰堤上の河原に出た。
完全に水のない伏流の河原をしばらく辿る。
水が出てくると、しょぼい流れの滝前に着いた。
右岸に登山道を示す杭があり、ここが登り口だというのが判った。
滝の上には取水口があり、ほとんどの水はここで取られている。
下からかなりの勢いで登ってくる二人連れが来た。
スピードが違うので、かなり慣れた人か、どこかの山岳部の人達だろう。

沢沿いの道は、一部崩壊箇所があり、迂回ルートになっている。
あまり案内等はないので、ルーハイには気をつかう。
一旦本流を横切り、左岸大石沿いに登る。
まもなく吊橋が見え、大きな2段の滝が目の前に出てきた。
これが1の滝だろう、2段50Mくらいある立派な滝だ。
先行者が一人、滝前で写真を撮っていた。
ここでしばらく撮影タイム、いい滝である。下部には日光が当たり、虹も出ていた。
正面からも、横からも絵になるいい滝だ。
こんな滝も無視されてしまうほどの大滝はどんな滝なんだろう、期待ははずむ。
さあ、噂の鉄梯子が連続して出てくる。
すぐにエメラルドグリーンの滝壺を持つ3の滝が出てくる。

滝が見えないので、登山道から降りてみた。2段10Mの綺麗な直瀑でした。
鉄梯子はゆっくり登り、周りの風景を眺めると、一気に高度を上げている。
結構汗もかき、足取りも重くなったころ、ようやく大滝が望めるテラスに着いた。
先ほどの先行者が一人写真を撮っていたので、しばらく話し込んだ。
聞けば横浜からだというので、同じ穴の狢ですねーと歓談。
下からはほぼ同時出発で、百名瀑を巡っているという。
明日は同じ不動七重の滝へ行くという。
下りは危険だと聞いていたらしく、狼平から先、弥山川左岸尾根を下るという。
明日また会うかもしれないですね、と言葉を交わし分かれた。
双門大滝は高さはあるが、段瀑のせいかあまりすごみは感じられない。
周囲の景色はすごい、200M以上もある断崖が印象的だった。

しばらく写真を撮りながら疲れを取り、ゆっくり戻ることにした。
梯子、鎖部分は一段一段慎重に下り、1の滝前の吊橋に着いた。
ここで、もう一度滝を撮影していたら、一人登ってくる人と会った。
これから登るということでは、多分上で泊まるのだろう。
結局、登る時に先行の3組、下る時に1組のパーティーに出会ったのみでした。
登りは結構苦しかったが、下りは比較的楽だった。
撮影時間を含め、往復8時間(林道が1時間強)ほどの山行でした。

車――双門大滝―――車

6:40  11:00  14:50

  5月1日(金)不動七重の滝、三重(みかさね)の滝。
国道309号線を、上北山村に向け走る。
弥山登り口がある行者還トンネル横に、滝があったので写真を撮っていく。
トンネルを抜けると道幅は広がり、走りやすくなる。国道169号線に出る。
今日泊まる場所は決めていないので、下北山村にある日帰りの湯に行こうと思っていたら上北山村に道の駅があった。
対岸に温泉があったので、聞いてみると、日帰り500円だという。丁度いい、今晩はここに泊まることに決めた。

明日の昼食のパンとビールを調達に役場周辺へ行ってみる。
酒屋はあったが、スーパーなどはない、聞きながら小さな商店へ行ってみると、なんとか昼食になりそうなパンを見つけた。
朝夕はカップラーメンがあるので心配はないが、冷えたビールと山で食べる昼食だけは、コンビニがないので苦労する。
これで一安心、道の駅に戻り、まずは温泉に浸かる。
一応、温泉らしく露天風呂もあり、汗をながすには、十分でした。
さて、今日も明るいうちから一杯やりはじめる。
栃木から山登りに来たという人としばし歓談、薄暗くなった所で車に入った。
疲れもあり、あっという間に眠りに付く。
目が覚めると1時半、今日も星空、ラジオでは急遽増添厚生大臣の記者会見が流れていた。
2時からは、通常のラジオ深夜便になる。今日は北山修作品集というので楽しみだ。
昨日は昭和20年代、今日は昭和40年代、就職し、フォーク全盛の時代だ。
朴訥とした北山修の詩と歌は、あじわいがあり、なつかしい。
4時半すぎには明るくなる。朝食を食べ、準備出来しだい出発。

国道169号線から、前鬼川添いの林道に入る。
舗装されてはいるが、落石で道路はでこぼこ、不動七重の滝遊歩道をチェックし、まずは700M先の展望台へ向かう。
途中上から見覚えのある車が降りてきた、昨日会った横浜の人だ。
窓をあけて、軽くあいさつ、下の遊歩道で会いましょうと分かれる。
道路からは、定番の風景である滝の姿が見えた。
崖の上には、石楠花の花が咲いている。
一応お決まりの風景を撮ってから、下の遊歩道入り口まで戻る。
吊り橋が落ち、渡渉がありそうなので、沢足袋を履いて出発。
前鬼川まで階段を下り、少し歩くと落ちた吊り橋になる。
川は水量があり、飛び石は不可能、沢足袋で正解でした。対岸に渡り、左岸の岩伝いに歩く。
何処から右尾根に登るのだろうかと、右上を気にしながら歩いて行くと、鉄パイプの階段が見えてきた。
昨日の双門といい、今日の不動七重といい、一般的でないところに、しっかりした階段が出てくる。
途中、降りてくる彼とすれ違い、しばし歓談。
「昨日、上へ行ったのは失敗だった。鉄梯子がさらに続き、全部で70くらいある。下る尾根の分岐も不明で時間をくい、泊まることも考えた。
なんとか、分岐を見つけ降りられたが、車に着いたのは6時頃になってしまった。」とのこと。
自分と比べると3時間くらいの差がある。素直に戻るほうが正解のようだ。

彼は、ここから、一つ滝を見て京都へ向かうということで、分かれた。
上段の滝が真正面に見えるところに展望台があり、水量が多く、迫力満点だ。
スローシャッターでは、あまりいい感じに撮れない。こういう滝は高速シャッターの方がベターだ。。
ここへ来る道の間にも石楠花とつつじが少し咲いていた。
撮影後また車まで戻る。撮影時間も含め、往復1時間30分ほどだった。
さて、どちらかといえば、こっちの方が行きたかった三重(みかさね)の滝へ向かう。
前鬼林道ゲート前に車を置き、さらに舗装された林道を歩く。
30分ほど歩いた林道終点が、大峯山奥駆登山道が始まる基地の前鬼だ。
ここの宿坊の間から右へ分岐するのが、三重の滝への道で、行場道になる。
少し道不明で危険と書いてあった。行場なので簡単に行けると思っていたが、あまり一般的ではないようだ。
人気のない宿坊をあとにして、三椏の群落がある登山道に入る。
道は尾根をトラバースするように進み、少しずつ登っていく。
祠のある尾根の頂上までの道は、以外にか細かったが、前鬼川へ下る道になると、はっきりした道になる。

ここからは、丁度咲き始めた石楠花があちこちにあり、撮影しながら歩いたので、少々時間をくった。
垢離取場といわれる、広い釜のある滑滝の前を渡る。
道はまた細くなり、赤テープたよりに進む。
登り階段が出てきて、小尾根を越すと、滝の姿が見えてきた。
でかい、思っていた以上にでかい。滝を見ながら、鉄の階段を下る。
こんな大滝が、三つも続いてあるなんて、すごいところだ。
あまり、ネットの記事を見てこなかったので、この滝がどの位置の滝で、名前が何という滝だったか覚えていない。
しばらくこの滝(千手滝)を撮影し、何とか上下を見回して、他の滝への道がないのか、探してみたが、見つからなかったので あきらめ、この滝だけでがまんし、帰路についた。
あとで確認したら、着いた所が真ん中の千手滝(50M)で、すぐ下落ち口が覗ける滝が不動滝(60M)、この上には垂直の鎖で行ける馬頭滝(45M)があるらしい。
もう少し良く調べて行けば良かったのだが、あとで思うと残念でした。
まあ、思っていた以上に距離もあり、林道を歩かされた事もあり、疲れもあったのだが・・・。
三滝すべてを見ようという考えならば、しっかりしたロープなどの準備と、ここだけで一日を要するだろう。。
今回の滝巡りは、ここで終了、明日から始まる連休による渋滞を考え、早朝帰ることにした。
今宵の宿は道の駅針に決める。2時間ほど走ると、名阪針インター横にある”道の駅針T・R・S”に着いた。
ここは広く、コンビニ、お土産センタ、日帰りの湯、ぎょうざの王将まである。
餃子をつまみに一杯やれるなんて、最高だ、今日も早めに寝る。目が覚めたら、即出発する予定だ。
1時ころ目が覚め、1時40分自宅目ざし出発。名阪国道から亀山インター、高速に乗る。
途中どういうわけか、分岐を間違え、名古屋高速環状線に入ってしまった。また、東名に入り、上郷SAで給油、一気に走る。
すでに真夜中から渋滞が始まり、30分ほど時間を余分にくったが、静岡を過ぎると順調、ほぼナビが示す時間内に着いた。
長距離運転で少し疲れたが、睡眠を十分取れたこともあり、途中の眠気もなく、安全に帰ることが出来た。
次は、東北方面をせめてみたいと考えている。

車―――三重の滝―――車

9:30  12:10   15:20

 

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