奥飛騨・沢上谷


9月27日(土)くもり時々晴。
滑で有名な、沢上谷に行ってきました。
ガソリン、高速代とかかるので、同志をつのり、三人で行くことになった。
前日に奥飛騨温泉の民宿泊、翌日沢上谷へ行き、遡行してそのまま帰る、という計画を立てました。
問題は天候なので、雨が降らないことを前提にして、最終的に水曜日に決行することを決めた。
宿は、ネットで調べ、安くて温泉が良さそうな民宿を選び、電話で予約、金曜日ということもあり、すんなり取れる。
天気予報が日ごとに変わり、心配だったが、金曜日の走行中は、前線の通過で一日雨、翌土曜日は、ほぼ問題なし、となり、一安心。
行きは高速を使わずのんびり走り、栃尾のJAマートで、酒とつまみを買い、民宿に4時すぎ頃到着、グッドな時間だ。

まずは、徒歩1分のところにある荒神の湯へ行って見る。
蒲田川沿いにある無人の露天風呂で、なかなか雰囲気がいい。
寸志の200円で少しぬるめだったが、誰もいなくて、運転疲れをとるに十分な風呂でした。
女湯は隙間から覗けてしまうので、地元のおばちゃんしか入らないだろう、期待しても無理?。
しばし湯に浸かった後、民宿の内湯に入る。
内湯は、適度な熱さで丁度いい、24時間いつでも入れるというのもいい。
風呂から上がり、晩飯までビールと酒を飲む。
夕食は、特別なものを追加しなくても、適度なつまみになり、飯もうまかった。
今日(金)は、午前中は暖かく、前線の通過で、夕方からかなり気温が下がった。
明日(土)の朝は、今秋一番の冷え込みになるらしい。

早朝、早めに目を覚ますと月が見えていた。
気温は下がり、おそらく10度以下になっているだろう。
朝食のホウ葉焼きも美味しくいただき、ご飯が美味しく、皆何杯もおかわりをする。
たらふく食べたので、多少昼を過ぎても、昼飯は必要なくなった。
コンビニもないので、昼食が必要であれば、前日に買っておかねばならない。
朝食を30分早めにしてもらい、沢上谷入渓口に8時前に到着。
途中、下流にある大滝が橋から見え、かなりの水量がほとばしっていた。
県道が、沢上谷を再度橋で渡った所の先を、沢沿いに50m入る(7番の立て札があるところ) ここの広場が入渓点だ。
支度をし、早速沢上谷に下りる。朝の気温は7度だったが、それほど寒さは感じない。
水量は昨日降った雨の影響もあり、多少多めのようだ。
少しゴーロを歩くと、右岸から10mの滑滝で沢が出会う。

これが五郎七郎滝がある沢で、まずは、滑滝を左から巻いて上る。
滑が続き、またやや立った10Mの滝が出てくる。これは右から巻いて上る。
その上からは、ややきつい滑が続くが、フィット感はいい。
すぐ上に、第一の目的滝、五郎七郎滝が複雑な滑滝姿で眼前に広がった。
筋のような流れの滝がとても印象的だ、ここまで出会いから15分ほど。
中段まで登り、お決まりの記念撮影。
滑の下りは慎重に下り、出会いまで戻る。
少し、赤い滑も出てきて、だんだんいい雰囲気になってくる。
次にまた右岸から、水量のある沢が出会う。
この沢もまた奥に垂直に落ちる滝がある沢だ。

ゴーロを適当に登ること15分、目の前に垂直の滝と左右に広がる岸壁が出現した。
この滝は、岩洞滝又は山犀滝と呼ばれ、落差は25Mほどある。
裏見の滝としても、眺めることが出来るので、ぜひ断崖の下に廻ってほしい。
裏から見る滝は、円形の断崖から簾状に落ちるのが見え、一味違った風景だ。
広角のレンズで撮れれば、円形になるだろう。
しばらく撮影後、また本流に戻る。滑も多くなり、楽しく登っていく。
やがて2Mの滝を前面に、蓑谷大滝の下部姿が目に入ってきた。
おおー、すばらしい!!!、と声を出しながら、滝前に急ぐ。
落差30M、水量も多く、幅広で滑の模様を描きながら落ちているすばらしい滝である。
ここでもしばらく休憩、スラブの壁を滑るように落ちる滝の姿にしばし見入っていた。

ここで、ちょっとしたハプニング、なんでもないところでつまづいて転び、カメラは無事だったが、三脚を折ってしまった。
まあ、三脚だけが犠牲になっただけで大したこともなく、良かったのだが・・・。
この滝の巻き道は、滝下から右の草付に取り付く。
かなりしっかりした踏み跡があり、両手を使いながら、上部の岸壁基部まで上る。
基部を右へ戻るように辿って行くと、岸壁中間を割るような所にある、しっかりした仕事道に出た。
幅広の仕事道を登ると、岩壁は終わり、仕事道はさらに林の尾根に続いていた。
小さな流れの沢があり、その手前から本流に降りるトラロープが続いていた。
かなり急な下りだが、ゆっくり降りれば、たいした問題はない。
最後は、木の枝を持ちながら、本流の滝上に降りることが出来た。
ここからは、ナメ、ナメ、ナメだ。
両門の滝が出てくるが、本流の滝10Mはかなり立っていて、簡単に登れる雰囲気ではない。
しかし、ここは初心者の沢、右側に残置ロープが垂れている。

ロープを辿り、簡単に登ることが出来たが、ロープの元を見ると、岸壁に生えた心細い立ち木2本に支えられていた。
あまり体重をかけて、使用するのは、少し怖い、補助的に使用するべきだろう。
ここを越えると、舗装道路のような滑がずーーと続く。
左手に橋が見えてきた、ここは右の沢に入り、最後の橋下まで歩いた。林道に上がり、靴を履き替える。
ここで12時前、食いすぎたので腹も減らない。水もいらなかった。
あとは、落ちている栗を拾いながら、県道をぶらぶら下った。
途中、三つの滝が県道から見えるところがある。
かなり遠めだが、しっかり見える、紅葉の時期が一番いいようだ。
駐車地点の少し手前、道路脇の林の中にカモシカを見つけ、しばしにらめっこ。
じっと見つめたまま、なかなか動かず、5分ほど同じ状態だった。
車に戻り、道の駅まで下る。道の駅で遅い昼食とし、安房トンネルを越え、高速を使って一気に帰る。
高尾で一人別れ、橋本でまた一人別れ、一気に自宅まで帰った。

車――遡行終了の橋――車

8:15   11:55  13:10

 

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