丹沢・水晶沢


5月19日(土)快晴。
新しい滝を目指して、水晶沢へ行く。
西丹沢にやや遅めに着いたら、最早、駐車場が一杯だった。
そうか、そろそろ、シロヤシオツツジの季節になったのか、と始めて気が付いた。
用木沢の駐車スペースはどうか、少し心配しながら奥へすすむ。
ここも、ほぼ一杯だったが、なんとか、置けるスペースを確保した。
快晴の空の下、ゲートからモロクボ沢へと歩く。
モロクボ沢大滝のいい写真がない。
今日はピーカン、日の当たる大滝と新緑は目ではすばらしい姿を拝めるが、写真はいまいちだ。
この滝の写真は難しい、くもりの日にくるしかないだろう。
さて、今日はどうやって登ろうか。
いつも、滝横の階段状ルートを眺めては、ちょっと足があがらないな、と諦めて、安全な大きく巻いて登る道を選んできたが・・・。
今日は、登れるか挑戦してみた。階段状の岩になっていて、一歩一歩足を引き上げるのがつらい。
足が短い人間には大変出し、引き上げるのに腕力も使う。
最後にある短いロープも下が切れていたので、あまり安心して使用できない。

なんとか、力を振りしぼり、やっと登った。
やはり、体力のない人間には、遠回りが一番だ。
最後は、落ち口横にすんなり出られるので、比較的楽だが、滑らないように気をつけて滝上に立つ。
F2からの滝にも陽があたり、水の色がとても綺麗だ。
以前、泳いだことがあるプール状の滝壺は、ほとんど砂で埋まっていた。
ゆっくり楽しみながら、堰堤まで登る。もう、自分としては、このくらいの遡行が精一杯だ。
しばらくゴーロを歩くと水晶沢出会いに着いた。
モロクボ沢本流を詰めたことはあるが、この先は始めてで、どうなることやら。
すぐに、二状の滑滝で出会う、キメ岸沢が右岸に出会ってくる。
この滑滝上に滝があるというので、20Mの緩い滑滝を登ってみた。
登りは簡単で、その上に12Mのいい滝が落ちていた。
水量はあまりないが、立っていて、感じがいい。
滑滝の下りはちょっとやばい気がしたので、ロープを出して安全に降りた。
水晶沢を少し歩くとF1・5Mの滝に出る。小さいがすっきりした直瀑で気持ちがいい。
この巻きもちょっとてこずる。左横の階段状の溝を登るのだが、ここも一歩一歩の引上げがつらい。
細木を支点に登り、最後は膝でズリズリしながら登った。

この上からは、滑も出てきて、水晶沢のハイライトになってくる。
二俣には右から10Mの滝、左は緩やかな滑滝がかかっている。この辺も雰囲気がいい。
本流の左俣に入り、少し行くと、二段・15Mの大滝に出会う。
この滝も登るのは簡単そうだったが、ハイライト部分はここまでらしいので、二俣まで戻る。
右俣の滝も簡単に登れる。7M、3Mと登り、そろそろ、右尾根に逃げる方法を考える。
滝上から尾根方向に獣道があるのを見つけた。
ここを登っていくと、すんなり、水晶沢左岸尾根の上にでた。
地形図で確認すると、モロクボ沢左岸尾根に出るには、標高差でもう100Mくらい登っていく必要がある。
靴を履き替え、尾根を登ると、踏み跡のあるモロクボ沢左岸尾根に出た。
ここから、東方向に尾根は下っている。少し下ると植林帯になる。
この植林帯は少し先で南東方向と東方向に別れる。
ここはどっちか、良く分からなかったが、東方向へ降りた。
植林帯が終わると、仕事道がさらに下へ続く。
どんどん下ると鹿柵を越える脚立が出てくる。
脚立を越えると、さらに、はっきりした仕事道が続く。
もう一度脚立が出てくる。これを越えないと鹿柵からは、出られないらしい。
脚立を乗っ越すと、道はなくなってしまった。しょうがないので、柵沿いに降りていく。
下が見えるようになってきた。降りたところは、ピッタシ雷木沢の出会いで、すぐ先が山彦橋だ。
尾根の下りはかなり短い時間ですんだ。
久しぶりに新しい滝に出会え、清清しい気持ちで車まで戻った。

車――水晶沢終了点――――車

8:30  12:10    13:30

  金環日食を追って。5月21日(月)晴れ、IN高坂SA


5月21日(月)は金環日食がある日なので有給休暇、今週は3連休だ。
週末の天気は良かったが、当日の天気が心配だ。
天気が良ければ、自宅で十分だが、予報はくもりなので、見えない場合は、晴れそうな地域へ車で移動する予定だ。
早朝、3時の予報は、相変わらず沿岸部はくもりだ。
外に出て、空を見上げてみても、星空はない。
自宅観測はすんなりあきらめ、北関東方面に行くことにした。
圏央道に入る頃、夜が開け始めたが、相変わらずの曇り空。
走るにつれ、だんだん雲も薄くなってきた。
関越に入り、最初の休憩と空模様がどうかと思って、高坂SAに寄ってみる。
上空は青空が見え、ほぼ快晴、”おおっ、晴れてるじゃん、ここに決定”観測地に決める。
あまり北へ行きたくなかったので、ラッキー、トイレをすまし、朝食のそばを食べる。
観測する適当な場所を探しながら歩いて見ると、ドッグラン横にベストポイントがあった 。
もう、10人くらい熱心な人達が先行している。車を近くに移動し、三脚を立てる。
5時すぎ、雲の中から朝日があがってきた。
さあ、6時まで、車の中で待機、天気予報を聞きながら待つ。
ぞくぞくと沿岸部から脱出してきた人達が集まってくる。
だんだん、小型車駐車場も一杯になってきた。
車横に三脚を立てる人、空き地に三脚を立てる人と、総勢100人くらいはいる。
空を眺めていたが、小さな薄い雲があるが、ほとんど青空、ほぼ心配ない。
6時20分、部分日食が始まった。5分おきに、露出を変えながら三枚ずつ撮っていく。
7時32分、金環食が始まった、快晴の空、拍手が起きる。7時37分、金環食終了。
木漏れ日に写る、三日月を撮る人、望遠鏡で投影して見る人、小さなピンホールを作り、三日月像を撮る人と、さまざまだ。
たんたんと5分おきに写真を撮っていく。9時過ぎ、部分日食も終了、青空の下、完璧に、すべて予定通り、撮影は終了した。
これで屋久島のリベンジが果たせた気分で、満足感に浸る。
まわりにいたメンバーは、ほとんど最初から最後まで残っていた。
さあ、ミッション完了、あとは帰るのみ、東松山で関越を降り、ゆっくり、一般道を走って自宅まで戻った。

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