高川山



12月28日(日)晴れ。
今年最後の登山は、富士展望の山・高川山。 昨日は、年末にはめずらしい雪が降ったため、確実に天気がいいと思われる今日出かける。 朝は今冬一番の冷え込みだが、風もないので、そう寒く感じない。
昨日降った雪は消えていたが、相模湖付近にくると、少しずつ目立つようになる。 あまり積もってなければいいなあと思いながら走り、富士急の田野倉駅近くまで来た。
駐車出来そうな場所を探しながら、中央高速をくぐると、人家がなく、止められそうな場所があったので、路駐する。 車を止め、仕度をしていると、暴走族の車が2,3十台、目の前の中央高速上に現れ、とまった(あとで見たら、バス停だった)。

マフラーを蒸気機関車みたいにして、うるさいこと、うるさいこと。 また、今年も、大晦日から元旦にかけて、例によっていたちごっこをやるのかと思うとうんざりする。
登山口はどこだ、どこだと、適当に高速沿いを歩いていくと、あったあった。 道標がある、 一番手前の登山道のようだ。 この道路沿いにも数台はとまれそうだ。
舗装が切れると、左に上がる登山道になる。 仕事道のような感じがいい、落ち葉の道が続く。
だらだら登って行くと、尾根道になる。 途中、いくつか、なんとか観音とかいうのがあった。
少し石がごろごろ続く急坂を登り、アップダウンを幾つか越して行くと、頂上が見えてきた。
頂上までは、だれにも会わない。
幸、登山道に雪はなかったので登りやすかった。 上に首輪をした犬が鎮座している。 犬と一緒に、散歩がてら登ってきた人がいるんだろうか。
頂上には3人ほど先客がいた。 いずれも、早朝の富士山を撮りにきたようだった。
みんな去っても犬は残っている。 どういうわけで、ここまできたんだろうか。
眺めは抜群だ。また数人登って来た。
ほぼ、360度の展望、おまけに雲ひとつない眺めである。
年末の早朝なんで、人もこんなもんだろう、昼頃はもう少し人もくるか。 間ノ岳と甲斐駒が見える、北岳は丁度山に隠れ見えない。 朝は寒かったが、風のない冬の陽だまりはあったかくていい。
写真を撮って帰るのだが、犬は欠伸をしたりして、のんびりしている、飼主はいないようだ。 同じ道を帰るのはつまらないので、禾生駅方面に下る。
リニアの実験線が眼下に見える。 ジグザグ道を下って行くと、林道にでた。
この先に大棚地区というのがある。 実は、この大棚という名前が気になって降りてきたのだが、滝があるような流れや、場所はみあたらなかった。

あとで聞くと、棚とは、だんだん畑のイメージじゃないかというのだ。 大棚地区に住んでいるのは1軒だけだという。
車で入ると、この林道のかなり奥まで入ってこれる、頂上までは1時間くらいか。 途中、何組も登ってくるパーティーに出会う。さすが人気の山だ。このぶんだと、本命の初狩からの人を合わせるとかなりの人出になるのか。 古宿地区から、田野倉駅方面への道を下る。 のんびり、田舎道を歩くのもいいもんだ。
リニア線の下をくぐると、リニアセンターが見えたが、車で行こうと車まで戻ることにした。
高速の側道を歩いていたところ、畑仕事帰りのじいさんにつかまり、世間話の相手をさせられてしまった。 20分くらい、”ベイスターズフアンで山の松に木に優勝した時は球団旗を掲げ、眺めて悦にいっていたとか、息子が優秀なバスの運転手 で、ご褒美に新車のバスを買ってもらった”とか、自慢話や世間話を聞かされてしまった。
おかげで、リニア実験センターにいく時間が遅れてしまった。 今日は開館しているんだろうか、おそらくやっていても今日までだろう。
入り口で見ると、やはり年末は今日が最後だ。
残念なことに、走行実験はやってないらしい。 土日祝日、月曜は休みのようだ。
簡単に展示施設を見、近くの滝を見て帰ることにした。
天の滝と次郎滝、そして帰り道、秋山村の王見の滝を見にいくことにした。 天の滝は西桂町にある、欄干川にかかる滝だ。
国道を右折し、適当に車を止めて探すが、ある位置がよくわからない。 この辺だろうと検討をつけ、川に下る東電施設の巡視路を降りていき、少し欄干川を辿るとすぐに滝があった。
ゴミがものすごい。 滝壷の下にもゴミがたまっていた。
周りは垂直の壁でロケーションはすばらしいのだが、いかんせん、ゴミが多く、においもきつい。 水の流れも少なく、多くの水は途中からの、伏流水によるもので、下は華厳の滝の流れに似ている。 清掃して、道をつければすばらしい滝となることだろう。
丁度、民家のすぐ下で、尾尻橋の下流100Mくらいのところにある。 橋から見た水の流れはほとんどなく、半分は農業用水にとられていた。
次の次郎滝も似たような感じで、民家のすぐ裏だ。
場所がわからないので、車を止めた近くの民家に聞くと”滝は私んちのすぐ裏だが、降りる道はずーっと下のやめたコンビにの横の小道を下に下って戻れば見られるよ” と教えてもらった。
言われたように歩いて行くと、旧コンビニの横、向かいに上夏狩地区公民館がある。 坂を降りて行くと、先の方の崖に、立派な滝が見えてくる。
不思議なところだ。 50Mくらいのがけ一帯に水が落ちている、どこから水は流れてくるんだろう。 崖の上には民家が連なっているはずだ。
帰りながら、秋山村の王見の滝を見ようとしたが、急に雪が深くなってきたのであきらめる。 この辺は積雪が10センチくらい、チェーンもないので、県道以外は走ることもできない。 スリップに注意しながら、藤野町・津久井町と抜け、帰途についた。

車―――登山口――高川山―――車

7:05  7:15  8:50(9:10) 10:30

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