滝口沢

12月13日(土)晴れ。。遡行図
一年ぶりの丹沢だ。
今日は滝口沢を目指していく。
他のホームページを見ていると、まだまだ丹沢には滝があるのに気がつく。
奥多摩もほぼ先が見えてきたので、そろそろ丹沢に戻ろうかと思い、家を出た。
246を走っていくと、新しい店やコンビニがちょこちょこ出来ていた。
一年たらずでも、かなり変わってきたなあと、新鮮に映る。
伊勢原では、少し道路形態が変わっていたなあ。

善波トンネルを抜けると、真っ白な富士山が眼前に大きく飛び込んできた。
思わず”おぉーーー”と叫んでしまう。
富士はいつ見てもいい、しかも、ここから見える富士は大きく見える。
昨日降った雪が裾野近くまであり、朝日を浴びて光っている。
帰ってきたんだなあ、丹沢へと、じーんと感じてしまった。
丹沢には雪がない、まだあたたかいんだろう。
水無川の水も豊富に流れている。
山北には新しいバイパスが完成し、車は新道を流れていた、長い間工事をしていたが、ここも出来たんだ。
普段、今ごろは水の流れが非常に少なくなる時期だが、今年はまだまだ豊富だ。
夏が冷夏だったり、台風はあまりなかったが、平均的に雨が降っているせいかもしれない。

晴れれば、まだまだ暖かく、水の冷たさもあまり感じないので、雪と氷さえなければ、一年中沢の季節だ。
また、冬は氷瀑という楽しみもある。
しかし、気をつけなければいけないのは、ハンターである、間違っても打たれないように。
最初に、世附にある、上の沢の滝を見に行く。
丹沢湖は満水状態だ、つくづく今年は水が豊富なことを感じる。
浅瀬に行くトンネルをくぐると、道路脇の林に、子鹿が歓迎するかのように、こっちを見ていた。
すぐに去ってしまったが、非常に清清しい気持ちだ。
この辺の沢は滝だらけだなあ、と思いながら走り、ちょっと滝壷沢を覗いて見た。
そろそろ木々の葉っぱも落ち、滝が良く見えている。
遅い紅葉がまだ周りに残っていて、いい感じだ。

確か、前に来たときは湖の水量がなく、F1の滝壷の前まで降りられたもんだったが、今日のF1は湖面に滝を落としていた。
落差はなくなっていたが、それなりにいい雰囲気をかもしだしていた。
二段になって落ち、さらに左に曲がって、その上の滝も木々の間から見える、いい滝だ。
世附橋を渡り、車を止める。
上の山沢なんてあったかなあ、と思いながらロープが張ってある林道に入って行くと、すぐに小さな流れのある上の山沢橋に着いた。
上を覗くと、なるほど滝が見える。
橋の脇から沢に降り、滝下まで行って見ると、水量はないが、立派な20Mくらいの直瀑だ。
黒々とした壁に細々と水は流れている。
あまり水のない時期は、ちょっとさみしいだろう。
写真を撮って、車まで戻り、一方通行の道を走って行くと、ふと対岸に滝らしき姿が見えた。
丁度山小屋の前である。
車を止めて眺めて見ると、細いが立派な滝だ。
湖面に姿を映し、紅葉も残っていて、かなりいい感じだ。
しばらく写真を撮ってから”あの沢はなんていう沢なんだろう、沢の名前はあるんだろうか”と気になる。
それならばもう一度対岸の道路に行き、確認してみようと、再度走り、道路脇に車を止め、滝の位置と沢をチェックする。
小さな橋があり”相の沢”と書いてあった。
滝は道路下から、すぐに湖面へ垂直に落ちていて、こちらからは姿が拝めない。
さあ、次は滝口沢だ、丹沢湖を通り、神縄地区まで戻る。

滝口橋際に車を止める。
橋からは、大滝の上部だけが見えている。
柵の横から入り、F1の滝まで行くと、水はひょんぐって飛んでいた。
これからしても、水はかなりある方だ。
F1の左を登り、大滝を眺めに行く。
真っ直ぐな樋状の流れが、大きな深い滝壷に落ちていた、すばらしい眺めだ。
もう一度F1下に戻り、右の支流との間から登り、大滝の上に出る。
この辺には、獣道があり、多少、人の歩いた気配もあるようだ。

大滝の上は、少しなだらかな流れになるが、それもつかの間、再びゴルジュになる。
今日は渓流足袋をザックに入れてこなかったので、ここは高巻いていくしかない。
4Mの滝を見てから、大きく右尾根を高巻いて行く。
2M、3Mと続き、ようやく先に降りられそうな所が見えて来た。
滑が続くが、ゴルジュは3M滝の上でお終り、あとは水流際を歩いていける。
流れを辿りながら歩いて行くと、右岸に仕事道が見える。
仕事道に上がり、沢沿いに少し歩いて見るが、道は河原状の沢に降りて終わりだ。
水の流れはまだまだあるが、先はあまり期待できそうもなかったので、ここで引き返すことにした。

仕事道をそのまま下ると、尾根を横切り、神縄地区へ向かって降りるようになる。
はっきりした道が続き、やがて金網で仕切られた柵にでる。
針金で留められた戸があり、そこから外に出た。
もう、民家はすぐそこだ。
高台にある、民家の横を通りながら、下の県道に向かう。
県道から見ると分からなかったが、結構民家もあり、畑もある神縄地区だ。
のどかに大掃除や、畑仕事をしていた。
県道に出て、車まで戻ると丁度12時、道の駅でにぎり飯を食べる。
もう一つ見ていこうと、食事後、塩沢にある不老滝へ行った。
以前来た時、滝壷はかなり倒木で埋まっていたが、今日はかなりすっきりしていた。
この滝は塩沢地区の裏手にあり、簡単に行くことができる割に落差があり、見栄えのいい滝だ。
往復10分くらいで行ける、お気軽の滝でもある。
久しぶりの丹沢、やはりいいなあ、奥多摩より時間がかからないのもいい。
車―――滝口沢折り返し点――車
9:10 11:10 12:00
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