奥多摩、冬の棚倉滝


2月5日(土)快晴。
去年見た棚倉滝が、氷瀑になるのかどうか確かめる意味で、再度この時期に訪ねてみた。
ここ何日か気温も下がり、払沢の滝の氷瀑度も上がってきている。 これは非常にいい目安になり、現地に行かなくてもネットで確認出来るので助かる。
道路には雪や凍結個所もなく、小菅村までは楽に入れた。 林道の舗装が切れるところで、路上駐車する。
1月に降った雪が、植林の中に2〜30cmの積雪で残っている。 一度表面がとけてやや硬くなった雪なので、歩きにくい。
仕事道は少し歩いた跡があり、しまっているが、表面は凍っているので、ゆっくり歩き、小菅川の木橋を渡る。
さて、棚倉滝へは、どうやって行こうか?。
冬のF1滝は水線沿いに越えることは出来ないと思うので、適当なところの、仕事道から沢に降りることになるだろう。
確実にF1の先じゃなければいけないので、仕事道を少し登っていく。 かなり急だが、ロープを使い、滑落に注意しながら、慎重に時間をかけ、棚倉沢におりた。
降りたところは、山葵田跡のところで、F1の滝を少し過ぎた先で、丁度いいところだった。

これから棚倉滝までは、危険なところはないが、水に濡れないよう、右に左に歩き安いところを選びながら歩く。
今日は長靴スタイルなので、多少の水流には入れるが、寒さがじかに、足先にくるので、足が冷たい。 雪が降ってから、誰かきたらしい歩いた跡があり、なるべく、その足跡を探りながら登っていった。
ときおり、ズボズボと落ち込むので、かなり歩きにくい。 氷が感じいいところの写真を撮りながら、棚倉滝を目指し歩く。
はたして、凍っているだろうか?。

秋に来たときは、F1から棚倉滝まではわりと近くに感じたのが、雪があるので、結構遠く感じ、しんどい。
なんとなく滝がありそうなところが、先に見えてきた。 棚倉滝が見えてきた、かなり凍っていそうだ。 正面に立つ。
左の流れが強いところは、氷の付きがいまいちだが、右側の方はかなり凍っている。

氷瀑として登るのは無理だが、観賞するには十分だ。 水量があるので、なかなか全部凍るのは、今時では難しそうだ。 昔の寒いときであれば、十分な結氷だっただろう。
大分足が冷えて、寒くなってきたので、下りにかかる。 さて、帰り道はどうするか?。
左岸の仕事道への登りは、かなり厳しいので、F1を右岸から小さく巻いて降りることが出来ればいいのだが?。
とりあえず、FI近くまで降りてみた。 むむー、なんか、仕事道らしい跡が左岸にあるぞー。
山葵田跡から、左岸のかすかな道を追いながら、歩くと、確実にF1の上を巻いて歩く、昔の仕事道だとわかった。 これは、ラッキー。
凍ったところは、かかとで蹴り込み、滑り落ちないよう歩き、尾根に出ると、すぐ下に、木橋が見える。 簡単にF1を巻ける道があったんだぁー。
橋から50Mくらい歩き、平らなところから、真っ直ぐ小尾根に向かって分岐していく道がそうである。 これで、もし、もう一度来る機会があったときは、簡単にいける。
あとは、鼻歌まじりで、車に戻った。 さあ、今日はお通夜に行かなければならない。
時間を調整しなければならないので、奥多摩町にある、小中沢の不動滝を見に行く。 ”奥多摩むかし道”に入り、小中沢横に車を止める。
立派なトイレがあったので、利用したが、水洗で綺麗だった。 さて、不動滝はどこにあるのか。

トイレ横を少し先に、不動滝の上の滝が、細い流れながら、落ちている。 不動滝は、ここより下にあるはずで、道路から覗きこんだが、よくわからない。
車で移動しながら、下を探したが、見えない。 対岸に集落が見える、多分そこにいけば、滝がみえるだろう。
とりあえず、また国道にでて、集落への道に入る。 道が狭く、あまり、車を止められるところはないが、唯一やや広いところがあったので、路駐した。
多摩川を見ると、小中沢不動滝が出会いで落ちているのが見えた。 下に降りて見たかったので、竹藪の中を下り、多摩川に降りた。
落差20Mくらいの立派な滝だ。 一回撮っただけで、電池切れをおこしてしまった。
もう少し撮りたかったのだが、モニターを消してもだめ、あきらめ、正面にある木の階段を登る。 カーブのところにある民家の横に出た。
なるほど、滝を見るには、むかし道を歩いていても見ることが出来ない、出会いにこんなすばらしい滝があるのに。 一風呂浴びていこうと、 もえぎの湯に寄って行く。 奥多摩に来て、ここに寄るのは初めてだ。
込んでいると、待合室でまたせるらしい。 たぶん、ロッカーの鍵が指定制なので、定員までしか入らせないのかもしれない。
幸、あまりハイカーのいない冬なので、すいており、1時間ほどのんびり過ごす。 浴槽は、あまり大きくはないが、内湯と露天風呂があり、サウナはない。
2時間750円、小菅の湯やのめこい湯に比べると少し高いし、全体が小じんまりしていた。 ここで喪服に着替え、お通夜に直行だ。

車―――棚倉滝―――車――小中沢不動滝―もえぎの湯

8:50  10:20   11:50   13:00     13:30

 
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