丹沢・メインルート縦走


6月2、3日(金、土)くもり。
丹沢に通い続けて、はや、7年、まだ一泊で行ったことがない。
一度くらいは、一泊して、縦走してみようか、という話が持ち上がり、すぐに決まる。
夜景も見たいし、日の出もみたいしと欲がでる。 近くに行くんだから、天気のいい日にいきたいね。
当初、20日に行く予定だったが、雨のため延期、6月2(金)、3(土)日の天気予報が良かったため 決行することにした。
週間予報は良かったが、だんだんと悪くなり、前日になると、一時雨も予想されてきた。
まあしょうがないか、予約もしたことだし、一日だけでも、雨のない日があればいいさ、とわりきった。
メンバーはいつもの三人。 予定コースは、ヤビツ峠から入り、塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳(泊)→桧洞丸→西丹沢だ。
秦野駅8時18分ヤビツ峠行のバスに乗る。 バスは金曜日ながら、立つ人を含め、ほぼ満員で発車。
以外と平日に登山する人(中高年)が多いのには驚く。 幸、われわれは、早めに並んだので、座ることができた。 40分ほどで、ヤビツ峠到着。

ここで、大山方面へ行く登山者と表尾根方面へ行く登山者に分かれるが、大山の方がやや多い。
まずは、林道を下り、二ノ塔登山口を目指す。 二ノ塔までの登りがやや急だ。 天候はくもりで、やや蒸し厚い。
尾根すじは、ガスもかかり、ほとんど展望がきかない。
途中、つつじはほぼ終わり、シロヤシオの姿は全然見えない。
たんたんと、アップダウンを繰り返しながら、登り、やっと1時すぎ、塔ノ岳に着いた。
もう少し早い時間にバスがあれば、いいと思うんですがね。 山頂には、十数人の登山者がいて、食事やら休憩していた。
さらにガスってきて、肌寒くなってきた。 とりあえず、ビールで乾杯、昼食タイム。
1時45分、丹沢さんへ向け出発。 塔ノ岳から少し下ると、いくつか花を付けたシロヤシオが出てきた。
標高の高い尾根すじは、アカもシロも丁度いいようだ。 塔ノ岳から先は、今回のメンバーはみんな始めて、未知の世界だ。
感じのいい熊笹の原っぱがある尾根道を、気持ち良くあるく。
メンバー二人に足の違和感が出てきたため、ゆっくり、歩いていく。
天候さえ良ければ、富士山や周りの景色も見えて気持ち良いコースだと思うが。
つつじは、塔ノ岳近くにあったのみで、それ以外には、ほとんど見当たらない。
軽いアップダウウンを繰り返して、丹沢山につく。 もう、ここで3時になってしまった。

それでも、5時には着けるだろうから、あまりあせりはない。 主脈の尾根は、すれ違う人もまばらだ。
少し休憩後、今日の宿泊地である、蛭ヶ岳を目指し歩き出す。 ここもゆっくり歩き、鬼ヶ岩の岩頭に着いた。
少し日差しも出てきて、切れた先には、ガスで霞む、蛭ヶ岳の大きな姿がシルエット状に見えた。 ガレを下り、いよいよ、最後の登りにかかる。
途中、鹿の姿が多く見られるが、ここの鹿はのんびりしており、人間の姿を見てもあまり逃げない。
ここに来て、シロヤシオの姿が、また少し見受けられた。 ちんたら、ゆっくり登り、5時前、やっと蛭ヶ岳に到着した。
食事は5時半から、それまで、一杯飲みながら、くつろぐ。 今日の宿泊者は、12,3人とのこと、ゆったりだ。 周りは何も見えないので、中でゆっくりする。
5時半から、宿泊の説明があり、それから飯だが、説明途中にも何度か、電話が入る。 小屋番は一人きりなので大変なのだ。
1パーティーは、途中で力尽き、宿泊を丹沢山に変更、もう1パーティーは、遅くなるとの連絡らしい。
食事も終わり、何もすることがないので、ふとんに入っていた7時すぎ、最後のパーティーが着いた。
飯も食べるらしい、軽く「遅い」といなされていた。 11時に西丹沢から登り、桧洞丸から縦走路をきたらしい、むちゃな計画だ(おばちゃん二人)。
今は、携帯電話なんちゅう便利なものがあるから、連絡さえしとけばいい、という人も多いらしい。
明日の朝も期待出来ず、ゆっくり寝るだけだ。
夜中1時過ぎに目がさめ、それからは、うつらうつら、やっと明るくなってきた。 3時半ころ外に出てみたが、霧で何も見えない。
これじゃ御来光も無理、朝食の5時まで、ふとんにくるまっているだけだ。 みんな、ゆっくり寝ている。
飯を食うと、何もすることがないので、早めに出発することにした。
カッパを着るほどでもなく、寒さもあまり気にならない程度。 視界は50Mくらいだ。
桧洞丸への下りは、かなり急なガレで始まる。 一晩寝たので、皆の足は、まあまあ、大丈夫らしい。
霧は一向に晴れず、時折、雨粒の音がしてくる。 しかし、なんとか、カッパを着ることなくすんでいる。
この主稜も、かなりのアップダウンがあり、結構きつい。 正味3時間かかって、やっと青ヶ岳山荘に到着した。
この間にも、幾つかのシロヤアカが咲いていた。 この頃から、霧雨も上がり、日差しも見えてきた。 桧洞丸の頂上には、数人の登山者が早くも来ていた。
さあ、今日は土曜日、これからは、どんどん、ソロヤシオを見に、人が来るぞー。
すれ違いが大変なので、軽い休憩ののち、早めにつつじ新道を下る。 早朝車で来た人が、早くも登ってくる。
山頂直下のつつじは、今が見頃で、今週でおしまいだろう。 まだ、比較的人が少ないので、写真を撮りながら下る。
さあ、どんどん登ってくる人が増えてきた。 皆「シロヤシオは咲いていますか」と聞きながら登ってくる。
下の方は、もうおしまいで、今年は花付も悪いから、見られる箇所が限られるらしい。
「頂上直下は咲いてますよ」というと、みな喜び勇んで登って行く。
すれ違いで待つのが大変なため、林道にエスケープする。 もう会う人はなく、静かな林道歩きだ。
東沢で汗を拭き、顔を洗う、冷たくて気持ちいい。 あとは、たんたんと、林道を歩き、西丹沢、バス停に着いた。
バスの時間までまだ時間があるので、取り合えず“冷てぇビールが飲みてぇ、ビール、ビール”、とビールを求め、 キャンプ場の売店に行く。
あるある、酒もビールもよりどりみどり(バス停の300円より安い)、焼きたてのパンもありました。
木陰のテーブルで発車時間まで宴会、グッドな時間でした。
1時発の乗客は、数名、遅ければ込むが、実に気持ちがいい、居眠りタイム。 谷峨の駅まで、気持ちいい眠りに着く。
時間にゆとりがあるので、谷峨でJR御殿場線に乗り換え、新松田から、始発の急行に乗って、 これまた、のんびり寝ながら町田まで。
町田で開いている居酒屋を探し、最後の乾杯をして、別れた。
これでほぼ丹沢の登山コースも登りつくした。
見晴らしは良くなかったけれど、天候はまあまあでした。

ヤビツ峠――塔ノ岳―――丹沢山―――蛭ヶ岳   蛭ヶ岳――桧洞丸―――西丹沢   

9:05   13:15   15:00    16:50    5:35   8:40   12:00

 
  トップへ戻る