タライゴヤ沢


9月15日(土)、曇り、タライゴヤ沢流域の沢。
タライゴヤ沢流域に大きな沢はないが、お手軽に行ける沢がいくつかある。 今日は金林沢、押出ノ沢、女郎小屋沢へ行って滝探しをして見よう。
札掛に行くのに、いつものように宮ヶ瀬湖から入ろうと思い出かけたが、ダム手前にある電光掲示板 に”清川-秦野線、土砂崩れのため通行止め”をみてルート変更、 そのまま湖岸を通り過ぎ、煤ヶ谷から伊勢原に抜ける。
秦野からヤビツ峠に入るとこちらの電光掲示板には”札掛橋手前、土砂崩れのため通行止め” とあった。 しまった、早合点して、てっきり宮ヶ瀬湖よりが土砂崩れで通れないと思い、逆に迂回したのに。 まあいいか、行けるところまで行きあとは歩こう、そのまま車で行く。
土砂崩れの場所は本当に橋の手前すぐそば、吊橋と車道の橋との間のところ、これから土砂を どけるところで車は通れない、崩れた土砂はトラック10台分くらいある。 土砂崩れの手前、道路が少し広くなったところに車を止める。
本流はまだ少し濁りがあり、台風の大雨の名残がまだ少しあり、水量も多い。 金林沢、押出ノ沢を過ぎ、女郎小屋沢出会いに着く。
小さなプレハブの小屋があるのですぐわかる。 水量はどの沢も同じ程度だが、大雨の影響で普段の二倍程度あるだろうか?
堰堤、小滝と越していくと林道の橋をくぐる。 しばらくして大岩の横の4Mの滝、沢が小さいので巻き道は簡単。
少し行くと一番上に堰堤がある多段の滝、堰堤がなければいいのだが。 ここも簡単に右から巻ける。
この先すぐ5Mチョックストンの滝、普段の水量だとこの上で水が無くなるとのことなのでここで引き返す。 下りはちょっと下ったところで、左岸に立派な道を見つけたのでこの道を下る。 この道は林業用の道で、沢沿いの尾根を下の舗装された道の出会いまでずっと続いていた。
次に、少し戻り押出ノ沢に入る。
出会いからすぐ4Mの滝、そして3M、4Mと続く。 しばらくしてまた林道の橋、女郎小屋沢からここまで伸びているのだ。
橋の上は広いゴーロになっていて見晴らしがいい。 左右の植林地や秦野方面が眺められ広々している、上を見ると沢は右に曲がって狭くなっているので、 きっとあの先には何かあるだろうと、期待しながら急なゴーロ帯を登る。
登りきったところからゴルジュになり、流れも急な滑にかわる。 45度くらいの滑滝を越すと、流れは左に曲がる。
この先、結構急なため、流れの先上を見ると、はるか先の上のほうはガレのなっていて、真直ぐ稜線 に伸びている、どう見てもその方向には水はない。 水の流れは左に曲がっているようだ。
少し壁がもろく、登りにくいので、この先行ってみるべきか、戻ろうか、しばらく考えていたが、 ここまで来たのだからせめて上の曲がっているところまでなんとかいって見ようと決断、 登り始める。
通常の水量だったら多分水線越しに行けると思うが、なにせ水量が多い。 2Mほどの滝を右から脆い壁に注意しながら巻く。 あとは急な水流沿いに上る。 上の沢が曲がっているところに着いた。
あった、立派な8Mの滝が、なんと沢は右に曲がっていた。 下から見ると右よりむしろ左だと思っていたのだが。 滝は直角に曲がったところに垂直に落ちている、いい滝だ。 通常でも水を落としているだろう。
やった、ここまで来た甲斐があったぞう。 この上、先は見えないが、回りの木々の迫り具合と、普段の水量を想像し、ここから戻る。 下りは右岸の小尾根に上がりゴーロ帯に出る。 ゴーロを下り、橋から林道に出る。
この林道は2.5Mくらいのダート林道で、まだ上に続いている。 金林沢へは林道を登っていけば行けるんじゃないかと思い、そのまま登って行く。 林道は一つ尾根を越えたところで途切れ、金林沢まで行ってなかった。
その先少し仕事道があり、入っていくと、沢音が少し聞こえてきた。 植林地を斜め下り気味に行くと、白い沢筋が見え、滝らしきものも見える。 滝の前で沢に降り、滝を見ると多段になって簾状に落ちている。
20Mくらいあるだろうか、普段の水量だとこの半分程度であまり見栄えがしないかな。 ここから沢沿いに下る。
しばらくして5Mくらいの堰堤があり、そこで沢は3方向に分岐している。 どこが本流か、水量や沢相を見比べてみると、どうやら下ってきた沢が、本流らしい。 左から3:2:1くらいだ。
真中も結構水量があったので、少し入って調べてみる。 最初は綺麗な滑で、だんだん傾斜がきつくなる。
はるか先に、白く滝状に落ちているのが見える、滝か堰堤か、そこまで行ってみよう。 下までいくとこれも立派な滝、6Mくらいあるだろう。 探検もここまで、また堰堤の分岐点に戻る。
ここにはあやしげな木の根っこに、ロープがたれている。 少し体重をかけ、安全を確かめ、ロープを利用し堰堤下に下りる。
この下からは左岸沿いに立派な仕事道があり、それを利用し下る。 この先下は堰堤のオンパレード、滝などありゃしない。 そのまま堰堤横を下り、以外と早く下の舗装された林道に出た。 金林沢へはこれで正解だった。
3年前に行ったヤゲン沢について少し記しておこう。
ヤゲン沢は今ふう、癒し系の沢で、静かで散策する沢としてタライゴヤ沢のなかで一番だろう。 林道を終点まで行き入渓する。
大岩の間の滝、F1.8M、F2.8M、F3.8Mと続く。 滝は簡単に巻けるので難しいところはない、出会いからF3往復2時間程度でゆっくり楽しめる沢だ。 通常車は金林沢出会いのゲート前まで入れる。
札掛の吊橋を渡り、車まで戻ると、ダンプが土砂の排出作業をしていた。
土砂は2.3日でとれるが、上の土留め工事が入れば、車はすぐに通れるかわからない。
まあ、わたしゃ、当分ここには来ないけど。 結構車がきてはUターンしていく、案内を見てないのか、信用してないのかわからん。

 車――――女郎小屋沢出会―――押出ノ沢出会―――金林沢左俣―――車

 8:10  8:40     10:30    13:00  14:30
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