西上州立岩


12月21日(土)快晴。
2013年の山収めは、西上州の立岩へ行く。
今年、群馬に一人帰ったSのため、忘年会を兼ね、山仲間のNの車で富岡まで行く。
自分の車はノーマルのため、4輪スタッドレスを履いているNの車だと安心だ。
群馬は準地元、西上州の山は久しぶりだ。
金曜日は荒れた天気だっため、ちょっと心配だった。
関東平野にも雪が舞い、丹沢や箱根方面はかなり積もっただろう。
西上州もちょっと心配したが、南牧村役場に問い合わせた結果、役場付近まで雪はないという。
周辺の山々はかなり白くなっているらしい。
通常、この時期西上州の山には、雪はなく、葉っぱも落ちて、見晴らしのいい登山が出来るのだが、雨が降ると山は雪になる。
富岡のビジネスホテルに宿泊の予約を入れてあるので、決行するしかない。

土曜日の早朝、待ち合わせ、関越道を走る。天気は快晴、周辺の山々はすべて雪化粧。
上毛三山にもかなりの雪がありそうで、朝日に輝いていた。
予定より早く富岡に着く。ここで、全員集合、一路南牧村へ走る。
標高500Mくらいから上はかなり雪がついている。積雪が多くなければいいが。
南牧村役場を過ぎ、県道93号線から県道201号線に入る。
星尾地区付近になると、周囲に少し雪が出てきた。
道路は少し凍結したところもあるが、県道終点の駐車場までとくに問題なく入れた。
ここが登山道の出発点、準備をする。
登り始めは5cm程度の積雪、すぐに荒船方面との分岐、ここは右の立岩直登コースに入る。
登るにつれ、だんだん積雪量も増えてくる。
岸壁基部付近になると20cm程度の積雪だ。

晴れてはいるが、日影の部分になるとかなり寒い。
鎖が雪の下に埋まっていた。10M程度の氷瀑がある。鎖のルンゼを慎重に登る。
さらに狭い鎖のあるバンドが続く、鎖を握る軍手が氷りついて冷たい。一歩一歩慎重に登って行く。
この危険箇所を過ぎると尾根の肩の部分だ、陽が当たっていて温かい。
陽射しがある所の雪は解けてくるが、日影になると極端に寒い、太陽の光は貴重だ。
ここは、東立岩と西立岩との分岐だが、東立岩へは登山道がない、もし行くとなれば完全なる藪こぎになる。
ここは登山道が続く西立岩方面へ向かう。
尾根になると、北側の吹き溜まりには30cmくらいの雪がある、ちょっとしたスノーハイクの気分だ。
尾根歩きになると眺めは抜群だ、雪雲に舞う八ヶ岳が見えてきた。
妙義山のような特異な形をした両神山も良く見えている。

尾根道は両側がスパッと切れていて、尻がむずがゆい場所も出てくる。
山頂の手前に雪をかぶった木彫りの観音様がいた。
立岩の実質的な山頂の西立岩についた。標高は1265M。
雪があったため、少々時間を食ったが、無事到着。風もなく、360度の眺めだ。
記念写真後下りにかかる。すぐに鎖場になるが、そんなに怖いところはなし。
たんたんと尾根道を歩いていく。最後の鎖場を登り、しばらく歩くと、荒船山との分岐に出る。
ここからは、植林帯の中を下っていく。
威怒牟幾不動の滝前に着いた。壊れかけたお不動様の前で昼食休憩。
岸壁の落石に注意しながら、ぽかぽか陽気のしたゆっくりとくつろぐ。
目の前には小雨のように降り注ぐ裏見の滝(落差40M)があり、のんびり眺めながら楽しめる。

昼食後おもむろに下山。もう、お不動様への山道だ。
小1時間で駐車場に到着、そのまま、100M下にある南牧三名瀑の一つの線ヶ滝を見に行く。
螺旋階段を下り、滝壷前まで降りる。
落差は35mくらい、一直線に落ちる綺麗な滝だ。
滝下のゴルジュも、短いながら遡行してみたい意欲がかられるところだ。
帰路、集落から立岩が良く見える場所で写真を撮り、県道を下る。
途中、南牧川が狭くなっている、蝉の渓谷という場所がある。
駐車場に車を止め、散策道にある橋から覗くとミニ渓谷ながら、面白そうなところだ。
小さな滝もあり、夏なら水遊びをしながら遡行してみたいところだ。
ただ、県道真下にあるので、人の目を気にしなければならないが、他の記録を見ると、見た目以上に難しいらしい。
さあーこれで今日の予定は終了、富岡まで戻りビジネスホテルに入る。
5時からは近くの居酒屋で2次会、予定通り忘年山行が終了した。
翌日、Nの実家へ寄り、野菜の収穫、今年は野菜が高いので、大いに助かった。

車――西立岩山頂――威怒牟幾不動――車

8:20  11:30   12:40    14:00

 

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