JR飯田線18キップの旅

平成30年9月3日(月)曇りのち晴れ。
青春18きっぷが残り1日あり、どこへ行こうか考えてみた。
小海線でも乗って小諸方面に行って見ようかと思ったが、JRの周回ルートが無い、もったいないか。
さて、何処にしようか?。JR飯田線はどうかな、検討してみる。
JR飯田線を各駅停車で全線踏破するには6時間半乗り続けることになる、長いなあ・・・。
途中下車して、天竜峡観光はどうかな?・・・。
ネットで検索しながら検討してみると、天竜ライン下りをして周回ルートを乗車できることが解かった。
大和ー町田ー八王子ー岡谷ー天竜峡ー豊橋ー藤沢ー大和のコースになる。
決行日はいつにしようか。9月の平日、晴れる日に行きたい。
台風21号が来るので、台風の前か通過後のどちらかにしたい。
どちらかというと後は安心できないので、上陸予定前日の3日月曜日を旅行日にした。
天気予報は、関東や飯田地方は晴れマークがあり、安心できそうだ。

さて、3日早朝、4時55分、始発に乗る。
予報に反して小雨、八王子の乗換時間が2分、ちょっと心配だったが、階段を急ぎ余裕で乗換できた。
高尾で始発の松本行きに乗る、後の電車(乗換時間1分)でも同一ホームで乗り換えることが出来る。
ここからは長いので、朝食のおにぎりをゆっくり食べた。
この電車は丁度通勤時間帯を走るので、甲府付近では高校生たちが多い。
上諏訪で下車、駅構内の売店で昼食の弁当を購入し、始発の豊橋行きの電車に乗る。
天竜峡着が1時近くになるので、上諏訪しか物を購入できる時間がない。
天気はここまでずーと小雨、台風の影響か、低い雲がなかなか抜けない、やや予報ははずれ。
電車が発車すると雨もやみ、遠くに少し青空が見えてきた、これでやや安心。
岡谷に着くと13分の停車、次の松本行きがきた、何処が始発だったんだろう。
後で確認すると、八王子始発、朝の出発は40分ほどあとでも良かった。
電車は3両連結でボックスシート、トイレがあり、柔らかく乗りごごちがいい。
ほとんどの駅が無人駅なので、車掌は前後に二人、乗車券の回収に走りまわっている。
時間とともに青空がどんどん増えてくる。
12時近くになったので昼食タイム、景色を眺めながら、美味しくいただく。
途中、特急電車が遅れていたので、4分ほど待たされる。
12時52分、4分遅れで天竜峡に到着、下車したのは二人だけ。
まずは、駅前から橋を渡り、対岸にある乗船券売り場へ行く。
2時10分発の乗船券を購入してから、天竜峡周遊散策コースを歩く。
ゆっくり歩けば1時間、普通に歩けば40分ほどだという。
乗船の15分前までに戻ればいいので、丁度いい時間に戻れそうだ。
この頃になると、快晴の青空、だいぶ暑くなってきた。

カメラを出し、周遊コースを歩き出す。少々早めに歩くから汗が噴き出してくる。
平日のため、歩いている人はほとんどいない。
吊り橋から天竜川の流れと奇岩を撮影、途中、龍角峰を見上げて撮影する。
40分ほどの歩きで、乗船券売り場まで戻った。6人ほどが待っている。
少々扇風機で涼んでいると、関係者がきて救命具を付け、船着き場まで降りる。
2時10分になったが電車で来る予約の人が遅れているため、しばらく待つ。
2時20分、10分遅れで出港し、ライン下りがスタート。
終点の唐笠から電車で豊橋へ行くため、少々心配したが、十分間に合うそうだ。
結局、今日の乗客は9名ほど、団体客はなし。1名でも船は出るそうです。
船に乗ると川風があたり、暑さがしのげ気持ちいい。奇岩、怪石を眺め、上空にはトンビが舞っている。
昨日は、この時間、途中から大雨だったそうだ。
今日は雨の心配もなく、案内を聞きながら、ゆっくり回りを眺めていられる。
2800円と少々高かったが、たまには、こんな旅もいいかな。
JR飯田線が天竜川沿いを走り、1日誰も利用しない秘境駅があるという。この区間は乗らないので残念。
2時55分、終点唐笠港に到着、観光船が用意した小さな売店のみで、他には何もない、かろうじてビールを購入した。
乗船前に、みやげ物や飲み物は買っておいたほうがいいだろう。
唐笠駅はすぐ上、徒歩1分、豊橋行は3時20分の予定、時間的には十分余裕がある。
売店は下船した客がいなくなれば、しまってしまう。
唐笠駅から電車に乗る客は、乗船してきた夫婦と自分の3人だけ。
この夫婦も青春18きっぷ利用で、静岡からやって来たという。
しばらく、話しながら待っていると、やや遅れてきた豊橋行きの電車が来た。
電車のボックス席は1人ずつでほぼ埋まり、あまり空いている席がない、この時期長距離利用が多いようだ。
しばらくは、トンネルが多く、天竜川沿いを走る。眺めがいいので、ビールを飲みながら、車窓の景色を楽しむ。
三河大野駅に着いた、この駅は”阿寺の七滝”を見にきたときに利用した駅だ。
途中、滑が続く宇連川の眺めも良かった。
少し遅れて着いたため、豊橋では夕食等の買い物はできなかった。浜松で少し時間があったため、トイレや夕食とビールを購入。
さぁー、あとはのんびり熱海まで乗る。熱海で東京行きに乗り換えれば、旅の終わりが見えて来た。
電車の乗換は、乗って見なければわからないところもある。一番は電車の遅れがないことがベターだが。
弁当等の購入は、大きな駅でないと買えない、飲み物は自動販売機があるので、特に問題なし。
これで18きっぷは使いきり、平成最後の夏は終わりました。
後日、西村京太郎の”十津川警部飯田線・愛と死の旋律”を借りて、読みなおしてみた。
かなり前に読んだので、内容は忘れてしまっているが、改めて飯田線の車窓風景を思い出しながら、一気に読んでみた。
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