丹沢・ヘイロク沢、寺ノ沢右俣


8月6日(土)晴。
ヘイロク沢F2の大滝と寺ノ沢右俣大滝上にある6M滝を見にいく。
いずれも、あまり人が入らないマイナーな場所である。
また夏空が戻ってきた。身体が重くテンションもあまり上がらない。
なんとか見残している滝を拾おうと思い、出かけてみる。
まずは、ヘイロク沢のF2の滝だ。
玄倉から一方通行の湖岸道に入り、ヘイロク橋脇に車を止める。
横に一台車が止まっていて、単独の人が下へ降りて行くところだった。沢登りか釣りのどちらだろう。

仕度をして出会いF1下へ降りる。丹沢湖の水位は大分下がり、通常より、5Mくらい低いようだ。
湖岸を見たら、先ほどの人は釣りをしていた。
まあ、こんなマイナーな沢に来る人は、よほど物好きな人しかいないので、こんなものでしょう。
まずはF1・10M、出会いの滝を撮っていく。
右岸の仕事道に上がり、出会いの滝を巻いて滝の上に出た。
しばらくは、あまり水量のない沢を辿る。
2.5Mの滝は、左から巻いていく。
やがて水量比1:3の二俣になる。
右に入ると、水量は少ないながら一直線に落ちる15M滝が出てきた。
この沢の大滝にあたるだろうか、のっぺりした垂壁だ、おしむらくは、水が少ない。

もう、この上にはめぼしい滝はないらしい。
下りながら、舞っている蝶を追いかけていたら、ザックに止まり、汗を吸っていた。
数匹のスミナガシでした。
車に戻り、寺ノ沢に向かう。
寺ノ沢駐車場に車を止め、左岸の仕事道に入る。
最初の堰堤の上から沢に入り、倒木で荒れた沢すじを歩いていく。
次の堰堤は右からほとんどの水を7M滝で落としている。
トラロープがあったらしいが見当たらず、少し戻り尾根道に逃げた。
尾根の仕事道から再び沢床に降りる。
堰堤を二つ巻いて行くと、水量比2:1の二俣になる。
今日の目的は右俣なので、本流の大滝へは寄らず、奥に見える堰堤下まで辿る。
下がえぐれている堰堤で横の巻きはかなり厳しい 。

右にトラロープが垂れているので利用し、堰堤の上に出た。
上から見た堰堤横はかなりえぐれていて、以前のような簡単な巻きが出来なくなっている。
少し辿ると右俣の大滝といえる12M滝が、左に曲がった所にでんと落ちている。
以前は2条だったが、今日は水量もあり、全体を飛ぶように落ちていた。
なかなか見ごたえのある滝だ。見たところ、この巻きは、左右ともかなり厳しそう。
左は尾根まであがらないと無理だし、右の潅木帯もかなり立っているように見える。
右のガレた急なルンゼの上を見ると、トラロープが見えた。
トラロープまで登ってみたが、取り付きの下が落ちている。
慎重にロープを掴もうと一歩置いた足元の石が動いた、危ない危ない。
ロープはあったが、結構怖い登りだった。
滝の上はまたゴーロになり、しばらくすると3段・10Mのやや緩い滝が出てくる。

このあたり、周囲はかなり険しく、直登していくしか方法がない。
手がかりはかなりあるので、それほど難しい登りではなかった。
その上は1:5の二俣になる。左右とも滝があり、左は2段5Mの滝、右は今日最後の目的でもある6M・直瀑。
ここが、今日の終点だが、実質的にも、この先へ向かうにはかなり難しい。
左右の滝とも、大きく巻かないと、先へ進めないだろう。
少し手前右岸側にトラロープが長く垂れていたので、それを利用し尾根上に出た。
適当に下って行くと、明確な仕事道に出た。
しっかりした道で、取水口の管理道のようでした。
雷様がゴロゴロ鳴っている。下りは仕事道をフル利用し車に戻った。

車――ヘイロク沢F2――寺ノ沢6m滝――車

8:30  9:00    11:30    14:00

 

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