丹沢・寺ノ沢・滝壷沢


11月16日(金)快晴、寺ノ沢・滝壷沢。
アッシャ理論が正しいか、渡部潤一さんの予想が勝つか?。 今年のしし座流星群の極大日が迫っている。
35年前に見たしし座流星群はすばらしかった。 一時間に数百の流星が流れ、しかも明るく、流星痕を残すのも多かった。
アリゾナでは、数万の数え切れない流星が雨のように流れ、日本の天文ファンをうらやましがらせたものだ。
過去の記録から見ると、33年周期で大出現している。それからみると今年はないのかも?。
しかし、科学の研究は日進月歩、一天文ファンとして見逃すことは出来ない。 そういうわけで、今回は金曜日に休みを取り、沢に出かけ、十分な休養と準備をし、日曜日夜のしし座流星群 を迎えるつもりだ。
今日はまず滝壷沢へ行き、残りの滝を見てから、隣の寺ノ沢へ入って見た。 水量は、この時期にしては珍しく、まだ通常、丹沢湖の水も満水近い。
一旦、反対側の林道に入り、パンをかじりながら対岸の沢のようすをみると、 滝壷橋の下にF1の滝が一筋落ちているのが見える、望遠カメラがあればいいアングルだ。
隣の寺ノ沢を見ると、中流まではなだらか、上流は少し立ってきて、複雑に分かれているらしい。 以外と滝があるかも、と内心ほくそえむ。
寺ノ沢の駐車場に車を止める。 滝壷沢へ近づくと、湖へ直接落ちるF1の音が大きく聞こえる。 左岸の仕事道から入り、人口的に岩を削って作ったような道を通り、沢に降り立つ。 朝早いんだが、沢が南向きのためもう日が入ってきている。
写真を撮るのにいそがなくては、なにせ快晴のため、雲の出る気配が無く、ラチチュードの狭い デジタルカメラにはどうしょうもない。
F1の滝は二段になっていて、上部の滝は5Mくらいある。さらに、そのすぐ上にF2・6Mの 直瀑が落ちている。 道路からすぐのところに3つの滝が連続して落ちているのだ。
この滝場は以外と険しく、沢に降りるにも唯一の道が崖下の道だ。 F2を過ぎ、しばらく行くと右岸から小沢が滝を落として合わさり、右に曲がったところに F3・15Mの滝が堂々と落ちている。 短い沢のわりには水量が以外と多い。
ここの周りは崖で囲まれており、上にいくには右側尾根を大きく巻いていかなければ行けそうも無い。 多分、これ以上は期待できないと思って、労力のかかる巻きはやめ、ここから下る。 再び道路に戻り、寺ノ沢に向かう。
ここも左岸、仕事道に入り、最初の堰堤に上に出る。 思っていたとうり、しばらくは緩やかな流れのゴーロ歩き。 さらに堰堤を二つ三つ越える。
堰堤の手前に右岸から小沢が合流し、奥に滝が見える。 行ってみると2Mの滝が2個あり、その奥は10M滝が滑るように、黒く光って落ちている。 見てくれがわりといい滝だ。
本流に戻り、堰堤を越えると沢は二俣になっている。 水量比は3:2、左側があきらかに本流で、両沢とも堰堤がすぐそこに見える。
本流に入り、炭焼きの跡と堰堤を越えると、少し先に滝が落ちているのが見える。 手前は1Mくらいの小滝が連なり、奥に堂々と寺ノ沢大滝ともいえるF1.20Mの滝 が落ちていた。
周りの木々の紅葉とあいまって、いい眺めである。 あまり期待していなかった沢でこんな大滝に出会えるなんて、やはりここも西丹沢。
ここは右尾根を大きく巻いて登り、沢に戻る。 この辺からいくつかのゴルジュと滝が連続する。
少し行くと正面の上に堰堤があり、そのすぐ下は5Mの滝と樋状の滑になっている。 滑を登り、F2は左から堰堤とともに巻く。
少し登るとまたゴルジュになり、右に曲がったところに8Mの直瀑を落としている。 ここは左サイトが登れそうだが、少しぬめっていて怖い。 左の小沢を少し登り、斜めに巻く。
少し歩くとまたゴルジュ、ふんいきのいい岩が両岸に立ち、間を二段6M・F4の滝が連なっている。 滝の左側が階段状になっているので、簡単に二つとも越せる。
太陽が燦燦と降り注いでいるので、ポカパカと非常にいい気持ちだ。 ここを越し、右に曲がって進むと、またまた大滝が流れている、F5・20Mの滝だ。 角度70度くらいの滑滝だ。
これ以上進むには大きな巻きが必要で、水量もそろそろ少なくなってきたため、ここで最後とし、 また来た道を下る。
さきほどのF4に戻り、太陽がまだ正面から照らしているので、日向ぼっこをしながら、太陽が隠れる のを待ったが、何時までたっても、日差しは途切れない。 40分ほど待ったがあきらめて下る。
この沢は以外と巻き道が厳しく、慎重に降りる。 F1の大滝を大きく巻いて降りるついでに、間の尾根から登るとき見えた右俣の堰堤上に出る。 堰堤の上から少し行ったところ、沢は左に曲がり、そこに綺麗な幅広の滝を落としていた。
ここも太陽があたり、落ち口に綺麗な虹がかかっている。 太陽を見て、先に寄っておけばよかった。 ここも周りは崖、水量をみてここから戻る。
寺ノ沢は南向きで、かつ、明るい、秋から冬の日溜りハイクには最高にいい沢だ。 まだ日も高いのでゆっくりと尾根の仕事道に入り駐車場に戻った。

 車―――――滝壷沢F3――寺ノ沢出会――F5・20Mの滝――寺の沢出会―――車

 7:45  8:15   8:50   10:50    13:50  13:50
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