丹沢・塔ノ岳北側のシロ


5月24日(土)快晴。
今年のシロヤシオは花つきがいいらしい。
快晴で富士山も見える日を狙っていたら、土曜日がベストの日になっちゃった。
本当は金曜日に行くつもりだったのに、あまりぱっとした天気にならずカワセミ の巣立ち観察に変更、子供が早朝、3羽出たらしい。
早朝ちょっとカワセミの子供の様子を見ていく。早くも分散ぎみだ。
塩水橋に7時過ぎに着いた。ちょっと出遅れたのがひびいた、もう止める場所がない。
やはり、この時期の週末は、早く着かないといけないな。
うろうろしながら、なんとか軽1台は大丈夫だろうという余地を見つけ、7時20分出発する。
ほとんどの人は、丹沢山か釣り人だろう。林道を少し歩くと、キューハ沢方面は法面崩壊で通行止めとあった。
まあ、歩行者は大丈夫だろうと思い、そのまま歩いていく。
崩壊箇所には確かに工事中の看板があったが、誰もいず、車両は通行止め、という感じで、歩行は問題なかった。
工事箇所まで道路は綺麗にかたずいていたが、その先は落石の石が道路上に落ちている。
自転車等はパンクの恐れがあるし、鹿の白骨死体が結構あった。
道路横の滝をちょい見、写真を撮っていく。今日は予想通りの快晴だが、かなり暑くなりそうだ。

キューハ沢出合いから仕事道を寿岳目指し登っていく。
この道は1本道でいいんだが、眺めがなく、植林地の中をだらだら登るので疲れる。
登り始めて1時間半、ようやく最初のシロヤシオが出てきた。
この付近は大分下に落ちているので、もう盛りは過ぎたようだ。
ここからは、シロ、アカのつつじを探しながら、適当に登っていく。
寿岳山頂付近のシロヤシオはやや遅め、アカヤシオは蕾もあり、ほぼ盛り。
今年の花付きは3年ぶりにいいと聞いていたが、大当たりとはいかないようだ。
全体的にアカの花付きは良い。シロはまあまあというところか。
あっち、こっちと写真を撮りながら、日高目指し尾根沿いを登って行く。
10Mくらいのザレ地を登ると、もう稜線は目の前、登山者の声が聞こえてくる。
日高と書いてある道標で登山道に出る。さあー富士山は見えているだろうか。
少し、休憩後、塔ノ岳方面へ向かう。富士山の頭が雲の上に見えている、全体は見えないが、この時期、頭だけでも見えていれば正解か。
稜線上は、少し風もあり、涼しくて気持ちいい。
週末とあって、かなりの登山者がいる、若い人達が増えたような気がする。
最近の服装はカラフルだ、ダブルストックの中高年も目立つ。
稜線近くのシロヤシオは少し早く、もう4,5日先か。アカはほとんど蕾、次の週末くらいがベストだろう。
塔ノ岳直下にあるつつじの見所は、シロしか咲いていない。やはり見頃は今月末ころか、ちょっと残念でした。
咲いているシロと富士山を狙いながら、写真を撮っていく。
数年前のベストの時期は本当に見事だった、花の時期は難しい。
塔ノ岳山頂はにぎやかだ、富士山も少し良く見えるようになってきた。
ここで昼食休憩、早目に下る。表尾根を新大日まで下る、ここまでは登山者も多い。ここから、長尾尾根に入る。
もう登山者は皆無、一人歩きのきままな尾根道。
ここのシロとアカは丁度いい感じでした。ぶらぶら、写真を撮りながら、ゆっくり下る。
結局、すれ違った登山者は一人だけでした。
この登山道にも鹿の死体、今年の大雪は鹿にとっても災難だったようですね。
膝に負担がこないよう、ゆっくりと降りていく。札掛の分岐から塩水橋方面へ下る。
この道は、かつては重要な生活道、しかし、今ほとんど歩く人はいない。
今年の大雪で道はどうなっているのか、周囲を観察しながら歩く。
少し、荒れているが、歩くことには支障がない。最後、塩水川近くで2Mほど崩壊していた。
吊橋は健在、ひさし振りの山行、結構疲れた、林道をゆっくり歩き、車まで戻る。止めてあった車はほとんど消えていた。

5月27日(金)〜28日(土)快晴。

今週も引き続き塔ノ岳へ。今週末も絶好の天気、シロとアカと富士山と未知の滝へ。
丹沢で宿泊したのは、蛭ヶ岳で一回のみ、今週は絶好の機会のため場合によっては、塔ノ岳で泊まる予定にして出発。
丹沢の主な滝をもう一度、撮り直してみたい。
そんな目的と塔ノ岳北側のシロ、アカと富士山もという欲張り登山。
戸沢出合いまで車で入る。金曜日のため、車は少ないが、それでもすでに10台止まっていた。
地元NOは少なく、他県NOが多かった。明日はもっと多いだろうなあ。
戸沢は水量が少ないため、運動靴のまま登る。二俣までは歩きやすいところを拾いながら、石の上を歩いていく。
水の流れがある左俣に入っていく。ゴルジュの先にF1の滝が見えてきた。
下段を登り、上段は小さく巻く。続いてF2の滝、ここは巻いて登る。
次の小さな滑滝を登っているときに、突然カメラが目の前の流れの上に落ちてしまった。
ザックの上部が開いていたらしく、一瞬どっきり。
幸、外のケースがちょっと濡れただけだったので問題ないと思ったが、カメラカバーをはずしてみた。
すると、レンズがポロリとはずれてしまった。
そんなに衝撃はなかったと思ったが一体何がおこったのか。
流れからはずれた場所で、どうなったのか、確認してみた。
レンズを何度もはめてみるが、カチッと止まらず、最後に鏡洞から浮いて外れてしまう。

どうも、レンズ側かカメラ本体側のどちらかのツメが折れてしまったようだ。
今日のためにと思い、新ボデーを持ってきたのに・・・。何とか撮影できないかとこころみる。
浮き上がりを手で押さえながら、撮ってみると、撮影は可能だった。
しかし、カメラから手を離しては撮影できないため、三脚やリモコン撮影は不可能。
最初から目的がそがれてしまって、ガックリだ。気を取り直し、登り始める。
F3の大滝の前に来た。本来は三脚で撮りたかった滝だが、しかたない手持ち撮影のみ、低速シャッターでの撮影も出来なかった。
せっかく、取り直し第一弾の滝を前にしてしごく残念。滝横には、ヒメレンゲが黄金色で映えている。
落差12Mになっているが、続く上部に2条の2M滝が見える、以外と落差はありそうだ。
大滝の巻きは左側から巻き、落ち口近くに降りていくことができた。
次はお初のF4・6Mの滝。一見登れそうもないが、左から丁度いいホールドが続いていて簡単に登ることが出来た。
次は15Mくらいの斜瀑、いい感じの滝だが、チョット斜めすぎるため、カタログには載せなかった。
この滝を登るともうゴーロの世界、沢も3分岐するため、沢歩きは終了とする。
行者の岩石帯は行きたくなかったため、早めに右岸の尾根に取り付く、登って行けば、誠次郎尾根に出るはずだ。
しばらく登って行くと、植林帯が見えてきた。植林帯に入り、鹿柵がでてくる。
柵沿いを左へと登り、やがて、登山道に飛び出た。休憩後20分ほどで、表尾根登山道に出る。
尾根は暑い、Tシャツ1枚になり、ちんたら汗を描きながらゆっくり塔を目指し登っていく。
真夏の登山のようだ、通り過ぎる人との挨拶は「暑いですねー」が決まり文句。
快晴の空、巻雲がたなびく、この天候で宿泊を決めた。あとは、ゆっくり塔ノ岳へ登るだけ。

山頂は金曜日のため、人は少ない、少し休んでから、尊仏山荘へ宿泊予約に行く。
時間があるため、ビールと酒を飲み、景色を眺めながら、のんびり夕食まで佇んでいた。
夕食後、日没を撮影し、早めに床につく。今日の宿泊者は以外と多く、団体さんがいたため、50人程度でした。
夜はカレー、朝はおでんと、ごく普通の食事、これで十分でした。
翌朝、やや風があるものの、今日も予想通りの快晴。
4時半、まずは大山の左側から登る御来光撮影、富士山は薄ぼんやりしている。
朝食を食べ、もう少し陽射しが高くなるまで、出発を待つ。
富士山もだんだん良く見えてくるようになった、さあー、出かけよう。
最後の目的、北側の花を眺めにカメラだけを持って撮影しにいく。
シロはもう遅い、アカは丁度満開時期、先週は赤の花をほとんど見かけなかったが、今回は、 残ったシロと満開のアカ、残雪の富士山、思った通りの景色を十分堪能、しかも誰もいない。
絶景場所を探しながら、ゆっくり歩く、やっと丹沢山からの登山者が出てきた。
山頂まで戻り、下るのみ、早朝、大倉や戸沢から入った登山者が早くも来ていた。
下りは花立から戸沢へ降りる最短コース。ここの階段はどうも嫌いだ、膝に負担のないように、ゆっくり降りる。
今日は土曜日、そろそろ登山者がポツポツ続いてくるようになる。
戸沢への分岐からは階段と木の根がある急な尾根下り、ここもゆっくり降りる。
早く来て車を止めた人達だろう、この尾根もポチポチ登山者が登ってくる。
最後はかなり太ももの筋肉に負担を感じるころ、戸沢出会いの駐車場に到着。
カメラのアクシデントはあったが、予定通り、目的を果たすことが出来た。
帰宅後、故障箇所はレンズ側のツメ(プラスチック製)が折れたことが判明、高いボデーでなくて良かった。

車――――塔ノ岳――――車

9:30  14:30(7:30) 10:40

 

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