鳥屋鐘沢、衣ヶ滝


9月21日(日)薄曇り。
鳥屋鐘沢の上部左俣に、25Mの大滝があるというので行って見ることにした。 F2までは行ったことがあるが、今日は上の登山道まで登りきる予定で出発。
早戸川林道に入り、鳥屋鐘沢出会いより少し先の路肩に駐車する。 林道を少し下り、早戸川に降りる。
降りる時、右足のひざ上の筋肉に違和感があり、足を曲げると痛い。 どうしたことか、今まで痛くなったことがないとこだ。 少しストレッチをしたが効果なし。
登れるかどうか不安だったが、いけるところまで行って見ようと、ゆっくり歩き出す。 早戸川を渡る、大石と大石の間の橋は落ちていたので、浅いところを選んで渡渉する。
足は左足で右足をかばいながら登って行く。 水量は、前きたときよりはあるようだ。
深い釜が多いので、水流沿いにジャブジャブいければ楽しいだろう。 今日はそんな雰囲気ではないので、なるべく楽なところを選んで歩いていく。
取水口のあるF1(8M)にはすぐつく。 前は1条の滝だったが、今日は幅広く綺麗な滝に変身していた。
左の巻き道を利用し、上にあがる。 ここから先は、深い釜、ゴルジュ、小滝が続く。 とても水線通しには行けないので、右、左と小さく巻いていく。
ゴルジュを抜けるとゴーロとなる。 ゴーロ歩きがしばらく続き、両岸が植林帯になると、堰堤が続いて出てくる。 4つ越え、右岸に流入してくる枝沢(奥に堰堤と滑滝が見える)と出会う。 少し探険に行ってみたい気もするが、以外と時間がかかっているのでやめ、本流を進む。
しばらくすると、二俣(2:1)になり、左水流の多い本流を行く。 堰堤を越え、しばらくするとまた、二俣になる。
水量比は1:3、たぶん、この左俣に大滝があるんだろう。 沢は曲がっていて奥が見えない。 この左俣に入って見る。
すると、100Mも行かないうちに2段の滝が見えてきた。 下段8M、上段10M、全体で20Mくらいか。
両岸は切り立ち、巻きは右を大きく巻けば行けるようだ。 今日の目的は、この滝を見たいがために来たため、ここで写真を撮り本流に戻る。
この先は、水の流れがあるほうを選びながら忠実に沢を詰めていく。 もう、これといった滝は出てこない。
丹沢の谷110にあるF4もはっきりしない。  水の流れは、きれそうでなかなかなくならない。
最後に、土と岩の間から染み出すように出ているところで水は涸れる。 ここでのどを潤す。
本流とおぼしきガレを、一歩一歩登り、簡単な涸れ滝を登る。 少し登ると、右尾根にあがれそうな獣道があるので、そこを登り、尾根に出る。
あとは、斜め登りぎみに、右へとブナ林の中を、本間の頭に続く登山道を目指す。 しばらく行くと平な所に出、もうそんなに登山道も遠くないだろうと思い、 昼食兼ビールタイムにする。
足の調子は、ここまで登ってきてもあまりかわらない。 少し左足に負担をかけてきたので、左の太ももが少し痛い。
周りを見ると、何箇所かジュースの缶が落ちていて、みんなこの付近で休んでいるのがわかるが、ちょっと悲しい。 大きなブナの根に腰をかけビールを開けた。 このひとときが最高だ。
さて、ビールも飲んだことだし、登山道がすぐ見つからないとこまるなあと歩き出すと、ほんの100Mも行かない うちに登山道にでた。 なんと、道のすぐ脇だったのである。 さあて、ゆっくりと下るか。
ひとっこ一人会わない、静かな山道だ。 少し下ると、以前、右に間違って下っていったところに出る。 ここは要注意だ、右にも少し赤テープが続いていて、降りていくと鹿柵の右側の植林の中に入ってしまう。 左の赤黄テープ沿いに降りると、鹿柵沿いの道になり、あとは迷うことはない。
観光センタ上の、沢を渡る登山道の入り口に「この登山道は迷いやすいため一般の登山者は登山禁止」 と小さな看板があった。 前はなかったので、最近立てたのだろう。 しかし、注意さえすれば立派な登山道である。
あとは舗装された林道をぶらぶら、車まで戻る。

9月22日(日)曇り、衣ヶ滝をさがしにいく。
津久井の滝16のうち、唯一、確認できないでいる衣ヶ滝を見つけに藤野町に行く。
藤野町小渕地区の国道下の道路に車を止め、歩いて見る。 地元の人に聞かないとわからないので、国道上の民家があるところを歩く。 休みのせいか、ちっとも人と会わない。
やっとゴルフの練習をしている中年の人を捕まえ、滝のことを聞いてみたが、 聞いたことがないという。
子供のころからこの辺で遊んでいた人らしく、あそこにはない、こっちにも無い と、しばらく周辺の話しをしていたが、ひょっとすると、この下の小沢の先が崖になっているので、その先にあるかもしれないという。 確かに、国道下に小沢があったが、水も少ないし、こんなところではないなと思ったところだ。 小さい頃、先が崖になっているので、その先は危ないから行かないようにと注意されていたとのこと。 思わず、それだ、まず間違いがないだろうと思った。 沢の上まできて、降り口まで教えてくれた。
国道を左岸から降り、国道下から出ているような小沢を下る。 ゴミがめだち、かなりきたない。
水の流れはだんだん出てきて、これなら滝がでてきてもいいな、という感じになってきた。
滝は、相模湖の直前に落ちていた。 落差は7Mほど、滝壷もあり、滝壷から2Mくらいが湖水面。
小さな20Mくらいの入り江になっていて、ボートでくれば楽に来れるところ。 げんに、吊り舟が起こす波紋が何回もくる。 上を見上げると、民家がすぐ近くに見える。
民家方面に登って行くと、すぐに国道下に出た。 電柱を利用し、国道の歩道に攀じ登った。 丁度歩いてくる親子が来たが、あの人は何をやっているんだろうという、けげんな目で見られてしまった。
楽な降り口はないかな、と国道脇を行くと、明泉学園セミナーハウス上の国道脇、プロパンボンベ置き場横から、 竹やぶに降りる小さな階段があった。 これを利用し、竹やぶを下に下れば、滝はすぐそこだ。
やっと、三度目の正直で滝を見つけることができ、ほっとした。 帰りに、教えてもらった家の人に礼をいい、帰途についた。

鳥屋鐘沢

車―――F1―――F2――左又20M―――登山道――車

7:50  8:55  9:15   11:00   12:30  13:40

 

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