つくいの滝巡り


4月18日(木)曇り、つくいの滝巡り。
つくいの滝(16滝)という冊子を、津久井行政センターからいただいた。 それを見ると、今まで聞いた事のない滝が半分ちかくある。 さっそく、どんな姿の滝があるのやら、楽しみにして出かけた。
一日で9滝をまわろうとするので、行く順番を地図とにらめっこし、一筆書きのようにきめ、 滝見に出かける。
最初はそうせいの滝。
相模川沿い、右岸の道を進み、129号との交差点を過ぎ、下河原橋葉山バス停近くに車を止める。 滝は下河原川の上流にあるらしい。
川に下り、少し行くと林道がある。 林道から川沿いに山道が続いており、まっすぐ進む。 腐りかけた木の橋を2回渡り、堰堤を6個数えると二股になる。 滝は左俣に落ちていた。
以外と水量、落差もあり、見た目はいい、落差は8Mくらいか。 帰りも沢沿いの道をたどり林道に出ると、車2台が止まれるくらいの駐車スペースがあった。 橋近くには、あまり止めるところがないので、ここまで車を入れたほうが、住民に迷惑がかからないだろう。 滝まで往復30分ほど。
2番目に目指すは荒久(あらく)の滝。
小倉橋から左、相模湖方面に曲がり、荒久バス停に車を止め、ちょうど外で掃除をしていたおばさんがいたので 場所を尋ねたら、「良くわからないけどすぐ下に少し段差ががあるところがあるから、そこがそうかなあ」 といったので、駐車場所を歩道に移動し、見に行こうとした。 前からおじいさんが来たので、再度荒久の滝を尋ねたら、「ああ、ああ、荒久の滝はもう少し先の橋の下近くだ、 昔は滝の上に石の仏様があったが、いまは流されてないそうだ、上の和尚さんが水行したというが」 と地図まで書いて教えてくれた。
再度車に乗り、橋を渡って右折する。 少し道がひろくなった路肩に車を止める。
健康センタの脇から沢に降りようとしたら、「どこいくね」 と住民に聞かれ、「滝を見にいくんですが」というと、 「そこから入ると、滝の上から覗くようになるよ」 「滝は下からでないとみられないよ、それにこの時間だと、上流で主婦が洗濯した洗剤の泡が流れていて汚いよ、 滝をみるなら、朝早くだね」、と言ってくれた。 最初の教えどうり、橋の下から素直に入れば良かったんだね。
県道に出て本流に下りる道があったので、そこを降り、橋の下をくぐるようにして、周りこみ、 支流の尻久保川に下りる。 滝はすぐそこ、本流から100Mくらいのところにあった。 二条に流れる立派な滝、これまた、落差8Mくらいだ。 やはり聞いた通り、少し洗剤の泡が浮かんでいて、くさい匂いがする。
3番目は寒沢の滝。
戻って小倉橋を渡り、国道に出る。 道志橋の手前を左折し、ループを描くようにして、道志川沿いの道に出る。 狭い、弁天橋を渡り、南畑地区方面の道路を行く。 沢を渡る橋の手前に、寒沢に滝の看板があった。 路肩に車を止め、沢に入ると、すぐ滝。 これもまた、10Mはあろうと思われる、立派な滝だった。
4番目に目指すは、おおほらの滝。
国道に戻り、阿津の交差点を右折し、桂橋を渡る。 湖岸周遊道路に入り、赤馬地区を過ぎる。 以前、渋滞を避けて通ったことあったが、今は崖崩れで通行止になっていた。
丁度道路脇で作業していたおじいさんがいたので、滝の場所を聞くと、 「通行止の柵から少し行った沢にあって、道路からすぐのところだ」 と教えてくれた。
柵手前の退避所があるところに車を止め、柵を越える。 崖崩れのあとが痛ましい。 上を気にしながら、注意して通過。 少し行くと小沢があり、眼下に沼本ダムが見える。
道路脇に三段5Mくらいの滝が落ちている。 これがそうかなあ、いや、それにしては少し貧弱。 上に行く階段があったので、登って上の様子を見ると、少し先に滝が見えた。 道路から100Mくらいのところ、落差5Mほど、これが”おおほらの滝”だろう、あまり水量はない。 滝まで車から往復20分ほど。
5番目は不動の滝。
国道20号線に出て、左折し、すぐに美女谷温泉方面に右折する。 底沢地区を通り、左の林道に入る。 1KMほど行くとゲートで通行止。 その前に車を止め、歩き出す。
入ってすぐ、右から合流する水量のある沢があったので、この沢が滝のある沢かなあ、と半信半疑 で沢沿いの荒れた林道に入る。 林道脇すぐ下に、形のいい3Mくらいの小滝があり、奥に期待しながら進む。 林道が途切れ、山道になったが、滝らしいところがないのでさらに進む。 水がだんだん少なくなり、これ以上行っても滝の姿はありそうも無い。 どうも入り口近くの滝が、不動の滝のようだ、今まで立派な滝を見てきていたので、 先入観から、除外していた。
戻って、改めて滝下から眺めると、落差はないがスラブの綺麗な滝。 立派な釜もあり、これで滝近くに何か祭ってあれば、すぐにこれだとわかったのだが。 たぶんこれがそうだろう、と半分納得しながら車に戻る。 滝のある沢は、滝の入り沢とあった。
次、6番目に目指すは貝沢の滝。
国道20号を相模湖町の交差点を過ぎ、カーブになってラーメン店があるところで右折する。 林道があったので、そのまま少し入って見る。
道はすぐ鎖のゲートがあり、通行止。ゲート前に車を止め、林道を歩きだす。 沢音を確かめながら林道を歩いていくが、滝らしい姿、音がしない。 だんだん水量も少なくなり、道は沢を横断して、おしまいのところまで来てしまった。 上の方はどう見ても、もう、滝があるようなところはなさそうだ。 見逃したかな、と思って戻りながら注意深く歩いたが、どうも滝はないらしい。 今までの例からして、そんなに奥にはなさそうだ、もっと手前か。
車を国道脇に止め、ラーメン店のところから奥を見ると、滝らしい姿が見えた。 あれだ、さっそく林道に入り、降り口を探す。 立ち入り禁止の階段があったので、ちょっと利用させてもらい下る。 ラーメン店で利用しているのか、黒い水をとるパイプがあるので、注意して下り、沢に出る。 滝下まで行くと、これも以外と立派な滝。 5Mくらいの滝だ。帰りは右に上がり、また階段を利用させてもらう。 一般的には道路上から眺めるだけだろう、国道から100Mくらいのとこにある滝だった。
7番目は衣ヶ滝。
今まで地元の人達に聞けたり、地図で大体の位置を確認できていたので、順調に見て来れたが、 この滝はいまいち位置がよくわからない。 滝が有りそうな川がないのだ、唯一有りそうな川は境川だが。
車で行ったり、来たりしたが、よくわからず、時間もあまり無くなってきたので、次の弁天の滝を目指す。 国道20号線を右折し、日連橋を渡る。 やまなみ温泉のある牧馬方面に入る。
滝がありそうな近くまできたが、道路からみた川上川方面は、山が深く、どこから入れるのか、一向にわからない。 なにしろ川が見えるところがないのだから。 地図を見ると、藤野芸術の家付近は大分川に近い、そこに行ってみるか。
橋の脇の道から、藤野芸術の家の駐車場に入り、中の案内板を見る。 すると、奥のところから川に降りられそうな道が書いてあった。 これはもうけ、よし、行って見よう。
人気のない鶏小屋の横から下に下る道があり、簡単に川上川に出ることが出来た。 川は緩い流れでよどんでおり、鴨が2匹泳いでいた。
今までの沢にはない、珍しいくらいの緩い流れの沢だ、本当に滝があるのだろうか。 緩い流れのわりには、深いところはない、脇をじゃぶじゃぶ行ける。 少し上流に進むと、左から、本流と同様な流れの小沢がでてくる。
まさかこの沢が滝のある用沢ではないだろう、でもひょっとしたらそうかもしれない、と思って入って見る。 案内では本流から100Mほどとあったので、少し入って見たがありそうもない。 少し沢が曲がっているので、もう少し先まで様子を見てみようと奥に進むと、あるある、突然今までの流れがウソ のように、左に曲がったところに巨大な壁を作り、滝が落ちていた。
案内写真のような水量はないが、30Mを越える、見事な大滝だ。 釜がないので、大きな音がしないのだろう、もう少し水量があるときに、また訪れたい滝だ。 以外と近く、簡単に来れた。 藤野芸術の家から500Mほど、往復30分程度で行ける。 道はどうみても藤野芸術の家からしかないようだ。
5時になったので、最後の滝、お釜の滝は見られるかどうかわからないけど、場所確認だけでも、 と思って青野原に向かう。 篠原を過ぎ、牧馬地区に下ると、道路脇に竹の子が無人販売で売られていた。 値段を見ると400円、私にはこれでも高いと思って買わなかった。 あとで道志道の駅で売っていた、同じくらいの竹の子は、720円だったので、けっして高くなかったのだ。
お釜の滝の案内場所を見ると、旧道と新道の間の位置に書いてある。 丁度地元のおじいさんが歩いてきたので、尋ねると、「地図のとうり、道路と道路の間にあって、だれだれさんちの下のほうだ、滝があるのは西沢だよ」 と教えてくれた。
旧道西沢の橋に車を止め、奥のほうをうかがっていると、おばさんがきたので、もう一度、お釜の位置を尋ねたら 「ああ、たしかにそこの下のほうにあるよ、若いころは良く川で泳いで遊んだものだ」 といってくれた。 ちょっと薄暗くなってきたので、行くのはあきらめ、本日の滝巡りはここで終了することになった。 行けなかった2滝は近いうちに確認することとし、家路につく。

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