鶴見川源流


2月12日(土)快晴。
ぶらり川の旅、鶴見川源流部を歩く。
鶴見川河口の汚染度は、全国のワースト3以内に入る。 汚れた川を見てもつまらないので、源流部分のみを歩くことにした。
朝起きてみたら、快晴、なんとなく昨日の続き、鶴見川源流部分を歩いて見たくなった。
支度をして、小田急に乗る、小田急線鶴川駅がスタートなのだ。 鶴川駅南口を降りる。
天気は快晴、清清しい朝だ。 少し歩くと、すぐに鶴見川、ここの人道橋からが、実質のスタート地点。 以外と川の水は澄んでいて、鴨がえさを探しながら泳いでいた。
左岸の道を歩き、すぐに小田急線のガードをくぐる。 両岸が歩けるので、好きな方を歩けばいい。
しばらくして、大蔵橋。 この付近で”チィ、チィ”という、カワセミが放つ独特の声が聞こえたので、川面を見てみると、2羽のカワセミが水平飛行して飛んでいる。
止まり木になりそうな杭や、雑木とアシがあり、ここで頑張れば、写真を撮れそうだ。 残念ながら、止まっている姿は見られなかったが、何羽か、この辺を縄張りにして、くらしているらしい。
しばらくして、富士山の頭が見えてきた、袋橋付近である。 澄んだ青空のかなた、雪をかぶった丹沢蛭ヶ岳の右によく見えた。

やがて、護岸整備が途切れるようになると、両岸を歩ける道がなくなってくる。 田んぼの畔道を歩いたり、細道を歩いたりして、図師大橋の交差点に出る。
鶴見川はここで小山田方面の道路に向かって、右カーブする。 川沿いは歩けないので、バス道を歩いていく。
日大三校前の交差点を過ぎ、狭いバス道を歩いて行くと、見覚えのある、小山田バス折り返し点に着いた。
源流ひろばがある場所はわかっているので、まずは、右に分かれる沢沿いの道に入る。 正山寺前から、左岸に入り、民家の下、畑横を通り、竹薮に入る。
しばらくすると、鶴見川で唯一、滝らしい姿が目に入った。 落差1.5Mくらいの小さな滝だが、しっかりした滝だ。
周囲には、今まで取られたことがないと思われる、タラの芽が数本はえていた。
こんなとこまで、人はこないんだろうな。
この先進めそうもないので、一旦戻り、細い車道を奥まで歩く。 民家が途切れたところで、川沿いに降り、葦を掻き分けながら、進む。
こうなったら、とことん、一滴が染み出るところまで行ってみたい。 以外とチョロチョロした流れは続く。
一旦葦の原から出たら、野鳥を撮っている二人に出会った。 じゃまをしないよう、さらに奥へ進む。
この付近は湿地のようになっており、注意しないと足が潜ってしまう。
もうこれ以上流れが認められないところで、戻ろうと思ったが、そのまま上に登りきってしまおうと思い、さらに進む。 昔はこの付近、手入れされた田んぼだったようだ。
猛烈な篠竹帯が現れる
どうしようかと、よく見ると、獣道のような一本の道がある。 行けるところまで行ってみようと、迷路のような道に飛び込む。
中に入ると周りは全然見えない、少し切り開かれた道だけが頼りだ。
トンネルのような道をかなり歩き、かすかに車の音が聞こえるようになってきたところで道を失う。 あとは、藪こぎして、直上する。
5分ほどして、前が開け、多摩丘陵の上に出た。 眼下に多摩ニュウタウンと広い道路が見えた。 すぐ横には、KDDIの大きな建物があった。
道路に降り、左町田方面に歩く。 交差点手前から、再び細い車道に入り、源流方面に下る。

道路脇の源流の流れを確認したりしながら歩いて行くと、泉の広場に着いた。
さらにひろば上の小さな流れを追って見る。 ひろば上を真っ直ぐ、細道に入る。
かすかな、流れが畑の先、谷戸奥に続いていた。 この先はあまり期待できそうもなかったので、ひろばに戻る。
これで源流付近の、小さな流れの姿の全体像がつかめた。
真の源流は多摩丘陵のすぐ近くから染み出し、かえでの葉のように、小さな流れが集まり、鶴見川となっている。
バスに乗る気持ちはなかったので、淵野辺駅を目指し、坂を登る。 丘から下るとすぐに町田街道、そして、境川を渡り、相模原市になる。
麻布大学前を通り、淵野辺駅近くになった。 駅近く、人が並んでいるラーメン店(大勝軒)があったので、丁度昼飯にいいやと思って並んだが、待てよ、金があったっけと、サイフを覗く。 やばい、ラーメンを食うと電車賃があぶない。 泣く泣く美味そうな、ラーメンはあきらめた。 本日の歩いた距離は16.5KMでした。

鶴川駅―小山田バス停―多摩丘陵上―淵野辺駅

8:05   10:30   11:10   13:40

 
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