奥多摩・海沢谷


11月17日(土)くもり。
紅葉時期の奥多摩海沢谷の滝を見に、出かけた。
海沢は、奥多摩を訪れた時の最初の沢で思い出深い。
今日は、少し奥まで歩き、時間があれば、大岳山までもと考えて出かけたのだが…。
国道からアメリカキャンプ村脇を通り、一本道の林道を走る。
この間の大雨で林道がどうなっているか、少し心配だったが、あまり荒れていない。
丁度いい紅葉で覆われた、井戸沢の滝を林道から撮っていく。
海沢入口手前100Mの所に、車両通行止めの看板があり、降りて確認したら、舗装がかなり波打っていた。
車は、この看板手前の空き地に置き、支度をして、歩き始める。

ゆっくり走れば、入口のカーブの所まで、通行は可能だ。
その上にもう一度、工事中通行止めの看板があり、工事車両以外は通行不可。止まっている車は、ありませんでした。
まずは、定番の大滝まで、沢沿いの探勝道を歩く。
5分ほどで、三つ釜の滝、紅葉が見事でした。
次にネジレの滝、周囲の岩のシワシワと釜の色が印象的でした。
大滝への道に上がり、廻りこんだ尾根から大滝前まで降りる。ここも上部の紅葉が見事で、いい感じでした。
不動の滝は、以前見たので寄らず、もう一度登山道に上がる。
大岳山方向へ登り、少し水平になった所で、沢の対岸を見ると、枝沢(枠木沢)がありそうな地形が見えたので、 テープがある所から植林地を本流に向け降りる。

木間から本流へ流入する、枝沢も見えている。水量比は1:3、割合水量のある枝沢だ。
少し枝沢の様子を探りに辿って見る。ゴーロの沢から、正面に岸壁が見えてくると、沢は大きく左に曲がる。
両岸共立った岸壁になり、滝が見え、嬉しくなってきた。
深い釜を持つ、7Mくらいの綺麗な滝が、扇形になって落ちていた。
両岸を見ると、50Mはあろうかという壁のような岩が連なっている。
ここを巻いて上がるには、かなり手前からのようで、簡単に越すことができない。
この上はどうなっているんだろうかと思って、少しザレをを登って見ると、さらに4Mほどの滝が続いていた。
その上は開けていそうで、明るくなって見える。
いい滝があったので、ここで終了、2段11Mの滝の写真を色々撮り、本流まで戻る。

右岸すぐ上には、山葵田があり、手入れ用のモノレール軌道が来ていた。
本流は歩き安い平流で、すぐに沢を横切る登山道とぶつかる。
登山道沿いにモノレール軌道が続いてあり、手前小沢に続き、すぐに二股になる。軌道も左右に分かれ、山葵田が続いて出てくる。
水量が多く、本流と思われる左俣沿いに登山道があるため、そのまま左に入る。
山葵田が切れ、軌道が左上方へ登って行く所で、登山道から分かれ、ゴーロの沢に降り、辿って見る。
水が時々伏流になるところまで、歩いて見たが、ほとんど収穫なし。小沢に3Mくらいの簾状滝があるのみでした。
確か、70M近い白糸の滝がある沢があるはずだが、見つからない。
ほとんど水流が無くなった所でひき返し、二股まで戻る。

山葵田が続く右俣(若宮沢)には、まあまあの水流があり、軌道に沿って少し登って見る。
軌道は正面のガレを真っ直ぐ登って行くが、沢は右に曲がり、そこには大きな滝が現れた。
これが白糸の滝だろう、上を覗くとさらに、滝のような流れが見える。
とりあえず下段25Mの滝の写真を撮影、黒光りするスラブ状壁に二条になって落ち、結構見栄えのするいい滝だ。
さて、こうなったら上部も見たい、巻くにはどっちだ。
左からは、大きく迂回するように登らないと無理だ。右から落ち口付近へ出られそうに見えた。
少しスラブ状のザレを登り、岩壁基部を伝って行くと、上の滝が見下ろせる所まで登れる、落差は35Mくらいの滑滝だ。
しかし、下に降りるには、細い立ち木を利用した5Mくらいの懸垂下降が必要になる。
いつペロッと剥がれるか分からない岩壁に張りついた細い立ち木は、利用する気になれない。
右はずーと垂直の岩が続き、安全に巻いて上がるには左から大きく巻いて降りるより方法がなさそうだ。
上段の写真を撮るには、支障がないので、ここから見下ろすようにして撮影。撮影後、ロープを出して、下段の滝下へ降りた。
今日は新たに二つのいい滝が見られたので、満足の1日でした。
あとは、登山道を利用し、車まで戻る。
雪が積もった三つ釜の滝で始まり、紅葉の三つ釜の滝で閉めるという海沢谷周辺は、滝の宝庫で楽しい。
大岳山は、あと1.2KMとあった道標までで、何時かはチャレンジして見たい。

車――枠木沢の滝――白糸の滝――車

9:30  11:15   13:40  15:10

 

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