奥多摩・海沢4滝


平成28年5月6日(金)快晴。
久しぶりの奥多摩、なんといっても奥多摩の滝が簡単にみられる海沢、新緑にふさわしい。
10数年前、始めて訪れた雪風景の奥多摩のスタートも海沢だった。
海沢林道への入り口で少しもたついたが、入って見るとなつかしい。
天地沢を見送り、井戸沢出会いの滝が見えてくる。
海沢園地前のやや広くなった路上に駐車、今日は連休明けの平日のためか1台も車はない。
歩き始めてすぐに三ツ釜の滝が出てくる。

奥多摩を始めて訪れた時に感じた、丹沢の滝との違い、今でも鮮鋭に覚えている。
それは、秩父古生代の地層に磨かれ褶曲した滝の姿だ。
丹沢にはこのような姿の滝はなく、立った滝が多い。
もう一つの違いは、丹沢の滝は簡単に見られる所にはあまりないが、
奥多摩では人里近くで簡単に見ることが出来ること。
それと、奥多摩の滝は水流近くの苔も綺麗だ。
次に出てくるネジレの滝、この滝の姿が奥多摩の滝を象徴する形で現れる。
えぐられた岩の奥に上段の滝、深い釜を持ち褶曲した岩の中に落ちる下段の滝。
ミソサザイがさえずりながら飛びかっている。
沢登りでこの滝はどうやって越えるのか、よく見てみると左の岩壁に鎖がかかっていた。
直登は下段の滝左に捨て縄が打ってあった。
直接巻いて登れば200mくらい先にある大滝ではあるが。
一般的には登山道を登り、大滝前まで降りて行く。




海沢大滝はこの沢最大の滝で、落差は20Mくらいある。
この滝も両サイドの苔が綺麗で、上部にミツバツツジが咲いていた。
滝前の広場には新緑のモミジが大きく被さり、紅葉時はさらにすばらしい景色になるだろう。
ここまでは、ほぼ200M間隔で滝があり、散歩がてらに登山道を歩けば簡単に見ることが出来る、
ここが奥多摩のいいところだ。
さらに大滝上部には不動滝があるのだが、この滝は簡単に見られない。
以前はどうやって見たのか考えながら右岸を眺めて見ると、滝横のルンゼが登れそうに見えた。

ちょっと挑戦してみたが、今の自分の体力では無理、大きく右岸尾根の植林地帯から回り込んだ。
ここにも巻き道ルートがあるみたいでテープやら、トラロープも出てくる。
不動滝が見える上まで登り、対岸に見晴らせる場所へ降りる。
大滝落ち口も見え、不動滝上部も見える場所で、外傾していて少し怖いところだが、眺めは抜群。
不動滝は10Mの直瀑で、さらに細い水流の枝沢が45度の斜瀑で合わさっている。
ここを巻くには、この斜瀑上をさらに大きく巻いて行かなければ、越すことが出来ないだろう。
滝下へは、ロープを使えば簡単に降りられそうだ。
さらにこの上流には右岸から流入する枠木沢に滝があり、左岸から流入する若宮沢には白糸の滝がある。
今日は別の目的もあり、お気軽に見られる海沢を訪問してみた。
改めて奥多摩の滝の良さを再認識し車に戻ると、すでに10台ほどの車が止まっていた。

車―――不動滝――車

8:00  9:30  10:30

 

トップへ戻る