奥多摩・海沢、布滝


12月22日(日)くもり。

奥多摩デビューである。
丹沢の滝が少なくなってきたため、奥多摩の滝を見に初めて出かける。
丹沢と比べると、往復にプラス1時間くらい余分にかかるだろうと見ている。
奥多摩も滝が多い。 前から、いずれは行きたいと思っていて、奥秩父、奥多摩の谷の遡行案内図はコピーしてある。
インターネットで検索し、東京の滝の本を中目黒図書館まで行って借りてきた。 すばらしい写真集だ、綺麗な滝の写真がいっぱいあり、行きたい意欲をそそる。
東京の滝や奥秩父、奥多摩の谷の本を見てみると、行ってみたい滝が沢山ある。 また、しばらく滝巡りが続けられてうれしい。
朝まで残る雨を気にしながら、車ででる。 出かけて、すぐにチェーンを積み忘れたことに気づき、すぐUターンし、チェーンを取りに行く。 すぐ気がついてよかった。
下は雨だが、山のほうは雪になっているようだ。 地図を見ながら、最短の道を青梅方面に向かう。

御岳山入り口付近から、民家の屋根や車の上に薄く積った雪が見られるようになってきた。 チェーンを持ってきて正解、どこまで行けるかわからないけれど、行けるところまで行って見よう。
奥多摩、氷川の交差点を左折し、海沢に行く林道に入る。 雪はシャーベット状になっていて、まだチェーンをはかないでも行ける。
アメリカ村手前の道路の広いところで、安心のためチェーンを着ける。
チェーンを着けるのは何年ぶりだろう。 以前は5分で着けられたのが、倍もかかってしまった。
狭い林道に入ると、だんだん道路上に雪が残ってるようになってきた。 海沢園地入り口付近の積雪は5CMくらいだ。 ここまでは舗装道路ため比較的楽にこれた。
初めてきて、かってもしらないところだから、途中で道を聞いたり、地図とにらめっこをしたりしたため、結構時間がかかってしまった。 この先大滝まで雪の積った中、行けるんだろうか。 一台、チェーンを着けないで来ていた先行車がいたが、早々に帰っていった。
遊歩道に入ると、足跡はない、雪が降ったあとは私が最初のようだ。
三ツ釜の滝は思っていたより早く、すぐに出てくる。
丹沢の滝と比べると大分イメージが違う。 スラブふうの波打った変成岩を、舐めるように滑り落ちている。 少し積った雪と岩のマッチングがいい感じだ。
鉄の階段を登るとすぐ上にも綺麗な滑滝がある。 さらに遊歩道を沢沿いに進むとねじれ滝。
ここも見事な造形美、穴のような岩と滝がとても美しい。

ここから、尾根に上がり大滝を目指す。 尾根上から眼下に大滝が見えてきた、以外に近い。 注意しながらジグザグの道を大滝前まで下りて行く。
大滝といわれるゆえんだ、どうどうと2段になって落ちている。 この三つの滝は沢どうしに行けば200m間隔くらいにある、しかし滝近くを巻く道はないので、遊歩道利用しかない。 以外と近いところに滝がかたまってあったため、30分で車まで戻れた。
あまりにあっけなく、時間も早いため、次に行ける近くの滝はないかと、チェックしてみると、500m下流の井戸沢 に滝があるようだ。
左岸を注意しながら、林道を下ると、谷を割るように海沢に直瀑で落ちてる井戸沢がでてきた。 丹沢では考えられないような沢だ、よく見ないととても沢があるように見えない。
しかし、水量は多く堂々と直瀑が落ちている。 しかも、すぐ上にも滝が見えるではないか、これは見なくちゃ。
石積み堰堤の下に降りる道がある、雪があるので、ロープを使い、海沢に降りる。 井戸沢左岸に登れる道があり、F2の横に出る。
すばらしい、直瀑だ、上のほうは岩のトンネルをくぐって落ちているような感じ。 林道まで戻り、次に目指す布滝に向かう。
国道を少し戻り、入川谷に行く林道に入る。 東京都の水産試験場を過ぎると右側は大きな砕石場だ。

さらに林道を進むと、堰堤を越えたところで、林道はおしまいになる。 幸、ここはチェーンをはかないでも、ここまでこれた。
さてこの先はどのくらいかかるんだろう、滝のある場所もよくわからい。
今日行ったと思われる先行者の足跡があり、滝を見にいったかどうかわからないが、とりあえずそのあとを追ってみる。
しばらく緩やかな流れの横の道を歩いて行く。 堰堤を過ぎると、広い幅の砂まじりの緩いガレが続き、伏流になる。 どこでも歩いていける、ほんとうにこの先滝があるんかいなと思うような景色だ。
しばらくするとまた水の流れが出てきて、かなりの水量になってきた。 すると、突然、正面に大きな1条の滝が見えてきた。
あれが布滝だろう、それにしても大きい。 滝がありそうもないところに突然見えてくるので驚きは大きい。 この滝もスラブを落ちる直瀑だ。
滝の上を眺めていると、突然、ムササビがスゥート上空を滑空し、滝横の木に止まった。 その後の姿は、しばらく木の方向を眺めていたが、見分けることが出来なかった。 丹沢では見たことがなく、初めてである。
帰路、丹沢と奥多摩の滝の違いをしみじみと感じながら、あらたな挑戦に思いをはせ、車をとばす。 帰りは二時間で着いたので、渋滞の多い丹沢よりも早いようだった。

車―――海沢大滝―――車―――井戸沢F2――車―――布滝―――車

9:10  10:20  11:10  11:50    13:00  14:15  15:10

 

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