同窓会ついで、群馬の滝


9月11日(土)くもり。
金曜の夜、家をでる。 明日は同窓会のため、その前にいくつか滝めぐりをするつもりだった。
いつものように、夜の国道をひた走って行く。 できれば六合村の道の駅まで行きたかったのだが、12時近くなったため、小野上村の道の駅”おのこ”で夜を明かす。
国道脇の駐車場だが、朝までいた車は皆無だった。 例により、酒の力で眠る。
少し薄暗いうちに目が覚め、一路六合村を目指して走る。 世立地区に入り、案内板を見て、舗装された林道を走り、依田尾川に掛かる天龍橋際の駐車場に車を止めた。
今日の予定は、殺人(さつうぜん)の滝を見、嫗仙の滝を見、時間があれば、常布の滝を見て、伊香保の旅館に入る予定だ。
まずは、殺人の滝を見にいく。 案内に沿って尾根道を歩くこと、5分、すぐに殺人の滝の上に出る。

ぶっといロープが三段、四段に設置され、滝壷へ簡単に降りられる。 見事な跳ね滝だ、水量もまあまあ、雰囲気がいい。
降りて見ると、ここだけではもったいない、下の滝をも探検したい気分になった。
渓流タビを持ってきたこともあるし、さっそく履き替え、下る。 すぐに滝がでてくる。
すごいゴルジュとなり、深い釜が見える。
残置シュリンゲを掴み、下を覗いてみたが、降りられたとしても、滝壷を泳ぎきって、さらにその下の滝を降りられるとはかぎらない。
ここはあきらめ、少し戻り、適当なところをよじ登り、上の尾根道に出る。 山道を少し登り下りすると、取水口への道に出る。
対岸に渡り、上の滝を覗き、下への水の流れをみてから、取水口横の踏み跡を下る。
段々(だった)の滝を見る高台にでた。
溢れた水が綺麗な筋で流れ、立派な二段の滝となって落ちている。
短い区間になんでこんなに、滝があるんだろう。
取水口の道まで戻り、尾根に戻る。 そのまま、反対の依田尾川まで行き、大仙の滝を見に行く。
少し山道を辿ると、繊細な流れの大仙の滝の直前に出る。 以外と大きく、綺麗な滝だ。
岸壁に、丸く大きなスズメ蜂の巣があるのが目に付く。
ここから、また尾根道を登り返し、駐車場に戻る。 国道に出て、仙の滝を見ていく。
これで、ほぼ、世立八滝はすべて見ただろうと思う。 さあ、次は常布の滝だ。

草津の外周道路に入り、スキー場ゲレンデ脇から、国道に沿った林道に入る。
しばらく、舗装された林道を進み、橋で沢を渡る。 少し道路が荒れてきたので車を止め、林道をさらに歩く。
堰堤横からUターンした林道を登り、尾根に上がる。 林道終点から山道を少し歩くと、案内板があった。 すぐに、展望滝見台に出る。
目指す常布の滝は、はるかかなたに小さく見えた。 ここから先の踏み跡を探したが、歩いたような道が見つからない。
また案内板のところに戻り、少し先まで歩いて見たが、滝への道は現れない。
点線の道は草に埋もれ、ないのかと思い、直接沢に下りて、遡行しようと決めた。
と、そこに一人の若者がきて、滝まで行きたいのだが、「どうすれば行ケルンでしょうか」 と聞いてきた。

「俺にもわからん、沢に下りて歩いて行くから、ついてくるか」、といったら、 「丁度おいちゃんに会えて良かった、ぜひ、連れてってください」 とのたまう。
あとは、藪漕ぎして沢に降り、運動靴のまま、じゃぶじゃぶ歩いて行く。 苔がないので助かる。
「こんなところを歩いて行くんですか」、と言いながら、あんちゃんも、ついてくる。
「まあね、こういう経験も面白いだろう」、と話しながら、常布の滝に着いた。 「おいちゃんに会えて良かった」、と若者がいってくれた。
会社をやめて、日本100選の滝を歩き、9月25日が友達の結婚式のため、それまでに、福岡へ戻るのだという。
旅は道連れ、世は情け、面白い人間に会った。
素っ裸になって、滝に打たれ、雄たけびを上げている写真を撮った。いい記念になるという。
帰り道はと、上を見ると、なんかロープらしきものが見える。 登ってみると、登山道らしかった。 刈り払いされた道は歩きやすく、非常に楽チン、途中で滝へ行くパーティー3組とすれ違った。
どうやら分岐は、案内板の先300Mくらいのところで、芳が平方向と分かれるようだった。 気をつけて帰れやといい、若者と分かれた。
時間の関係で嫗仙の滝はパスし、榛名湖経由で今宵の同窓会が開かれる伊香保温泉街に入った。

車――段々の滝――車―――車――常布の滝―――車

7:30  9:30 10:40 11:15  11:50   13:00

 

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