丹沢・用木沢


11月3日(土)くもり。
今週は天候と季節を考え、やっと通過可能になった島々谷から徳本峠に行きたかったが、1日(木)のさわやか信州号が満員のため断念。
金、土、日は空いているのに、なんで木曜だけが、一杯なのだ、小屋もOKなのに。
残念だが仕方ない、来年にするか。 そんなわけで、いつも通りの丹沢に行く。
関東はくもり、長野県は快晴、天気予報はぴったし、かんかん。
あまり目標もなく、西丹沢へ行き、林道終点ゲート手前の用木沢入口に車を止める。
やたら、私有地に止めるなとうるさく書いてあるが、数台は止められ、3台分くらい空いていた。
とりあえず、東海自然歩道になっている登山道を登る。外人さんが、先に単独で歩いて行った。
登山道が、用木沢から離れ、犬越路への登りになるところから、杉林に入り、堰堤の上に降りる。

地形図を見ると、本流は、堰堤だらけで、ずーと、犬越路トンネルまで続いている。
右岸の枝沢に入ってみる。ゴーロだらけの、何も変哲ない沢が続く。
水流もか細くなった頃、二俣になり、左俣に5Mの滝が見えた。 滝下まで行き、写真を撮って引き返す。 右俣の奥もガレが続いているだけだ。
本流まで戻り、さあ、この先どっちに行こうか、と周囲を見まわしたら、上の方の紅葉が以外と綺麗だった。
それじゃ紅葉見物でもしていくか、と堰堤横の昔の作業道路跡を登って行って見る。堰堤の下には、以外にも、山女が泳いでいた。
今年の紅葉は遅れているというが、例年になく色づきがいい感じだ。

堰堤だらけの沢を登って行くと、上に林道が見えてきた。そのまま登って行くと、林道から沢に降りる、作業路にあっさり出る。
犬越路のトンネルも見えていたので、林道を歩き、トンネルまで行って見ることにした。
数百回通った丹沢でも、まだ一度も犬越路トンネルを見た事がない。
トンネルの前は富士見橋という橋がかかっており、ここから富士山が望めるらしい。
少し晴れ間が出てきたのでしばらく見ていたら、かすかに富士山の頭が見えた。なるほど、全体が見えれば、かなり絵になるようだ。
しばらく眺めていたが、それっきり雲に覆われ姿を見せない。
ぼーとしててもしかたがないので、トンネルを歩いて見ることにした。トンネルは直線で、出口が見えるが、意外と遠い。
出口はT字路になり、出た右側にゲートが出来ていた。左の林道は、地形図上から判断すると、日陰沢から登ってくる登山道に出られる感じだ。
トンネル出口には2台の車が止まっていた(下にもゲートがある)、林業関係者の車らしい。
改めて歩きながら思ったのだが、こんな立派なトンネルが使用されず、山中にあるなんて。
入口には東屋があり、駐車スペースも設けてある。やまなみ五湖構想が途切れ、観光道路とならなかった点は良かったと思うのだが。
トンネルを往復してくると、急速に晴れあがり、快晴の空になった。しかし、富士山方向のみ雲がとれない。
時間潰しに橋の上流の沢を少し歩いて見る。少し登ると、滑滝になり、その上は両俣とも滝をかけた二俣になっている。
右6Mの滑滝、左20Mの滑滝だ。左のやや傾斜の強い滑滝を登ると、上部に2段、3Mの滝が続いていた。
ここで、この沢の偵察はお終い、篠藪をこぎ、右俣滑滝の上に降りる。
さらに奥を覗いて見たが、ゴーロが続き、こちらもここで終了。
林道まで戻ってみると、また一面の雲に覆われてしまった。
富士山を見るのはあきらめ、舗装された、幅広い立派な林道を、紅葉を眺めながら、下まで降りた。
上の紅葉は見頃を向かえ、下は来週以降か。キャンプ場には、連休で来た家族連れで、久しぶりに賑わっていた。

車――トンネル前――車

8:10  12:00  14:30

 

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