丹沢・世附四ノ沢、一ノ沢


イガイガさんから情報をいただき、美味しいところのみ歩いてきました。
三連休の最後、天候もよさそうなので、世附川の奥を、久しぶりに訪ねた。
車で明神峠まで行く。途中の富士山は、まだ雪もなく、夏山のよそおいだ。
林道入口の少し上にある駐車スペースはすでに2台止まっていて一杯。
もう少し上にある草原(バス折り返しの少し下)に車を止め歩き出す。
ここは乗り上げる時、少し腹をすった。出すときは注意しないといけない。
林道入口近くにはトイレが設置され、近じか開かれる、富士箱根トレイルランのコースが掲げられていた。
金時山から富士須走り5号目までの43Kを走るらしい。
よくまあ、こんなアップダウンを走れるものかと感心してしまう。
オートバイで来た人がゲート前で仕度している。
今日は、釣り人が入っているのだろうか。
林道を下ること15分、一ノ沢橋に着く。帰りはここに出てくる予定だ。
このへんからは、ほぼ平坦な歩きになる。
さらに15分ほどの歩きで二ノ沢橋に着く。
ゲートから45分ほどの歩きで四ノ沢に着いた。
今日は四ノ沢二俣まで歩き、一ノ沢を遡行して戻る予定だ。

四ノ沢は林道下にかかる滝が見下ろせる沢だ。靴を履き替え、四ノ沢に入る。
まずは、正面に小さな支流が段瀑になって落ちているので、そこを覗いてみた。
水量は少ないながら、しっかりした2段5Mの滝があった。
後ろに引けないので、全景の写真は撮れない。
四ノ沢はそれほど水量は多くないが、世附の沢は枝沢が少ないので、それなりに、上流まで同等の流れが続く。
ゴーロ歩きで滝はなく、時々出てくる間伐した木や水害で倒れた木が塞いでいるところの通過が核心か。
前半はあまり見かけなかった魚も時々出てくる。
25CMは越えると思われる、岩魚が浅瀬で悠々と泳いでいた。
途中、休憩がてら、石の奥に手を入れてみたら、20CMくらいの山女を捕まえた。
食いたい気もしたが、かわいそうなので写真を撮り、水流に放す。
倒木を越えると二俣になる。
右にはCSの5M滝、左奥には、7Mの滝が架かっていた。
7M滝の周囲は倒木の山で、とても掃除できるものではない。
空には雲もなく、太陽が燦燦と降り注ぐ。写真撮影には最悪だ。
なんとか証拠写真を撮るのみで、ここをあとにする。
林道まで戻り、一ノ沢へ降りる場所を探す。
四ノ沢出会いから100Mくらい上の一ノ沢には堰堤が見える。
堰堤を越えるのは大変そうなので、植林地を下りながら、堰堤の上に出た。

この上で一ノ沢、二ノ沢が出会う場所だ。
丁度昼時、昼食タイムとする。
パンをかじりながり、上流を眺めると、竿が動いているのが見えた。釣り人が一ノ沢に入っているのだ。
やばい、上流に向かって行きそうだ、これから歩いて帰る方向なので、少し時間を置くしかないか。
しかし、釣り人は戻ってきた、これもやばい、先に二ノ沢の滝を見る予定なので、先に行かれたならまずい。
食事をやめ、急遽、二ノ沢に向かって出発。
降りてきた釣り人と会話し、釣果や進行方向を確認した。
笑顔で話す釣り人は、さほど進行方向には感心なく、滝があるのも知っていた。
先に二ノ沢に入ると下ってくる人がいた。
滝が巻けないので巻き道を聞かれた。
「適当に登れる所を登れば、すぐに林道ですよ」、と言って分かれる。
最初は滝がある雰囲気はないが、少し歩くとゴルジュっぽくなってくる。
ここは二ノ沢と三ノ沢を合わせた水量なので、かなりの水量だ。水圧も強い。
滝が見えてきた。周囲はかなり岩盤が発達している場所だ。
滝も10Mを越える直瀑で、世附かいわいでは、大棚に次ぐ立派な大滝でした。

水量もあり堂々と水煙を上げながら落ちている。
手前の岩が魚の頭のように見え面白い。
倒木の上に登り、全体が見えるところで写真撮影。
さて、この滝を巻くにはどうやっていくのか、しばし周囲を眺めてみる。
右岸を大きく高巻いて行けば、滝上にでられそうだ。
自分は上に行くつもりはないので、撮影後、出会いまで戻る。
途中、最初に会った釣り人と、にこやかに挨拶をかわし、一ノ沢に出た。
さあー、上流の橋まで一ノ沢の遡行だ。
少し歩くとS字状の滑地帯、以外と岩盤が発達していて面白い。
水量が先ほどの二ノ沢と同等にある。
2.5Mの滝が出てくる。釜が深いので、左から小さく巻く。
上流にも滑が続き、なかなか面白い沢だ。
途中、浅瀬に尺級の山女を見た、先ほどは岩魚と世附の奥は深い。
2Mの滝を越え、4M二条の滝が出てくる。
何とか登れるかと挑戦してみたが、最後の一手で手にかかるところがない。
あきらめて右側から小さく登る。
右岸に3段綺麗な5M滝がであっていた。やがて堰堤が出てくる。
堰堤を右側から巻いて登ると上は平坦なゴーロの沢。
面白いところは二ノ沢出会いから、堰堤までの区間でした。
それでも堰堤が出てくるのが、後半近いので、意外に沢遊びを楽しめる沢でした。
蛭を気にすることもなく、水量の多い釜や滝で遊ぶ、WWに似合う場所でした。
堰堤が少ないのもいい、橋までもう一つの堰堤のみで、林道に上がった。
林道は20分も歩けばゲート到着。
以外と見入りが多い沢歩きでした。
車は底をすらないよう、慎重に県道に出す。
三連休の最後、何処の道に廻っても大渋滞、通常よりも1時間くらい余計にかかった。

車――四ノ沢二俣―一ノ沢橋――車

9:00  11:30   14:30  15:00

 

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