湯口沢


9月22日(土)曇りのち晴れ、道志川に注ぐ小さな沢、湯口沢と焼山沢。
朝雨だったので、家をゆっくり出る。
青野原を過ぎ、湯口沢出会いの国道脇に車を止める。 今日は気温もぐんと下がり、夏を過ぎ、初冬のようで、着替えるとき寒い。
湯口沢は、三年前に支流の焼山沢のF1を見たとき以来で、そのとき、ちょっと入って見たが、 もう何もないだろうと、省みなかった沢だ。
今日は、前より水量も多く楽しみだ、水が無くなるところまで行って見てみよう。 国道脇、旧道から沢に降り、すぐに焼山沢との分岐になるが、本流の滑滝を登り、湯口沢を進む。 少し行くと堰堤があり、今も使っているのかわからない、導水路がある。

そこを越し、しばらくは2,3Mの小滝が、幾つか出てくるが、気楽に登って行く。 しばらく進むと、平凡なゴーロが続き、左右目の高さに見える植林帯が、ずっと続く。
このまま何も無いまま終わりかなあと思いながら歩いて行くと、前方左右に滝らしい流れが見えて来た。 これはこれはと、内心期待しながら行くと、すばらしい滝が、本流と右俣にかかっている。
右俣の滝は三すじに流れ、美しい、見る角度によって姿が変わる。 本流の滝とその間の尾根、右俣の滝と一連の岩壁で、繋がっている。 まず、右の流れはどこまであるんだろうか、この上にまだ滝はあるのか? まず、右俣の調査を開始。
10Mの滝は、左側が階段状になっているので、簡単に登れる。 上に少し滑が続くが、ゴーロとなり、やがてガレに消える。
また戻り、10M滝を下り、本流の滝下に行く。 本流と右俣との水量比は、3:1くらい。 本流は、二段15Mくらいの滝だ。上段は少ししか見えない。 幅広の立派な滝だ。
この滝は、どうやって越えるのか、まわりを見まわしたが、左右、巻けそうなところがない。 どうやら、右俣の滝を登り返さないといけないらしい。 再び、右俣の滝を左から登り、間の岩の上の尾根すじから巻き、本流に戻る。 尾根には、かすかな踏み跡がある。
本流も少し滑があり、ゴーロとなり、水が消える。 水は伏流で、少し行くと水は戻り、沢は右に曲がり、遠くに一筋の滝らしい流れが見えた。 水の流れはかなり少なくなり、滝はもうおしまいだ。
この上を、調査がてら登ると、ゴーロの中に水が消える。 この間、結構新しい杭が、沢の真中に50Mおきくらいに打たれており、”水源の森林”と書かれた、 神奈川県が打った杭らしい。また二俣に戻る。
少し下ったところで、植林の仕事道に上がり、出会い近くに戻る。 仕事道が沢を離れるところで、沢に戻り、堰堤の上に出る。
そこから焼山沢まで、導水路の上を歩いて、F1の滝下に出る。 この滝も前回より水量があり、立派に見える。水量は湯口沢より少し少なめ。 ここは左から登る。

ここからしばらく滑と2、3Mの簡単な小滝が続く。 やがて明るいゴーロとなり、最後にわさび田跡付近で、水が消える。
植林帯の山道を下り、F1の滝上まで戻る。
この家の前を通り、下っていくと、旧道に飛び出た。 沢に降り、渓流シューズを洗い、車に戻る。 今日の以外な収穫は、二俣にある二つの美滝だった。 空はもう快晴でだいぶ暖かくなった。

 車――――湯口沢二俣――湯口沢下降―――焼山沢出会―――焼山沢下降―――車

 8:45  9:40  11:20   12:00   12:45  13:15
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