丹沢・道志川右岸支流の沢


12月3日(日)くもりのち晴れ。
先週に引き続き、道志川右岸にかかる沢。
地形図上で、滝がありそうな沢をピックアップし、実際に確認し、見て廻る。
まずは、湯口沢を国道上から覗いて見た。
下部に大きな堰堤が見え、その下になんか滝がありそうだ。
国道からガードレールを乗り越え、右岸急斜面を降りてみる。
滝が見え、その下へ廻り込むようにして、沢床に降りた。
狭いゴルジュを形成し、その奥に大きな滝がちらっと見えた。 近づくと幅広で天から降るように落ちる立派な滝だった。
落差は10Mくらい、深い釜がある。 井戸底のような感じで、左右の壁は登ることができない。

地形図上では、まだ出会いまで等高線が立っているようだが、滝の下に堰堤が一つあり、あとは道志川まで、それほどきついところはない。
途中、左岸に30Mくらいの滑滝が落ちている、おそらく農業用水として引水した水を落としているのだろう。
出会いには、夫婦園というキャンプ場があり、閑古鳥がないていた。 入口に夫婦滝と書いてある看板がある。
人はいるようだったが、キャンプ場の人間というのは、キャンプやバーベキュウをし、有料で来る客は歓迎するが、無料の客はいやがる事が多い。
ちょっとやばそうだったので、林道を少し戻り、横を流れる小沢を上から偵察してみると、水量は少ないが立派な滝があった。
ロープを使い、滝壷に降りる。 落差は10Mほど、わりあい綺麗な滝だった。

ただ、ベストポジションはキャンプ場の橋の上からだ、一二枚撮り、一旦登ってから、再度キャンプ場に行ってみる。
断られて元々という気持ちで、滝があれば写真を撮らせてもらおうと思い、聞いて見ると あんのじょう即座に、「滝はもう涸れてないよ」、といい、目の前にある、滝がなさそうな岩場を指さした。
内心、すぐ先に滝があることを知りながら、歓迎されないな、だめだこりゃ「そうですか」といいつつ、素直に引き返す。
あまり気分良くなかったが、こんなもんだろね。 綺麗な写真を撮って、ついでにキャンプ場も紹介してやったのにね。
林道を上がり、車に戻る。今の時期、国道上から何とか二つの滝の存在が見とめられた。
次に目指す沢は、国道から、いやしの湯への道へ右折し、平丸地区のすぐ横にある沢だ。

ちょっと沢が見つからなかったのでそのまま下ると、横山沢にかかる橋に出る。
この沢も探索予定の沢だが、橋から上下眺めてみて見るが、あまり水が流れていない。
橋の上から国道までは、滑滝くらいはありそうだったが、ちょっと興味薄。
下流を見ると、青野原緑のキャンプ場内へ平流が続いているように見える。
ちょっとがっかり、いやしの湯駐車場まで下り、一応出会いを眺めるため、散策道を歩いて見る。
出会いの水量も少ない、しかしながら、堰堤の奥に滝があるのを見つけた。 落差は、7Mほど、もう少し水量があれば、いい滝になるんだけどねー。
まだないかなあー、と右岸側の散策道をさらに歩いて行くと、小沢があり、その下に滝がありそうだった。
上から覗いてみたら、垂直の滝、水量は少ないが、なかなかいい滝らしい。
落ち口に流木が溜まっていたので、下に落とし、枯れ葉を少し掃除する。 それから、ロープを使い道志川に降りる。

目の前の道志川は、簡易釣堀になっているが、魚を放流していないので、今釣り客はいない。
滝の前まで右岸側を辿って行く。 15Mはある垂直の滝だ。ただいかんせん水量がない。
対岸からはかろうじて存在がわかるほど、木々が茂ってくると、見ることは出来ない。
駐車場まで戻り、もう一度平丸地区へ足を運ぶ。 民家の間を行く細い道を抜け、畑の横の空き地に車を止める。
農道を終点まで下り、右下に見える沢めがけ、急な斜面を降りてみる。
下の沢の状況が覗けるところまで降り、様子を伺うと、沢にほとんど水の流れがない。 それに滝があるような雰囲気もない。
何もないのを確認し、また上の林道まで急坂を登る。
さあ、今日はこれで終了、最後に、先週歩いた荒井沢下流にある釣り橋まで行ってみる。
この道は、発電所へ行く専用道路で、すぐにゲートがあって通行止め。 ゲート前に車を置き、下まで歩く。
吊り橋からは、100M先に二つの滝を眺めることが出来、なかなかいい景色だ。 左右どちらとも、川に降りることが可能。
たまたま、逆光のため写真は撮らなかったが、午前中ならば、なかなか絵になる風景だっただろう。

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