丹沢・湯ノ沢、箱根屋沢、火打沢


10月22日(土)くもり。
今日は欲張って、三つの沢へ行く予定(湯ノ沢、箱根屋沢、火打沢)だ。
最初に湯ノ沢に向かう。 県道から中川温泉街に入り、道路のどん詰まり、大きな堰堤下の広場に車を止める。
すぐに二ノ沢のF1が左に目に入る。 まずはF1を登り、奥に続くF2の滝を拝みにいく。
F2は、以前見たような幅広ではなく、一条の直瀑として落ちていた。
落差は20Mくらいだろうか、そんなに水量が少ないわけじゃないが、多少落ち口付近が変わってしまったのかもしれない。

右の巻き尾根に登り、ついでに本流の堰堤を巻いて、堰堤上の本流に戻る。
しばらく河原を歩いて行くと、正面に第二の堰堤があり、その手前右岸の奥に、小さな流れと三段・35Mくらいの滝が見えた。
こんなところにも滝があったんだ、と勇んで拝みにいく。 水量は少ないが、落差のある滝だ、何の沢だっけと頭で考えてしまう、どうも三ノ沢らしい。
本流に戻り、堰堤を右から巻いて上に出る。 しばらく河原を歩くと、小滝が連なる深田堰堤の前に早くも着く。滝の途中に十二の沢が流れ込む。
以前は大きく左の踏跡から巻き登ったのだが、堰堤左が登れそうだったのでチャレンジ、割合簡単に登れた。
ゴーロの十ノ沢を右手に見て過ぎると、すぐに八ノ沢が大滝を落としている。 上の方は覗きこんでもよくわからない。
右に小沢を二つ分けると、二股。
四の沢奥には、今日の目的でもある”黒棚”の姿が奥にでんと控えているのが見える。
黒光りした垂直の棚を見ると、不思議な感覚を覚える。
黒棚を見てから二股に戻り、ついでに五ノ沢にある”赤棚”と六の沢、七の沢の滝を拝んでいく。
この辺になると水量も少ないので、写真は撮らず、鑑賞のみ。 ここでUターン、巻き道と仕事道を使い、車まで45分で戻れた。
次に、温泉街先の箱根屋沢へ向かう。 箱根橋脇に車を止める。
ここは、F1のみを拝みにいく予定だ。 堰堤を三つ越えて行くと、F1・20Mの滝が見えてきた。

この滝も以前来たときよりは、水量が少ない。 箱根屋沢は、ここまでは簡単に入れるが、ここから先は険しい谷が続く、沢屋の世界だ。 簡単に写真を撮り、車まで戻る。
まだ時間がある、予定通り火打沢へ行けそうだ。
棚沢キャンプ場に渡る吊り橋近くの県道脇に車を止め、不老山登山道を少し歩く。
草ぼうぼうになった東屋がある道を歩き、火打ダムと書かれた大きな堰堤の上に降りる。
堰堤が平成3年築造だから、東屋を含めた遊歩道の機能は数年間のみしか使用されていない、おそらくその後10年はほったらかしだ。
沢の水量は結構ある。
高い堰堤が出てくる、ここは右にぶらさがっている古い鎖を掴んで登ったが、繋いである木は枯れ木、あぶなかった。
藪を掻き分け沢が右に曲がると滝音がする。 F1・10Mの滝だ。
幅広で水量豊かにスラブの壁を落ちている。 あれぇ、こんなに立派だったけと、数年前を思いだしてみた。
右から小さく巻いて上がり、F1のすぐ上に続く滑滝下にでる。
沢はまた右に曲がると、F2・15Mの滝が続いて出てくる。

すぐ上に続くF3も見え、この辺は、見ごたえ十分、30Mくらいの滝に見える。
ここを巻いて上がるのが、結構大変だ。 右の涸れた滝の上を通過し、壁沿いにF3・10Mの滝下に出る。
このF1からF3とつながる連瀑帯は実に見事、人里近い沢でこんな滝が見られるなんて、さすが西丹沢。
F3を見てから、少し尾根に戻り、沢沿いの踏み跡を歩く、結構険しい。 沢に降りるところは、残置ザイルをつかみ5Mの懸垂下降。
少しS字カーブ的に沢を歩いて行くと、上空が開け、垂直に落ちるF4・10Mの滝が見えてくる。

今日は、ここまで来るのが目的だ。 水量が多いため、壁には幾筋もの細い滝が落ちている。
少し滝反対側のざれを登ると上の滝も見えてくる、すばらしい。
この上に続くゴルジュ内には、深いトロがあり、とてもまともには、通過出来るところではない。 丁度いい時間となった、さあ戻ろう。
翌日、あまりにも天気が良く、早起きしてしまったがため、ちょいと牧馬の滝を見に行った。
朝日が壁に当たって光ってしまったが、滝は丁度いい水量で、すばらしい姿を見せてくれた。

車―――黒棚―七ノ沢――車  車―火打ダム上―F4の滝―車

7:45 9:20 10:00 10:45 12:30 12:45  14:30 15:50

 
  トップへ戻る