丹沢、湯ノ沢・九ノ沢の滝


5月15日(金)晴。
今日は湯ノ沢を散歩し、最後に九ノ沢の滝を見る予定で出発。
天気は晴れてはいるが、雲も多く蒸し暑い一日。
善波峠を抜けると富士山が眼前に見えるはずだが、霞がかかり、山頂付近には雲もかかっている。
良くみると珍しい傘雲だ。綺麗な4層構造の傘雲がかかっていたので、適当なところに車を止め撮影して行こうと思っていたら、 数分で変化をし、綺麗な雲は崩れてしまった。
だめだとあきらめ車を走らせると、松田付近で、また大きな傘雲になっている。
すぐに道路脇に車を止め、数枚撮影する。
走りながら富士山を見ると、雲の変化は激しい。
玄倉から撮ろうと寄って見たが、すでに崩れ、普通の雲になっていた。
本当にかっこいい傘雲は、善波峠を抜けたとき見られた数分間のみでした。
県道から中川温泉街に入り、終点の堰堤下まで行き車を止める。
湯ノ沢堰堤横の道路を歩き、湯ノ沢に入渓していく。
もう、かなり日差しがまぶしい、最初の堰堤は仕事道から巻く。

二の沢出会いの滝を眺めながら歩き、次の二段堰堤は左から巻いて行く。
堰堤の上には、三の沢の細い水流が出会い、奥に見える滝を撮って行く。
本流の水は伏流になったり、出たりと繰り返す。
深田堰堤前の連瀑帯に到着、ここは3M、滑滝、1M、4Mと続いている。
1M滝の前には十二ノ沢が細い流れで出会っていた。
深田堰堤は左から巻いて登る。
この時見た4M滝は、上部から見ると、5Mくらいにも見えた。
堰堤上部は広い河原、左岸に十ノ沢が出会っている。
すぐ上流には九ノ沢が出会い、下が崩れ穴のあいた堰堤が見えていた。
とりあえず、ここは最後に回すことにして、20M先に出会う八ノ沢大滝を覗きに行く。
この滝は、以前30Mくらいとしてきたが、ようく観察すると50M以上ありそうだ。
下段は垂直の滝、中段は傾斜のきつい滑滝が続き、上段の落ち口からは垂直に落ちる水流が見える。
ここは、撮影と眺めるだけにとどめ、さらに上流へ歩く。
ほどなく、四ノ沢と七ノ沢との二俣、正面奥に黒棚が見えている。
水量は七ノ沢の方が多いので、本流は七ノ沢の方だろう。
黒棚を見に行き、しばらくは撮影タイム。
手前右岸の涸れ沢から流れ出た倒木が少しうるさかった。

二俣まで下り、五、六、七ノ沢は覗くだけにとどめ、九ノ沢出会いまで戻る。
さぁー、今日の目的、九ノ沢の滝見物だ。
ここまでは、散歩程度で難しいところもないが、この先はわからない。
まずは、堰堤下まで行き、何処から巻いて上がれるのか探る。
両サイド急傾斜のザレ、登れない、壊れた下をくぐって見る。
1段目の裏から、木の根沿いに登れそうだ。
やや急だが、なんとか登れ、堰堤上に降りることが出来た、下りはロープが必要だ。
F1の滝が見えてきた。落差は6,7M。
このすぐ上にはF2の大滝があるらしいが、下からは見えない。
F1の撮影後、落ち口への巻き道を考えてみる。
左はやや傾斜の強い岩で落ち口上は立っており、難しい。
右はザレと立木がまばらにあり、巻くのは右からしかない。
ただ、落ち口上に出る所が60度くらいのザレ斜面のトラバース、そうでなければ大きく高巻きし、ロープで降りるしかない。
幾つかルート工作をしてみたが、怖いので、結局あきらめ、F2が眺められる場所から、撮影する。
F1上は、二俣のようになっていて、右は深いルンゼになっていた。
F2の滝は2段になって落ちており、いずれも垂直な直瀑だ。
たとえ、滝前に降りたとしても、帰りが難しい。
ここでも、湯ノ沢の険しい地形が垣間見られる。
まあ、姿は見られたし、素直に戻ろう。
本流堰堤の巻き下りにもロープを出した。
湯ノ沢は一ノ沢から右回りに十二ノ沢まであり、複雑でどこが本流かわかりにくい、水量も四ノ沢、九ノ沢、十ノ沢は同じくらいだった。
今日の夜は飲み会だし、汗を流していかねばと思う。
ぶなの湯が一番いいのだが、300円の差を考え、山北駅前のさくらの湯に寄っていく。
湯ノ沢は短いが、多くの滝があり、半日で歩けるので楽しい所でした。

車――――黒棚――車

7:25  8:40  11:45

 

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